Enscape 4.1 がリリース!Enscape Impactアドオン、AI エンハンサー、新しいビジュアルモードなど

プラグイン

2024年8月1日(現地時間)- Chaos は、リアルタイムビジュアライゼーションプラグインの最新アップデート Enscape 4.1 のリリースを発表しました。

新機能ハイライト

このリリースでは、Chaos AI エンハンサー、ビジュアルモード、新しいアセットなどの新機能に加えて、Enscape初のアドオン「Enscape Impact」のベータ版が利用可能になりました。

Enscape 4.1: Make an Impact | OUT NOW

Enscape Impact ベータ版 (Windows)

Enscape Impactは建築設計と解析ソフトウェアの世界的なイノベーターであるIES社とのパートナーシップにより開発されたWindows専用のアドオンソフトウェアです。リアルタイムのレンダリングと建物性能分析をシームレスに統合するように設計されています。

特徴:

  • リアルタイムエネルギー解析
  • 選択したCADまたはBIMアプリケーションとの統合ワークフロー
  • 学習用ツールチップと必要最小限のデータ入力
  • 情報に基づいた意思決定のためのデータ精度

Enscape 4.1ではベータ版をいち早くテストすることができます。このアドオンを使用することで、サステイナブルで効率的なビルディングの設計を簡単に行い、エネルギーモデリングとデザインビジュアライゼーションのギャップを解消することが可能となります。

Enscape Impactベータ版は現在Windows版のみですが、macOS版も準備中です。ベータ版にアクセスするには、Enscape 4.1をダウンロードし、商用ライセンスを使用していることを確認してください。

アドオンと通常機能の違い
アドオンはEnscapeの機能を拡張する補助的なツールで、デザインワークフローをより直感的で柔軟なものにします。アドオンはEnscapeと一緒に動作しますが、別個の製品として機能が開発されています。ベータ版は無償ですが、将来的には有償となる予定です。。

Chaos AI エンハンサー

Chaos AI EnhancerはEnscapeのアクティブユーザー向けの実験的な機能で、パフォーマンスを犠牲にすることなくレンダリングのリアリズムを向上させることができる機能です。AIを利用してEnscapeのアセット、特に人物や植生を向上させることができます。

Enscapeの人物や植物アセットの多くは社内で制作されており、パフォーマンスを損なうことなく複数のアセットを配置できるよう、ポリゴン数の厳しい制限に従いながら制作されています。

Chaos AI Enhancerでは、Enscapeから直接、より見栄えの良いアセットを作成することができます。ChaosのAIエンジンソリューションの基礎となるシーンの知識を活用することで、Chaos AI Enhancerは他のAI生成イメージと比較して優れた結果が得られ、デザインの意図を損なわないよう、アセットや植生のあるエリアのみが強化されます。

アーティスティックなビジュアルモード

新しいアーティスティックなビジュアルモードを使用すると、ワークフローのコンセプト段階で、ペン画、鉛筆画、水彩画をシミュレートしたビジュアルエフェクトを作成し、デザインのアイデアをユニークかつアーティスティックに表現できます。

この機能により、クライアントのニーズに合わせてプレゼンテーションスタイルを調整することが可能となります。新しいビジュアルスタイルは、ウォークスルー、スクリーンショット、バッチレンダリング、ビデオエクスポートで使用できます。

色付き影のアップデート

人工光源用色付き影(colored shadows)

この機能が開発される前は、色付きの影は太陽光の下でのみ表示されていました。現在は、人工照明が点灯しているときに、カラーガラスの間仕切り壁、カラー半透明家具、万華鏡のような印象を残す装飾オブジェなどのカラーガラス越しに色のついた影を見ることができるようになりました。

色付きの太陽の影

昨年、Enscapeに色付きの太陽の影(colored sun shadows)が導入されました。この機能は、色ガラスを透過した太陽光から色のついた影を作り出します。

