2024年7月30日(現地時間) – CELSYS は、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメ―ション制作アプリ CLIP STUDIO PAINT EX/PRO Ver.3.1.0(Windows版 / macOS版 / iPad版 / iPhone版 / Galaxy版 / Android版 / Chromebook版)をリリースしました。
このアップデートは、年額・月額利用プラン、 アップデートプランを利用の方が利用することができます。
新機能ハイライト
バージョン3.1では、シンプルモードの新しいフィルター、紙に描いた線画の簡単取り込み、スタジオモードのインターフェースを改善、Apple Pencil Proのスクイーズに対応 などの新機能が追加されました。
シンプルモードの新しいフィルター
【iPad / iPhone / Galaxy / Android / Chromebook】シンプルモードに作品の仕上げ調整に便利なフィルター、簡単に線画抽出できる機能が追加されました。
- シンプルモードに[カラーフィルター]ツールと[効果]ツールが追加されました。カラーフィルターや調整フィルター、ぼかしなどの効果フィルターでプレビューしながらの仕上げ調整ができます。
- シンプルモードにおいて、画像読み込み後すぐに線画抽出を実行できるようになります。紙に書いた線画を取り込んで塗るのも簡単になりました。
スタジオモードの操作性を向上
【Win / mac / iPad / Galaxy / Android / Chromebook】PCやタブレット環境の初期UIが変更されました。新たに[ツールスライダー]パレットが追加され、スマートフォンのスタジオモードと同様のインターフェースでブラシサイズや不透明度を設定できます。タブレット環境のスタジオモードでは、パレットの配置を変更し、ツールや設定項目を見つけやすくなりました。
スタジオモードには他にも以下のような変更と追加が行われています。
- [ツール]パレットのツールや[サブツール]パレットのグループの統廃合が行われました。。
- [ペン]ツールの[ペン]グループと[マーカー]グループが統合されました。
- [鉛筆]ツールの名称が[スケッチ]ツールに変更されました。[鉛筆]グループと[パステル]グループが統合されました。
- [筆]ツールから[墨]グループがなくなり、[水彩]グループに統合されました。
- [操作]ツールに[レイヤー移動]ツールが統合されました。
- [コミック]ツールが追加されました。従来の[フキダシ]ツール・[コマ枠]ツール・[図形]ツールの[集中線]グループと[流線]グループを統合しています。
- [移動]ツールに[虫めがね]ツールが統合されました。
- [ペン]ツールに[粗いペン]サブツールが追加されました。
- [コミック]ツールの[コマ枠]グループに[粗い長方形コマ]サブツールが追加されました。以前のバージョンからアップデートした場合は[コマ枠]ツール→[コマ作成]グループに追加されます。【EX/PRO】
- [コミック]ツールの[フキダシ]グループに[粗い角丸フキダシ]サブツールが追加されました。以前のバージョンからアップデートした場合は[フキダシ]ツール→[フキダシ]グループに追加されます。【EX/PRO】
- [ツール]パレットのツールの配置が変更されました。使用頻度の高いブラシ系ツールを上に移動しています。
3D素材からほかの3D素材に落ち影の投影が可能に【EX/PRO】
3Dレイヤーで、3D素材からほかの3D素材に落ち影を描画できるようになりました。[サブツール詳細]パレットの[光源]の[影]から影の投影先を選択できます。
3D素材を選択した状態で、[ツールプロパティ]パレットの[このモデルの影を落とす]チェックボックスをオンにすると、選択した3D素材に影が表示されます。
LT変換の設定画面と機能強化【EX】
- [レイヤーのLT変換]ダイアログのインターフェースが整理され、より直感的に操作が行えるようになりました。
- [レイヤーのLT変換]ダイアログに、よく使う設定をプリセットに登録できるようになりました。
- 3Dレイヤー選択時の[レイヤーのLT変換]ダイアログに、[ブラシの種類]が追加されました。ベクターレイヤーで線画を出力する場合、線画に使用するブラシ形状を選択できます。
- 3Dレイヤー選択時の[レイヤーのLT変換]ダイアログに、[グレースケール]が追加されました。トーン化していないグレーのべた塗りレイヤーを出力できます。
BVHファイルの読み込みに対応【EX/PRO】
モーションキャプチャのデータを保存するためのファイル形式、BVHファイルを読み込めるようになりました。3Dデッサン人形や3Dキャラクター素材のポーズ集として使用できます。また、BVHファイルを連番ポーズ素材として登録できるようになりました。
ウォーターマーク機能にノイズパターンが追加
