2024年11月7日(現地時間) – Blender Studio チームは、Blender スタイライズド レンダリング ショーケース『Project Gold』の公開とこのプロジェクトのために作成されたアドオンのリリースを発表しました。
Blender スタイライズド レンダリング ショーケース『Project Gold』
『Project Gold』は、高度にスタイライズされたレンダリングとアニメーションに焦点を当てた、技術的かつ芸術的なショーケースです。
このプロジェクトの目的は、Geometry Nodes、Grease Pencil、Cyclesに関する現在進行中の開発を使用して、2D/3Dアニメーションの制作においてBlenderの活用を推し進めることとされています。
当初、Jericca Cleland監督の短編映画としてスタートしたこのプロジェクトは、最終的には、絵画のようなルックを実現するために開発された新しいツールやテクノロジーのショーケースとして、制作の焦点が絞られました。
アドオンの使用に関するワークショップ、およびすべてのキャラクター、環境、その他の制作ファイルに、Blender Studio Web サイトのサブスクリプションに登録するとアクセスすることができます。
Blender Studio サブスクリプションを使用すると、Project Goldのようなプロジェクトの開発、Blenderの限界への挑戦、問題の報告による安定性への貢献、オープンコンテンツとしての制作知識の共有など、チームを支援することができます。
Brushstroke Tools アドオンがリリース!
無料のBrushstroke Tools アドオンがリリースされました。
Project Gold の制作中に開発された Brushstroke Tools は、アセット制作でさまざまなスタイル化されたルックを作成するのに便利なジオメトリノードベースのツールセットです。
アドオンとして利用できるこのツールには、プロシージャルに生成された 3D ブラシストロークのレイヤーを作成、管理、編集するための便利なインターフェイスが備わっています。

■2つのブラシストロークレイヤー
ブラシストロークレイヤーには2つのタイプがあります
- Fill:メッシュサーフェスをブラシストロークで塗りつぶし、アドオンインターフェースの 「Shape(シェイプ)」パネルで幅広いパラメータを使ってコントロールできます。
このタイプのブラシストロークレイヤーは、フロー方向にカーブを描いたり、Ctrl+Alt+Fのショートカットを使用して、Flow/Break Edgesや無視する面を定義するためにメッシュの一部をマークすることでガイドできます。 - Draw:ブラシストロークをカーブジオメトリとしてサーフェスメッシュ上に直接描画することができます。
例えば色をコントロールするために、描画中にツールバーに設定があります。さらに、アドオンインターフェースの 「Shape」パネルで追加のプロシージャルエフェクトを適用できます。
■マテリアル
ブラシストロークレイヤーのマテリアルも、アドオンインターフェースを使用して制御できます。マテリアルの設定は次のように分かれています。
- Properties(マテリアルクオリティをコントロールするベースPBR設定)
- Brush Style(実際のスキャンからベースとなるテクスチャを選択、制御)
- Effects(テクスチャを調整するための追加マスキングエフェクト)
The Brushstroke Tools are available as an add-on on the Blender Extensions platform, along with a workshop on stylized rendering by Simon Thommes on the Blender Studio website.
— Blender Studio 🔶 (@BlenderStudio_) November 7, 2024
Learn more: https://t.co/KBh1y2GoLR #b3d #GeometryNodes pic.twitter.com/QBNHvc4n9D
このアドオンに使用されているテクニックの詳細については、、公開された論文「Creating Tools for Stylized Design Workflows」 や、Blender Conference 2024 でのプレゼンテーション「Procedural Oil Painting presentation」で説明されています。
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