Kiri Engine によるオープンソースの無料Blenderアドオン『3Dgs Render By Kiri Engine』の紹介です。
3DGS Render とは
3DGS Render は、Blenderで直接ガウススプラットオブジェクトをインポート、編集、アニメーション、レンダリングできるようになるオープンソースの無料アドオンです。
Our 3D Gaussian Splatting Render for Blender is now open-sourced. Import the 3DGS files directly to Blender using this addon and yes, it reacts to lights!
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) September 28, 2024
Download addon and source code here:https://t.co/Kan3eDe10y#b3d #3dgaussiansplatting #3dgs #blenderaddon #opensource… pic.twitter.com/yrFd6S1tXW
このアドオン使用すると次のようなことが可能となります。
- 使い慣れた環境で3DGSコンテンツを扱う
- 3DGS変換前の点群の編集と最適化
- アニメーションやモーショングラフィックスの作成
- オブジェクトが照明に反応して影を落とす
先日リリースされたバージョン2では、編集可能なオブジェクト、カメラカリング、クロップボックス、アニメーションプリセット、’ Imposter’ オブジェクト生成、などの役立つ新機能が追加されました。
3DGS Render for Blender 2.0 is here!
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) November 22, 2024
It’s a whole re-write with too many features to list:
– Editable objects – Camera Culling – Crop Boxes – Animation Presets – ‘Imposter’ Object Generation – and more
Go get it now!
Blender Market:https://t.co/fDnZviXVlx
Github:… pic.twitter.com/ht8Gz7fJ52
主な機能
■ワークフローの完全な統合
3DGS オブジェクトを通常のBlenderオブジェクトのように変形、複製、編集することができます。
また、後述する編集モディファイアやアニメーションツールといった機能も含まれています。
Did you know:
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) October 15, 2024
– You can use a ‘mesh deform’ modifier to add some movement to your 3DGS scans using the 3DGS Render addon for Blender.
– Great for adding some subtle wind effects. Just don’t twist it too much or the faces won’t be aligned.
Get the addon here:… pic.twitter.com/R0h6ES34Bf
レンダリングは、Eeveeを使用 しており、サードパーティのビルドは不要です。
HDRIに対応し、影も反映されます。
Want to make a ‘Shadow Catcher’ for your scans in Eevee?
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) November 27, 2024
Here’s how#b3d #blender #lighting #3dgs pic.twitter.com/7f1BMYz5wy
■追加のシェーディングコントロール

カラーマスク:オブジェクト内の特定の色をターゲットにして、その色を別の色と特定のブレンド モードで置き換えることができます。カラーマスクの表示を有効にすると、最大 3 つのカラーマスクを有効/無効にすることができます。

ホワイトバランス調整:スキャン中にホワイトバランスが正確に設定されなかった場合、ここでホワイトバランスを調整できます。
■編集モディファイア
3DGSオブジェクトの面の数を減らし、パフォーマンスを向上させる働きをするモディファイアが用意されています。アニメーション目的にも使用できます。良いパフォーマンスを得るためには、最低でもCamera Cullを使用することが推奨されています。
それぞれのモディファイアは、3DGS Renderモディファイア(面を更新する)に必要なパフォーマンスを減らすように働きますが、これらのモディファイアが効果を発揮するためには、ある程度のパフォーマンスが必要です。そのため、モディファイアを使用して編集を行い、再度変更しない場合は、モディファイアを適用するのがベストとのことです。

