2024年8月1日 – Autodeskは、3Dアニメーションソフトウェア の最新アップデートMaya 2025.2 のリリースを発表しました
新機能ハイライト
このリリースでは、機械学習(ML)デフォーマ、USD やLookdevXの更新などアニメーションやシーンの効率を向上させる新機能やアップデートが行われました。
機械学習(ML)デフォーマ
Maya の ML デフォーマを使用すると、機械学習に基づいて複雑なデフォメーションを近似し、迅速でインタラクティブな結果を得ることができます。ML デフォーマは近似を作成するだけですが、キャラクタリグのポーズ設定と再生を高速化し、正確に変形する互換性のあるキャラクタを作成できます。
ML デフォーマは、ターゲットとなるジオメトリの幅広いモーションを提供するアニメーションシーケンスから学習することで動作します。このアニメーション シーケンスは、モーション キャプチャ データ、既存のキーフレーム アニメーション、ML デフォーマのポーズ ジェネレータ機能によるランダム化、または 3 つのすべての組み合わせで構成されます。このサンプル データは、各フレームのポーズに影響を与えるドライバ コントロールの値とともに、ML デフォーマをトレーニングするために使用されます。
一度学習させると、MLデフォーマと元の複雑なソースデフォーマを切り替えて使用することができ、レンダリング中は複雑なデフォーマを使用し、アニメート中は近似を使用します。背景や群集など、精度が重要でないキャラクタでの使用が適しています。
コンテンツ ブラウザ(ウィンドウ > コンテンツ ブラウザ > 例 > アニメーション > ML デフォーマ(Windows > Content Browser > Examples > Animation > ML Deformer)で ML デフォーマのサンプル ファイルをテストおよび実験することができます。
USD for Maya 0.29
USDプラグインが更新され、USDブレンドシェイプの読み込みをサポートなどの機能が追加されました。
- ブレンド シェイプの読み込みのサポート
USD for Maya 0.29 では、すべてのアトリビュートを保持しながら、USD ブレンド シェイプを Maya ブレンド シェイプに読み込むことができます。
- トランスフォーム マニピュレータのアップグレードによりプロセス割り当ての編集をサポート
トランスフォーム マニピュレータのプロセス割り当ての編集をサポートするようにシステムをアップグレードしました。この機能強化により、プロセス割り当ての編集を設定して、トランスフォーム マニピュレータを使用するたびにすべてのトランスフォームを指定したレイヤに自動的に書き込むようにすることができます。
- プリミティブをコピーして貼り付ける機能
アウトライナでプリミティブをコピーして貼り付けられるようになりました。貼り付けられたプリミティブは、既定では元のプリミティブの兄弟となり、作成時に選択されます。また、子として別のプリミティブに貼り付けることもできます。
- 書き出しの改善
- USD を書き出す際に空のトランスフォームを除外する機能が追加されました。
- ジオメトリなしでマテリアルを USD に書き出す機能が追加されました。
- マテリアルとともにジオメトリを書き出す場合、割り当てられたマテリアルのみを書き出すオプションを選択できるようになりました。
- マテリアルの範囲の記述方法を標準化することで、USD のプリミティブ階層の一貫性を改善しました。
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)でのマテリアル アトリビュートの表示
アトリビュート エディタ(Attribute Editor)が拡張され、プリミティブに割り当てられた、または継承されたマテリアル情報が表示されるようになりました。割り当てられたマテリアル フィールドの横にある LookdevX アイコンをクリックするだけで、LookdevX グラフ エディタでマテリアルを開くこともできます。
新機能、改善点、バグ修正の完全なリストについては、「USD for Maya v0.29.0 リリース ノート」を参照してください。
LookdevX for Maya 1.5.0
LookdevX の最新のアップデートでは、ランプ ノードが導入され、グラフ内でグラデーションを作成できるようになりました。
ほかにも、異なるタイプのノードを簡単に接続してシェーダ グラフに挿入できるようになり、Arnold マテリアルのビューポートがサポートされました。
新機能、改善点、バグ修正の完全なリストについては、「LookdevX for Maya v1.5.0 リリース ノート」を参照してください。
Arnold for Maya 5.4.2.1プラグインの更新
Maya 2025.2.にはArnold コア 7.3.2 を利用する MtoA 5.4.2.1 が付属しています。
の機能リリースには、トゥーンのトーン マッピング、ボリュームのノイズ除去の改善、ライト リンクのグローバル ライト サンプリングのサポート、OSL の相互運用性の改善、OpenVDB 11 の更新、およびいくつかのバグ修正が含まれています。
https://cginterest.com/2024/05/25/autodesk-arnold-7-3-2-%E3%81%8C%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BC%81%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%81/
その他
■Substanceの更新
Maya 2025.2 には、バージョン 9.0.1 のエンジンを使用する Substance 3.0.1 が含まれています。Adobe Substance と Maya の詳細については、「Substance 3D for Maya」を参照してください。
■チュートリアル
前回のアップデートで追加されたFlow Retopology for Mayaの新しいチュートリアルが追加されました。
Flow Retopology for Maya はスタンドアロン コンポーネントとして Autodesk Account からダウンロードできます。
価格とシステム要件
Maya 2025 は、Windows 11, 10(1809以降)、Linux® Red Hat® Enterprise 8.6 WS、Rocky Linux 8.6とmacOS 13.x,12.x, 11.xで利用することができます。
より詳しいシステム要件はこちらから
価格はサブスクリプション形式で、36,300円/月、286,000円/年、858,000円/3年です。従量課金制のFlexオプションも利用可能です。
価格の確認はこちらから
また、Mayaは、AutodeskのMedia & Entertainment Collectionの一部としても利用可能です。
さらに、条件にあてはまる方はIndieライセンスを購入することが可能で価格は47,300円/年です。
Indieライセンスの購入はこちらから
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