Adobe MAX 2024 発表まとめ!Adobe Creative Cloud製品に多数のアップデートと新機能が追加!

特集

2024年10月14日(現地時間) – Adob​​e、アメリカ・マイアミビーチで開催されている世界最大のクリエイティブカンファレンスAdobe MAX 2024にて、Adobe Creative Cloud製品のアップデートと新機能の追加を発表しました。

Adobe MAX 2024: Just Announced! Coming Soon to Adobe Creative Cloud | Adobe Creative Cloud

このAdobe MAX 2024に合わせて、Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、InDesign、Lightroom、Adobe Express、新しいFrame.ioなどのAdobe Creative Cloud製品に合計で100を超える新機能が追加されているとのことです。

主な発表は以下の通りです。

Adobe Firefly

  • Adobe Firefly Video Model:Adobe Firefly Video Model(ベータ)が加わり、アドビの生成AIモデルのファミリーが拡大しました。これにより、クリエイターはテキストや画像のプロンプトからビデオを生成したり、ビデオ クリップを拡張したりすることができるようになりました。Premiere Proではベータ版でこの生成拡張が利用可能となっています。また、ウェブ版にはこちらからWaitlistに参加することができます。
  • Firefly Image 3 Model:Adobe はまた、画像の生成速度が 4 倍になるFirefly Image 3 Modelの最新進化版を発表しました。この強化はAdobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Expressの機能に統合されています。
  • Adobe Firefly Vector Model:Adobe Firefly Vector Modelの最新のブレークスルーにより、 Adobe Illustrator を使用するデザイナーはよりクリエイティブなコントロールが可能になります。
  • エンタープライズ顧客向けのFirefly サービスとカスタム モデルの機能強化は、Deloitte、Gatorade、IBM、IPG Health、Mattelなどの大手グローバル ブランドによって活用され、さまざまなマーケティング ユース ケースのコンテンツ制作をスピードアップおよび拡張しています。
  • 商用利用が安全となるよう設計された Firefly は、現在130 億枚を超える画像の生成に使用されています。

クリエイティブアプリのアップデート

Photoshop

Photoshopの最新アップデートには、人物、電線、柱、その他の邪魔になるものを画像から除去する新しい不要な要素の削除機能、アイデアを出し、ブレインストーミングし、コンセプトを反復するのに役立つ生成ワークスペース(ベータ版)、Photoshop で 2D デザインを操作しながら 3D オブジェクトを表示および編集する新しい方法を提供する新しいSubstance 3D Viewer (ベータ版)、Firefly の Image 3 Modelを利用したGenerative Fill、Generative Expand、Generate Similar、Generate Backgroundなどの機能の一般提供が含まれています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

Illustrator

Illustratorの最新アップデートには、アートボードの任意のパスに沿ってオブジェクトをすばやく接続、配置、移動できるパス上のオブジェクト、画像をベクターに簡単かつ迅速に変換できる拡張イメージトレース、Firefly ベクターモデルを搭載した生成塗りつぶし(ベータ版)が含まれています。

詳細は次の記事をご覧ください。

また、Adobeは昨年の MAX で初めてプレビューされ、5月頃に公開された Web アプリProject Neoのベータ版も紹介されました。

このアプリは、デザイナーが 3D デザインをシームレスに作成および編集するのに役立ちコミュニティから非常に好評とのことです。

Instant Transformations with Project Neo (beta) | Adobe Creative Cloud

Premiere Pro

Adobe Premiere ProがAdobe Fireflyを活用した「生成拡張」(ベータ)に対応。ビデオプロフェッショナルはクリップを拡張し、オーディオやビデオ映像の空白を違和感なく埋めることができるようになりました。

After Effects

After Effectsの最近のアップデートでは、インポートされた 3D モデルから埋め込まれた 3D アニメーションを操作する機能をサポートするツールの範囲が拡張された、強化された 3D ワークスペース、Substance 3D と After Effectsの統合といった新機能が追加されています。最新のアップデートでは、3D モデルの読み込みの簡素化、モダンで一貫性のある新しいUIデザインなどの新機能が追加されました。

大規模なコンテンツ作成

Frame.io

Frame.io V4は、より速く、より高性能で、より直感的になるようにゼロから再設計されました。アセットとワークフロー管理のための新機能、レビューと承認、コラボレーション体験のための強力な機能強化により、バージョン4はこれまでリリースした中で最も充実したアップデートとされています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