- Add Wire Sphere / Cube:ワイヤーフレームの立方体/球体をシーンに追加します。このオブジェクトはレンダリングされず、様々なモディファイア(クロップボックスなど)のターゲットとして使用できます。
- Camera Cull:パフォーマンスと使いやすさの点で最も重要なモディファイア。このモディファイアは、カメラ境界の外側にある面とカメラまでの距離に応じて面を削除します。
- Decimate:面の総数から 0 ~ 100 の割合で面を削除します。Decimate Seed によって、削除する面が変更されます。
- Crop Box :切り抜きオブジェクトまたはコレクションと切り抜き方法を指定できます。切り抜きオブジェクトの内側、外側、または距離によって面を削除できます。
- Colour Edit:面を色に応じて削除します。色の選択と削除方法を設定できま、顔の色が選択色と等しい、等しくない、暗い、明るい場合に削除できます。
- Remove Stray – サイズやエッジの長さに基づいて面を削除します。
- Remove Small Faces:最も小さな面はアーティファクトではないかもしれませんが、全体的なビジュアルクオリティにはあまり寄与しないかもしれません。これらの不要な面を削除し、モディファイアを適用することで、パフォーマンスを向上させることができます。
- Remove Stretched Faces:多くの場合、特に単一の孤立したオブジェクトで作業している場合、フローティングアーティファクトは(オブジェクトの残りの部分に対して)最も大きく、または最も引き伸ばされた面を持っています。そのため、最大のエッジ長を持つ面をターゲットにすることで、この方法でアーチファクトを除去できることがあります。
3DGS Render for Blender V2
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) November 1, 2024
– Got floaters?
– There will be a bunch of new cleanup tools in version 2.
– Remove Stray can delete stretched faces – which are typically floating artifacts.#b3d #3dgs #gaussiansplatting pic.twitter.com/LNyK82sxwj
■アニメーションツールでモーショングラフィックスを作成
Animate モディファイアには、3DGS オブジェクトを使用して様式化されたモーション グラフィック レンダリングをすばやく作成するためのプリセットと設定が用意されています。
アニメーションエフェクトは、グローバル(オブジェクト全体に適用)にすることも、選択したオブジェクトまたはコレクションまでの距離に応じて適用することもできます。
【プリセット一覧】
- ノイズ変位:標準のBlenderノイズテクスチャに基づいて面を変位させます。
- ボロノイ変位:Blender ボロノイノイズテクスチャに基づいて面を変位させます。
- Pixelateエフェクト:各面のポイントがBlenderのワールドグリッドにスナップされ、グリッドパターンが形成されます。
- ポイントプリセット:アニメーション化された面がポイントに変わります。
- Carveプリセット:アニメーション化された面がカーブに変わります。
Pixelateエフェクト
3DGS Render for Blender V2
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) November 6, 2024
(coming later this month)
– Can you guess what it is before watching?
– Playing with a little ‘pixelate’ animation preset#b3d #blender #3dgs #gaussiansplatting pic.twitter.com/Uu6nYCKUfe
Carveプリセット
3DGS Render for Blender:
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) November 7, 2024
(version 2 coming this month)
– Turning reality into pencil sketches
– Super simple but beautiful ‘to curves’ preset#b3d #blender #3dgs #gaussiansplatting pic.twitter.com/vSKbfrpk2m
■Omniviewシステム(実験的)
ゲームの「インポスター(imposter)」と同様のアプローチを利用することができます。
標準の 3DGS オブジェクトには 3DGS ポイントごとに 1 つの面があり、この面は現在のビューに対して回転します。
Omniview オブジェクトにはポイントごとに複数の面があり、各面は特定の軸に永続的に位置合わせされます。
これらのオブジェクトは更新する必要がなく、「インスタンス化」できるため、一部のタスク (森の作成など) のパフォーマンスが大幅に軽減されます。
3DGS Render for Blender:
— KIRI Engine – 3D Scanner App (@KIRI_Engine_App) November 8, 2024
(releasing this month)
– Experimental feature – ‘Create omniview objects’
– These objects don’t need updating to the camera = better performance
– They are lower quality but can be instanced = great for trees, grass, flowers etc#b3d #blender #3dgs… pic.twitter.com/80gSUDrzMZ
チュートリアル
公式の動画チュートリアル/ドキュメントが公開されています。
ダウンロード
使用要件は以下の通りです。
- Blender 4.2+
- Eevee レンダーエンジン
- HQレンダリングサポート: Windows/Mac
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