この機能がアップデートされ、ガラスマテリアルにテクスチャを追加してドロップシャドウにテクスチャパターンを反映させることができるようになりました。例えば、ステンドグラスをデザインに使用するような場合、窓全体のジオメトリをモデリングする必要がなくなるので便利です。

また、今回のアップデートにより、日の出と日没時の霧の設定がより正確になりました。高画質および超画質設定では、色の付いた影と霧の相互作用がよりリアルになり、霧の影の忠実度が向上しています。

新しい植生と人物アセット

毎回のメジャーリリースと同じく、Enscapeアセットライブラリにはより多くのアセットが追加されています。今回は122の新しい植生アセットが追加されました。ヨーロッパ、北米、日本の各地域に自生する樹木、低木、植物が追加されています。

10種類のユニークな人物アセットも追加され、シーンにヒューマンスケールを取り入れることができます。また、5月には168点の静的人物アセットがAXYZライブラリに加わりました。この3Dアセット群では、子供や高齢者のアセットが追加され、さらにバリエーションが増えました。多様な文化的背景を持つ人々も含まれています。

さらに、インテリアシーンに使用できる23種類のCylindo Studio Propsが追加されています。

統合グラフィックサポート

予算に限りがある場合や、専用GPUを搭載したマシンを購入できない場合のために、統合グラフィックスのサポートが導入されました。

これにより、EnscapeはIntelやAMDのiGPU(統合型グラフィック処理ユニット)を搭載したWindowsコンピュータで使用することができるようになりました。

Chaos Cloud

ChaosクラウドがEnscapeユーザーに提供さ れるようになりました。この機能により、クラウド上で素早く簡単にデザインレビューを行うことができます。レンダリングやパノラマをアップロードしてレビュアーと共有することで、コメント、添付ファイル、ビジュアル注釈ツールを使用して、フィードバックを一箇所で伝えることができます。

また、パノラマやレンダリング画像からバーチャルツアーを作成したり、ホットスポットをカスタマイズしたり、ハイライトを追加してユーザーを誘導したり、設計オプションを紹介したり、間取り図を割り当てたり、ミニマップを使ってツアーナビゲーションを楽しんだりすることもできます。

現在は無料で利用できますが、コンテンツを移行する必要があり、Chaosアカウントへのログインが必要です。

なお、現時点ではEnscapeユーザーには若干の制限があります。エクスポートを直接Chaos Cloudにアップロードすることはできません。その代わりに、エクスポートをコンピュータにダウンロードし、Chaos Cloudアプリにドラッグすることで回避する必要があります。EnscapeからChaos Cloudへ直接エクスポートするためのリンク機能はEnscape 4.1.1のリリースと同時に提供される予定です。

価格とシステム要件

Enscape 4.1 は、64Bit Windows 10 以降、MacOS Monterey 12.6 以降で利用可能です。IntelMacの場合、Bootcamp経由で利用することができます。Enscapeプラグインは、次のソフトウェア用に提供されています。

Windows

  • Revit 2021、2022、2023、2024​​
  • SketchUp 2021、2022、2023
  • Rhino 6.0、7.0 、8.3 (またはそれ以降)
  • Archicad 24、25、26、27​​
  • Vectorworks 2021、2022、2023 (Service Pack 1 以降)、2024

Mac

  • SketchUp 2022、2023*
  • Archicad 26、27
  • Vectorworks 2023 (サービス パック 6)および2024
  • Rhino 7.0、8.3 (またはそれ以降)

その他のより詳しいシステム要件はこちらから(Macはこちらから)

価格は、1台の固定マシンに関連付けられる固定シートライセンスが12800円/月 または 84000円/年、複数のマシンで共有できるフローティングライセンスは 150000円/年です。

14日間の体験版が使用できます。体験版のダウンロードや価格の確認はこちらから


Enscape 4.1 is Here! Design with Purpose and Make an Impact

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