Express

Adobeはま、AIで従業員を強化し、すべてのチームが承認されたアセットにアクセスできるようにし、企業がブランドを保護できるようにする新しいエンタープライズ機能を発表しました。

Adobe MAX では、これらの機能を紹介し、ExpressがクリエイティブプロフェッショナルにPhotoshopやIllustratorなどのアプリケーションのパワーをいかに拡張するかを実演した。さらに、Expressによってクリエイティブチームが作成したコンテンツをシームレスに活用し、マーケティング、セールス、人事、コミュニケーションなどのチームがより多くのことを行えるようになることも紹介しました。

GenStudio

Adobeは、企業や代理店がグローバルな広告およびマーケティングキャンペーンの配信を加速できるようにする、新しい生成AIファーストのアプリケーション「Adobe GenStudio for Performance Marketing」の提供開始を発表しました。

「Adobe GenStudio for Performance Marketing」は、アドビのエンドツーエンドのコンテンツサプライチェーンソリューション「Adobe GenStudio」(マーケティングキャンペーンやパーソナライズされた顧客体験のためのコンテンツのプランニング、制作、管理、アクティベーション、測定のプロセスを最適化)の最新のエンタープライズアプリケーションです。

この新しい生成AIファーストのアプリケーションは、Adobe Fireflyとサードパーティの大規模言語モデルを通じ、パフォーマンスマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、メールマーケティング、グロースマーケティング、ペイドメディアマーケティング等の各種マーケティングのユースケースに対応するコンテンツのバリエーションを生成、リミックス、測定する機能を備え、マーケターとクリエイターを結びつけ、ブランドに沿ったデジタル顧客体験の大規模な提供を可能にします。

Project Concept

Adobeは、クリエイターがコンセプトやアイデアを発想し、探求するためのAIの力と想像力を組み合わせた新しい方法を紹介しました。

これには、多人数での共同作業によるクリエイティブなコンセプト開発のための新しいProject Conceptのプレビューが含まれていました。これは、クリエイティブなプロフェッショナルが1つのキャンバスでコンセプトライブを行えるように、リアルタイムで画像をリミックスする機能をもっています。

Project Conceptは、まだテストの初期段階にあり、近い将来にプライベート ベータ版としてリリースされ、少数のクリエイターからのフィードバックを収集する予定となっています。

さらに、Photoshopの生成ワークスペース(ベータ版)は、デザイナーがアイデアを出し、ブレインストーミングを行い、同時にコンセプトを反復することを支援します。これにより、クリエイターはビジョンを達成し、これまで以上に迅速かつ直感的に魅力的なビジュアルを制作することができます。

Adobe MAX Sneaks

今年も将来Adobe製品に搭載されるかもしれない最新のテクノロジーデモ「Adobe MAX Sneaks」が行われました。このプログラムでは、エンジニアや研究者がプロトタイプのアイデアやテクノロジーを公開する 9 つのプロジェクトが紹介されました。

業界での勢い

『SHOGUN 将軍』、『一流シェフのファミリーレストラン』、『サタデー・ナイト・ライブ』、『Dìdi(弟弟)』、『テルマ』、『フリーダ』など、高評価を獲得し、文化を定義する映画やテレビ番組で、映像のプロフェッショナルがアドビのビデオツールを活用しています。Premiere Pro、After Effects、Substance 3D、Frame.ioは、今年、記録的な数のテレビ番組やドキュメンタリーシリーズで使用されたとのことです。

Behind the Edit of FX's The Bear | Adobe Video

また、テレビアカデミーはつい最近、Adobeに2つのエミー賞を授与しました。そのうちの1つは、テレビのテクノロジーとエンジニアリングへの貢献を讃えるPhilo T. Farnsworth Corporate Achievement Awardで、もう1つは、ビジュアルエフェクトの分野で革新的な功績を残したAdobe Substance 3D Painterを讃えるEngineering, Science & Technology Emmy Awardです。

さらに、AdobeのEnhance Speechは、メディア、コンテンツ制作、フィニッシング、配信、アーカイブの各分野における卓越した技術的・創造的な進歩に対して贈られるHollywood Professional AssociationのEngineering Excellence賞も受賞しています。

以上となります。

また追加の情報があれば更新したいと思います。


Adobe Puts Greater Power & Possibility in Hands of Creators, Teams & Marketers at Adobe MAX 2024

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