Photoshop 2024年10月アップデートがリリース!不要な要素の削除機能、新しいベータ版の機能「生成ワークスペース」や「Substance 3D Viewer」など

CGソフト

2024年10月14日(現地時間) – Adobe は、Adobe Max 2024 にて画像編集ソフトウェア Photoshop の2024年10月アップデート(バージョン26.0)のリリースを発表しました。

新機能ハイライト

このアップデートでは、画像から人物、電線、電柱、その他の邪魔なものを取り除く新しいスマートテクノロジー「不要な要素の削除(Distraction Removal)」、デザイナーのアイデア発想、ブレーンストーミング、コンセプトの反復を同時に支援する「生成ワークスペース(Generative Workspace)」(ベータ版)、グラフィックデザイナーがPhotoshopで2Dデザインを操作しながら3Dオブジェクトを表示、編集する新しい方法を提供する新しい Substance 3D Viewer(ベータ版)が追加されました。

さらに、 FireflyのImage 3 Model を利用した生成塗りつぶし、生成拡張、類似を生成、背景を生成といった機能の一般提供が開始されています。

New Features in Photoshop at Adobe MAX | Adobe Photoshop

デスクトップ&ウェブ版

このリリースでは、2024年4月アップデートで追加されたベータ版の機能が正式リリースされたほか、削除ツールの「不要な要素の削除」やカラー管理の新機能が追加されています。ウェブ版の新機能も被っているので合わせて紹介したいと思います。

削除ツールの「不要な要素の削除」

デスクトップ版 ウェブ版

削除ツールの「不要な要素の削除(Distraction Removal)」を使用すると、画像の背景にある不要な電線、ケーブル、被写体以外の人物を自動的に検出して一度に削除してくれます。

削除ツールを使用する際には、オプションバーの「自動」、「生成 AI をオン」または「生成 AI をオフ」オプションを使用して、画像やシーンに生成 AI をどの程度使用するかを選択できます。

生成塗りつぶしと生成拡張の結果の改善

デスクトップ版

生成塗りつぶし、生成拡張および類似を生成に最新の Adobe Firefly Image 3 Model の技術が利用されるようになりました。

これにより、写真の画質が大幅に向上していることに加えて、プロンプトの理解が向上して複雑な記述を理解できるようになっています。

「類似を生成」を使用した既存の出力のバリエーションの生成

デスクトップ版 ウェブ版

生成塗りつぶし、生成拡張、背景を生成、画像を生成では、生成されたバリエーションをもとに類似の生成(Generate similar)を使用して類似のバリエーションを生成できるようになりました。自分のイメージに合うまで、多数のバリエーションを生成できます。

オブジェクト選択の改善

ウェブ版

ウェブ版では改良されたオブジェクト選択ツールにより  、画像内の特定のオブジェクトを簡単に選択して編集または削除できるようになりました。

その他

デスクトップ版

  • OpenColorIO および 32 bit ツールのサポートによるカラーワークフローのコントロール、変換、保持:Photoshop デスクトップ版で OpenColorIO(OCIO)サポートがサポートされるようになり、異なるカラースペース間でのカラー変換を効率的に処理し、正確なカラー変換を実行できるようになりました。これにより、プログラム間でカラーワークフローをより高品質にコントロール、変換、維持できます。
  • フォントブラウザーの改善:「その他のフォント」の改善された検索機能を使用して目的のフォント名を入力することで、Adobe Fonts リポジトリを名前で簡単に絞り込むことができるようになりました。

デスクトップ版ベータ版

最新のPhotoshopベータ版には、2024年4月アップデートで追加された参照画像を使用しバリエーションの生成機能に加えて以下の新機能が追加されました。

生成ワークスペース

生成ワークスペースは、一度に多くのアイデアを検討し、画像に必要な要素をすばやく作成できる場所です。

生成ワークスペースでは次のことができます。

  • バックグラウンドで画像を生成により複数のテキストプロンプトを待つことなく試すことができます。
  • 履歴から画像やプロンプトをお気に入り、検索、再利用。
  • 自分のリファレンス画像に基づいて画像エレメントのアーカイブを構築。
  • 変数を使用して、1つのプロンプトで多くのコンセプトを探求できます。テキストプロンプトで変数を使用すると、複数のオプションを同時に生成して簡単に比較できます。数を素早く作成するには、角括弧の中にカンマで区切ってオプションを入力します。たとえば、[ピンク, グリーン, レッド]と入力します。
Generative Workspace overview

Substance 3D ビューワー(Beta)アプリ

3D オブジェクトで開いて表示し、デザインできるデスクトップアプリ Substance 3D Viewer(Beta)が利用可能になりました。Substance 3D Viewer(Beta)は、Photoshop(Beta)アプリと連携して、3D モデルを編集可能なスマートオブジェクトとして 2D Photoshop デザインにシームレスに追加できるようにするデスクトップアプリです。

このアプリは、ベータ版の期間は期間限定で無料で利用可能のようです。Adobe Creative Cloud または Substance 3D のサブスクリプションは必要ありません。

グラフィックデザイナー向けに作成されたこのアプリでは、3D モデルを開いて表示し、カメラアングルの調整、照明の変更、さらにマテリアルの編集を行って調整してスナップショットとして書き出したり、テキストプロンプトと組み合わせて画像を生成することができます。

Photoshop(Beta)アプリで使用するには、3D モデルを Photoshop カンバスにドラッグ&ドロップして、Photoshop デザインで新しいスマートオブジェクトとして開いて表示するだけです。そこから、3D モデルの位置、サイズ、およびライトを Substance 3D Viewer(Beta)アプリに反映して、更新内容を Photoshop(Beta)アプリデザインにもう一度送信できます。

3D と Photoshop の統合

3D モデルをスマートオブジェクトとして Photoshop(Beta)にドラッグ&ドロップします。

3D モデルの表示と探索

3D コンテンツをユーザーフレンドリーな方法で開いて表示します。Photoshop(Beta)との統合により、CAD ファイルや広く使用されている形式の USD、OBJ、FBX、STL などの 3D コンテンツを開いて表示できます。

3D モデルからの画像の作成

3D モデルのスナップショットを書き出すか作成して、他のアプリケーションで使用します。

3D を使用した画像の生成

3D 画像およびテキストプロンプトを使用して、より良い結果を得ることができます。

Substance 3D Viewer(Beta)Overview

価格とシステム要件

デスクトップ版Photoshopのシステム要件はこちらから確認できます。

Photoshop は、Adobe Creative Cloud コンプリートプランとフォトプランの一部または単体プランとして購入することができます。価格は以下のようになっています。

単体プラン

  • 年間プラン(月々払い) —3,280 円/月
  • 年間プラン(一括払い) — 34,680 円/年
  • 月々プラン — 4,980 円/月

creativecloudコンプリートプラン

  • 年間プラン(月々払い) — 7,780 円/月
  • 年間プラン(一括払い) — 86,880 円/年
  • 月々プラン — 12,380円/月

フォトプラン

フォトプラン 20GB

  • 年間プラン(月々払い) — 1,180 円/月
  • 年間プラン(一括払い) — 14,080 円/年

フォトプラン 1TB

  • 年間プラン(月々払い) — 2,380 円/月
  • 年間プラン(一括払い) — 28,480 円/年

デスクトップ版PhotoShopにはiPad版のライセンスも付属し、Photoshop web 版もすべての Photoshop プランに含まれています。また、単体プランではAdobeFrescoプレミアム版も利用できます。

価格の確認はこちらから


Photoshop ウェブサイトへ

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました