Cascadeur 2024.2 がリリース!スイングモーションのサポート、キャラクターの相互作用、ブレンドシェイプのサポートなど

CGソフト

2024年9月12日(現地時間)- Nekkiは、AIアシストキャラクターアニメーションソフトウェアの最新アップデート Cascadeur 2024.2 をリリースしました。このアップデートは8月に予定されていたようですが、少し遅れたようです。

新機能ハイライト

今回のアップデートでは、オートフィジックスに新しいタイプのコリジョンが追加され、キャラクターがバーにぶら下がったり揺れたりする際の物理演算が可能になりました。他にも、ブレンドシェイプのサポートやキャラクタ間のインタラクションなどの新機能があります。

Cascadeur 2024.2 Feature Highlights

Physicsの改善

スイングモーションのサポート

AutoPhysicsの機能が拡張され、キャラクタが「つかむ」ポイントを中心に回転するスイングアニメーションがサポートされました。この機能強化により、振り子のようなアニメーションの処理が可能になります。例えば、キャラクタが水平なバーでスイングするようなアニメーションが可能になります。

AutoPhysics – キャラクター インタラクション(アルファ)

Physics Correctorで、キャラクター同士の相互作用が可能になりました。これにより、複数のキャラクターが登場する接触アニメーションが大幅に簡素化されます。Autop Physicsは、相互作用の特定のポイントを考慮し、合成重心を計算します

Physics Corrector は、作成したアニメーションを分析し、物理的に正確なバージョンを提案するツールです。 AutoPhysics シミュレーションの重要な部分を提供するため、デフォルトで有効になっている機能です。

モーションの分離(Separation motion )機能

この機能を有効にすることで以下のようなアニメーションの回転がよりリアルになります。

Physicsのその他のアップデート

  • 物理設定がシーンファイルに保存されるようになりました (以前は、シーンを再度開くとリセットされていました)。
  • 最初(first)と最後(last)の速度ウェイト(velocity weight)設定が追加されました(最初(first)と最後(last)の位置ウェイト(position weight)をオフにすると、最も効果的です)。

AutoPosingの改善

Autop Posingは大幅なアップデートを受け、キャラクターの体が地面とどのように相互作用するかが改善されました。また、複数のキャラクターを同時に操作できるようになっています。。

ブレンドシェイプ

Blend ShapesもついにCascaderに対応しました。

Cascader内で作成することはまだできませんが、キャラクターに設定されている場合はサポートされるようになりました。

注意

新しいツールを古いシーンで正しく動作させるには、次のことが必要です:

  1. メニューから File → Fix scene を選択し、シーンを修正。
  2. リグモードを有効にしてから無効にすることで、リグを更新。

その他のアップデート

  • シーンリンクツール:シーンリンクツールが大幅に改善され、シーンの位置と回転をオフセットするだけでなく、タイムラインをオフセットしてアニメーションを同期させることができるようになりました。また、キャラクターをクリックすることでシーン間をシームレスに切り替えることができます。
  • アニメーションのアンベイク:
    • アニメーションのベイキングは、非ヒューマノイドキャラクターにも対応するようになりました。
    • アニメーションのアンベイクは、選択されたアニメーション トラック(複数可)でのみ行われるようになりました。
  • 長いアニメーションのパフォーマンス向上:大きなシーンでは、計算が表示されているタイムラインのみで行われる、より高速に動作するようになりました。
  • 補間パフォーマンスの最適化:タイムラインの可視部分に対してのみ補間が計算されるようになり、長いアニメーションのパフォーマンスが向上しました。
  • AutoPhysics をオンにすることなく、支点を表示するツール。
  • コピーツールがピボットモードに対応。
  • セッティングウィンドウがレイアウトに配置/使用できるようになりました(以前は常に別ウィンドウとして表示されていました)。
  • リギングツールが環境との相互作用のためのコライダーをサポートするようになりました。
  • リグモードでジョイントを追加するためのUIが追加されました。
  • カスタム追加コントローラーを作成するための仮想ジョイント機能。
  • プロパティエディタの UI 再構築。
  • 非整数のFPSを設定するオプション。
  • コマンドメニュー: メニュー項目がカテゴリに分類されました。
  • ツールバー:設定ウィンドウ(Settings window)→ツールバー(Toolbar)で、異なるブロックのオンとオフを切り替えられるようになりました。
  • Rokoko、XSens、MoveAIの新しいサンプルシーン。
  • タイムラインの入力設定(すべての入力がカスタマイズ可能になりました)。
  • オーディオ再生がFPSとタイムファクター値を考慮するようになりました。
  • 最大使用RAM制限が256Gbに増加。

アップデート内容についてより詳しい情報はこちらから

価格とシステム要件

Cascadeur は、Windows 10 (バージョン1809以降), 11、Ubuntu 20.04以降macOS 13.3以降で利用できます。

より詳しいシステム要件の確認はこちらから

Cascadeur Free、Indie、Pro、Teamsライセンスの4種類となります。

Cascadeur Free: アニメーションのアンベイクやレイアウトのカスタマイズなど、新機能の多くを提供。アニメーションは独自の.CASCフォーマットでのみ保存されます。

Cascadeur Indie (99ドル/年): 独立系アニメーターや小規模スタジオ向け、従来のProオプションの3分の1以下のコストで、無制限のアニメーションエクスポートを提供します。このライセンスには、Cascadeur Freeのすべての利点と、FBX、DAE、USDへのエクスポートオプションが含まれています。

Cascadeur Pro (399ドル/年または49ドル/月): 最も包括的なツールをお探しのプロのアニメーターやスタジオ向けです。Cascadeur Proには、シーンリンキング、アニメーションリターゲット、Physicsの環境インタラクション強化などの高度な機能が含まれており、高品質なアニメーションの制作に必要なすべてを提供します。

Cascadeur Teams (1596ドル~/年または196ドル~/月): Pro版のライセンスのすべてに加えて追加のサポートが受けられます。

機能比較を見る

クーポンコード

現在Proバージョンが100ドルオフで購入できるクーポンが配布されています。クーポンの文字からおそらく期限は9月いっぱいではないかと思います。

クーポンコード: September

※CascadeurのPro、Indie、Teamsの各ライセンスは、年払いを選択する場合に限り、最低利用期間である1年後に自動的に永久ライセンスに変換されます。つまり、最初の1年後にサブスクリプションをキャンセルした場合でも、サブスクリプション期間中にリリースされた最後のバージョンを、時間的な制限なくフルに使用し続けることができます。


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