2024年10月30日(現地時間)- Stable Diffusion のためのクリエイティブエンジン Invoke 5.3 がリリースされました。
新機能ハイライト
このリリースには、キャンバスで使える新しいオブジェクト選択ツールが追加され、FLUXモデルの IP Adaptersサポートが追加されました。
キャンバスでのオブジェクト選択
新しいオブジェクト選択ツールをを使うと、画像内のオブジェクトを分離したり、レイヤーを作成したりすることができ、特定の画像領域を簡単に修正することができます。
キャンバスをクリックして、レイヤー内のオブジェクトを選択するための包含ポイントと除外ポイントを追加し、選択範囲をインペイントマスクとして使用できます。
上記の動画では、含む(include)ポイントと除外(exclude)ポイントの使い方、選択範囲を反転して背景を分離する方法、選択範囲を新しいレイヤーとして保存してシームレスに変換する方法についてが説明されています。
選択範囲を適用すると、選択範囲のあるレイヤーがマスクされます。選択範囲をラスターレイヤー、コントロールレイヤー、リージョナルガイダンスとして保存することもでき、便利なワークフローが利用可能になりました。
このオブジェクト選択は、内部的にはMetaのSegment Anything v1が使用されています。transformersでのサポートが開始されたら、オブジェクト選択を大幅に改善するSAM v2にアップグレードされる予定とのことです。
FLUX IP Adapters に対応
XLabs FLUX IP Adaptersに対応しました。現在は1つのモデルしかありませんが、スターターモデルに追加されています。

内部的には、IP AdapterはCFGを必要とし、今のところWorkflow(ノード)を通じてのみ公開されます。また、negative conditioningもWorkflowで利用できるようになりました。linear UIでこれを公開する方法は現在模索中とのことです。
Negative ConditioningにはCFG値>1が必要です。CFGを1のままにしておくと無効になり、negative conditioningは無視されます。
その他
- SDXL Starter Model BundleにRealVisXL5を追加。
- Model manager in-placeチェックボックスが選択を記憶。
- スターターバンドルの内容を含む、モデルマネージャのツールチップの改善。
- イメージコンテキストメニューと様々なキャンバスコンテキストメニューで使用されるサブメニューをサポート。
- キャンバスのレイヤー間の変換をサポート。In-place 変換とコピー変換の両方がサポートされています。例えば、Inpaint MaskとRegional Guidance間の変換や、ラスターレイヤーを新しいInpaint Maskにコピーすることができます。
- モデルの説明がモデル選択ドロップダウンに表示されるようになりました。設定で無効にできます。
- 有効なモデルのデフォルト設定が現在設定されているかどうかを追跡するようになりました。設定されていない場合、メインモデルのドロップダウンの隣にある小さなボタンのツールチップに、異なるデフォルトをリスト表示します。
- 前回のステージングセッションで非表示にした場合でも、ステージング開始時には常にステージングイメージが表示されるようになりました。
- キャンバスアラート(例えば、キャンバス上にオーバーレイ表示されるギャラリーへの送信アラート)は、中央パネルの左上隅に移動。
- レイヤーの結合を改善。
- What’s New” ポップオーバーを更新。
- Inpaint Mask と Regional Guidance をアセットに保存できるようになりました。
- 翻訳を更新
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