公開する作品を保護するためのウォーターマーク機能に [ノイズパターン] が追加されました。[画像を統合して書き出し]と[タイムラプスの書き出し]実行時に、[ノイズパターン]をオンにすると使用できます。
生成AI対策としてのウォーターマーク利用の効果については、こちらの記事をご覧ください。
タイムラプス機能を改善
タイムラプスを記録するときに、[品質優先]と[ファイルサイズ優先]から記録方法を選択できるようになりました。[ファイルサイズ優先]はタイムラプスの画質が下がりますが、従来に比べてファイルサイズを小さくできます。
【iPad】Apple Pencil Proのスクイーズに対応
Apple Pencil Proのスクイーズに対応しました。OSのスクイーズの設定に合わせて、CLIP STUDIO PAINTでApple Pencil Proをスクイーズしたときの動作が切り替わるようになりました。
アニメーション機能の強化
タイムラインのパレットのクリップに、レイヤーやセルに指定したパレットカラーを表示できるようになりました。
他にも以下のような新機能があります。
- [タイムライン]パレットのインターフェースの色を全体的に調整し、視認性が向上しました。
- [ファイル]メニュー→[アニメーション書き出し]→[連番画像]のダイアログの[名前]が[ファイル名の先頭]になりました。さらに[ファイル名の末尾]が追加され、ファイル名の末尾の文字列を設定できるようになりました。
- [ファイル]メニュー→[アニメーション書き出し]→[連番画像]・[アニメーションセル出力]で[ファイルの先頭]などのファイル名を指定していない場合、自動的にセパレータが非表示になります。
- [アニメーション]メニュー→[アニメーション用新規レイヤー]→[2Dカメラフォルダー]実行時に、[2Dカメラフォルダー]ダイアログでフォルダー名と基準フレームのサイズを設定できるようになりました。【EX/PRO】
- [編集]メニュー→[キャンバス基本設定を変更]で、製本用の枠とアニメーション用の枠の追加や削除ができるようになりました。【EX/PRO】
- [ファイル]メニュー→[アニメーション書き出し]→[アニメーションセル出力]に[ファイル名の末尾]と[セパレータ]が追加されました。[ファイル名の末尾]はファイル名の末尾の文字列を設定できます。[セパレータ]はファイル名に含まれる各項目の間に入れる文字を設定できます。【EX】
- [ファイル]メニュー→[アニメーション書き出し]→[アニメーションセル出力]から表示できる[線幅プレビュー]ダイアログが、[PaintMan向け出力設定]ダイアログになりました。[PaintMan向け出力設定]ダイアログは、従来の機能に加えて、色トレース線を最大7種類まで使用できるようになりました。さらに各トレース線の色の設定や、有効・無効の切り替え、色ごとの線幅設定を行えます。【EX】
- [新規]ダイアログの[作品の用途]で[アニメーション]を選択したときに、[作品情報]の[話数]にキャンバスに表示するか選択するためのチェックボックスが追加されました。【EX】
- 【Win / mac】[ファイル]メニュー→[アニメーション書き出し]→[OpenToonzシーンファイル]から表示できる[線幅プレビュー]ダイアログが、[OpenToonzシーンファイル出力詳細設定]ダイアログになりました。[OpenToonzシーンファイル出力詳細設定]ダイアログの従来の機能に加えて、色トレース線を最大7種類まで使用できるようになりました。さらに各トレース線の色の設定や、有効・無効の切り替え、色ごとの線幅設定を行えます。【EX】
DC3マスターコンテンツ登録機能にCLIP STUDIO FORMAT(拡張子:clip)が対応
CLIP STUDIO FORMATのDC3マスターコンテンツを登録できるようになりました。レイヤー構造などを含む CLIP STUDIO FORMAT のまま、DC3コンテンツを扱うCLIP STUDIO MONOをはじめとしたサービスで、ほかの人に作品を配布することができます。配布されたコンテンツはCLIP STUDIO PAINT上の専用のモードで閲覧することができ、作品が複製されることはありません。
より詳しい情報はこちらから
その他すべての更新内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
CLIP STUDIO PAINTは、Windows / macOS / iPad / iPhone / Galaxy /Android / Chromebookといったデバイスで利用できます。
このアップデートは、年額・月額利用プラン、 アップデートプランつまりサブスクリプションプランを利用中の方が利用可能です。
Ver.3.0無期限版(一括払い)ユーザーの場合、次期メジャーバージョンVer.4.0の優待バージョンアップまで待つか、 アップデートプランを利用することで新機能にアクセスできます。
プランと価格については、以下のページをご参考に

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