Blenderで直接ガウススプラットオブジェクトをインポートして編集・レンダリングできる無料アドオン 『3DGS render』

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Kiri Engine によるオープンソースの無料Blenderアドオン『3Dgs Render By Kiri Engine』の紹介です。

3DGS Render とは

3DGS Render は、Blenderで直接ガウススプラットオブジェクトをインポート、編集、アニメーション、レンダリングできるようになるオープンソースの無料アドオンです。

このアドオン使用すると次のようなことが可能となります。

  • 使い慣れた環境で3DGSコンテンツを扱う
  • 3DGS変換前の点群の編集と最適化
  • アニメーションやモーショングラフィックスの作成
  • オブジェクトが照明に反応して影を落とす

先日リリースされたバージョン2では、編集可能なオブジェクト、カメラカリング、クロップボックス、アニメーションプリセット、’ Imposter’ オブジェクト生成、などの役立つ新機能が追加されました。

主な機能

ワークフローの完全な統合

3DGS オブジェクトを通常のBlenderオブジェクトのように変形、複製、編集することができます。

また、後述する編集モディファイアやアニメーションツールといった機能も含まれています。

レンダリングは、Eeveeを使用 しており、サードパーティのビルドは不要です。

HDRIに対応し、影も反映されます。

追加のシェーディングコントロール

カラーマスク:オブジェクト内の特定の色をターゲットにして、その色を別の色と特定のブレンド モードで置き換えることができます。カラーマスクの表示を有効にすると、最大 3 つのカラーマスクを有効/無効にすることができます。

ホワイトバランス調整:スキャン中にホワイトバランスが正確に設定されなかった場合、ここでホワイトバランスを調整できます。

編集モディファイア

3DGSオブジェクトの面の数を減らし、パフォーマンスを向上させる働きをするモディファイアが用意されています。アニメーション目的にも使用できます。良いパフォーマンスを得るためには、最低でもCamera Cullを使用することが推奨されています。

それぞれのモディファイアは、3DGS Renderモディファイア(面を更新する)に必要なパフォーマンスを減らすように働きますが、これらのモディファイアが効果を発揮するためには、ある程度のパフォーマンスが必要です。そのため、モディファイアを使用して編集を行い、再度変更しない場合は、モディファイアを適用するのがベストとのことです。

  • Add Wire Sphere / Cube:ワイヤーフレームの立方体/球体をシーンに追加します。このオブジェクトはレンダリングされず、様々なモディファイア(クロップボックスなど)のターゲットとして使用できます。
  • Camera Cull:パフォーマンスと使いやすさの点で最も重要なモディファイア。このモディファイアは、カメラ境界の外側にある面とカメラまでの距離に応じて面を削除します。
  • Decimate:面の総数から 0 ~ 100 の割合で面を削除します。Decimate Seed によって、削除する面が変更されます。
  • Crop Box :切り抜きオブジェクトまたはコレクションと切り抜き方法を指定できます。切り抜きオブジェクトの内側、外側、または距離によって面を削除できます。
  • Colour Edit:面を色に応じて削除します。色の選択と削除方法を設定できま、顔の色が選択色と等しい、等しくない、暗い、明るい場合に削除できます。
  • Remove Stray – サイズやエッジの長さに基づいて面を削除します。
    • Remove Small Faces:最も小さな面はアーティファクトではないかもしれませんが、全体的なビジュアルクオリティにはあまり寄与しないかもしれません。これらの不要な面を削除し、モディファイアを適用することで、パフォーマンスを向上させることができます。
    • Remove Stretched Faces:多くの場合、特に単一の孤立したオブジェクトで作業している場合、フローティングアーティファクトは(オブジェクトの残りの部分に対して)最も大きく、または最も引き伸ばされた面を持っています。そのため、最大のエッジ長を持つ面をターゲットにすることで、この方法でアーチファクトを除去できることがあります。

アニメーションツールでモーショングラフィックスを作成

Animate モディファイアには、3DGS オブジェクトを使用して様式化されたモーション グラフィック レンダリングをすばやく作成するためのプリセットと設定が用意されています。

アニメーションエフェクトは、グローバル(オブジェクト全体に適用)にすることも、選択したオブジェクトまたはコレクションまでの距離に応じて適用することもできます。

【プリセット一覧】

  • ノイズ変位:標準のBlenderノイズテクスチャに基づいて面を変位させます。
  • ボロノイ変位:Blender ボロノイノイズテクスチャに基づいて面を変位させます。
  • Pixelateエフェクト:各面のポイントがBlenderのワールドグリッドにスナップされ、グリッドパターンが形成されます。
  • ポイントプリセット:アニメーション化された面がポイントに変わります。
  • Carveプリセット:アニメーション化された面がカーブに変わります。

Pixelateエフェクト

Carveプリセット

面の更新は既に非常にパフォーマンスを消費するタスクであるため、次のことが強く推奨されています。

  • 面の数を減らすために、できるだけ多くのモディファイアを使用して適用。
  • 完全な 3DGS シーンではなく、スキャンの分離されたオブジェクト/個別の部分で作業します。
  • アニメーションの影響を受ける面の数を減らすには、アニメーションの縮小スライダーを使用します。

■Omniviewシステム(実験的)

ゲームの「インポスター(imposter)」と同様のアプローチを利用することができます。

標準の 3DGS オブジェクトには 3DGS ポイントごとに 1 つの面があり、この面は現在のビューに対して回転します。

Omniview オブジェクトにはポイントごとに複数の面があり、各面は特定の軸に永続的に位置合わせされます。

これらのオブジェクトは更新する必要がなく、「インスタンス化」できるため、一部のタスク (森の作成など) のパフォーマンスが大幅に軽減されます。

より詳しい情報はドキュメントページへ

チュートリアル

公式の動画チュートリアル/ドキュメントが公開されています。

Free 3DGS Render Addon for Blender 2.0 – Full Tutorial / Documentation
Free 3D Gaussian Splatting Addon for Blender | Full Tutorial | How To Render 3DGS on Blender

ダウンロード

使用要件は以下の通りです。

  • Blender 4.2+
  • Eevee レンダーエンジン
  • HQレンダリングサポート: Windows/Mac

Github ページへこちらから

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