Mocha Pro 2024.5 がリリース!3Dトラッキングとカメラソルバーの強化、After Effects統合強化など

CGソフト

2024年7月24日(現地時間) – Boris FX は、トラッキングとマスキングソフトウェアの最新アップデート Mocha Pro 2024.5 をリリースしました。

新機能ハイライト

このアップデートでは、新しい 3D カメラ ソルバ ツールとエクスポート オプションにより、VFX、モーション グラフィックス、合成タスクにかかる時間を大幅に節約できるようになりました。

強化された 3D トラッキングとカメラソルバー

Mocha Pro の Camera Solveモジュールが再設計され、大幅にアップデートされました。テクスチャのプレビュー、平面トラックのテクスチャ付き3Dメッシュへの変換、位置データ付きモデルのエクスポートなど多くの新機能が追加されています。

  • メッシュテクスチャプレビュー:ソルブされたメッシュに投影された映像をビューポートで直接見ることができるようになりま した。UV 座標が設定されたフレームを定義することもできます。
  • サーフェスからメッシュへ:ソルブされたシーンでは、平面サーフェスが 3D メッシュ平面に変換されるように。
  • 3Dモデル配置ヌル:ソルブされたシーンに配置したインポートモデルの位置をエクスポートして、目的の3Dパッケージにアイテムを簡単に配置できるようになりました。
  • オブジェクトフィルタリング:3Dオブジェクトパネルで、複数の3Dオブジェクトを色、選択範囲、可視性に基づいて表示、折りたたみ、整理できるようになりました。
  • 反転マスク:ソルバーでは、エリアを簡単に分離するための反転マットレイヤーを使用できるようになりました。
  • カメラソルブの前処理:トラッキングイメージで使用されるのと同じ前処理ツールを使用して、難しいカメラソルブをサポートできるようになりました。
  • 自動配置の更新: Mocha Pro は SynthEyes の自動配置を利用し、シーン内の特徴を正しく配置するようになりました。
  • 多数のトラッカーオプション:ソルブのスピードに影響を与えることなく点群に密度を加えるためのゼロウェイトトラッカーが追加。
  • 3D デフォルト:環境設定で3Dフィーチャーカラーとサイズのデフォルトをカスタマイズできるようになりました。

トラッキング&ロトツールの強化

新しいツールにより、トラッキングとロトがより簡単になりました。

  • モーションブラーのプレビュー:マットオーバーレイのモーションブラーをビューポートで直接表示できるようになりました。
  • Extrapolateトラック: PowerMesh トラッキングは、Extrapolate トラックも活用するようになり、画面外や他のオブジェクトの背後を移動するオブジェクトを、前のフレームのモーションを使ってトラッキングできるようになりました。
  • 前処理モジュール:ショットのエッジディテールのみをトラッキングする新しいHigh Pass Filterが追加されました。これは、ディテールが見えにくい映像や照明の変化が大きい映像に最適です。
  • スキップ&ステップトラッキング: 問題のあるフレームのトラッキングを回避したり、高速なガベージマスクを作成できるようになりました。Mocha は自動的にトラッキングデータの欠落を補正します。ストップモーションやその他の伝統的なアニメーションワークフローでステップトラッキングを簡単にするために、リニアまたはコンスタントキーフレームを選択できます。

パフォーマンスの向上

大幅な改良により、Mocha Pro 2024 のスピードと精度が向上しました。

インサートレンダリングの最適化(最大15倍高速化)、GPUトラッキング精度の向上、Pythonスクリプトパフォーマンスのアップグレードなどが含まれます。

また、Python スクリプトは、 PowerMesh プロパティとポイント選択にアクセスできるようになりました。

After Effectsとの統合の向上

2024.5リリースでは、Adobe After Effectsとの長年のパートナーシップをベースに、Mocha Proプラグインから直接コンポジションに3Dトラッキングデータを転送できるようになりました。このプラグインデータのエクスポートの拡張によって、After Effects 内でよりシームレスに作業できるようになりました。

さらに、シームレスな新しい OCIO プロファイル共有により、Mocha Pro のカラープロファイルが After Effects とマッチするかどうかを心配する必要がなくなりました。After Effects で OCIO プロファイルを設定するだけで、Mocha Pro がビューアー環境設定を通して自動的に同期します。

改善された 2D & 3D エクスポートオプション

Mocha Pro の 3D エクスポーターは、合理化された UI でより多くのフォーマットをサポートするようになりました。

  • 3D Alembic エクスポート: サポートされているホスト用に追加。
  • Alembic と FBX エクスポート: 個々のフィーチャーポイントメッシュをエクスポートできるようになりました。
  • Mocha Pro に配置された 3D モデル: 利用可能なオプションに応じて、配置ヌルまたはフルメッシュをエクスポートできるようになりました。
  • MultiPoly Fusion エクスポート: BlackMagic Fusion v19 以上への簡易シェイプエクスポートに対応しました。
  • SynthEyesのネイティブ2Dトラッカーエクスポーター:PowerMeshと平面データを2Dポイントとしてエクスポートできます。

その他

■スクリプトのアップグレード

Python ファンが Mocha Pro のプロパティにアクセスできるような新しい機能が追加されました。

  • 選択された点のPythonプロパティで輪郭点とメッシュ頂点の選択状態の取得と設定がより簡単になりました
  • 新しいPythonのconvenience functionsにより、PowerMeshへのスクリプトアクセスがより簡単になりました。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Mocha Pro 2024は、以下のOSでスタンドアロンアプリケーションまたは Adobe After Effects、Adobe Premiere Pro、Avid Media Composer、Foundry Nuke、Blackmagic Fusion、Autodesk Flame、VEGAS Pro、HitFilm Proのプラグインとして利用可能です。

  • macOS:10.15-14.4
  • Windows:10、11 64bit
  • Linux:Red Hat Enterprise Linux 7-9または Rocky Linux などの互換性のある Linux ディストリビューション

購入オプションには、年間/月間サブスクリプション、アップグレード&サポートプラン、および永久ライセンスがあります。

月額サブスク年額サブスク永久ライセンスアップグレード
&サポートリニューアル
Adobe After Effects
& Premiere Pro
37.00ドル/月295.00ドル/年695.00ドル295.00ドル
Avid Media
Composer
37.00ドル/月295.00ドル/年695.00ドル295.00ドル
Nuke, Fusion, VEGAS Pro,
+ other OFX hosts
37.00ドル/月295.00ドル/年695.00ドル295.00ドル
Standalone Application
+ Multi-host Plugins
75.00ドル/月595.00ドル/年1,495.00ドル595.00ドル
All Supported Plugin Hosts50.00ドル/月395.00ドル/年995.00ドル395.00ドル

また、BorisFXのすべてのツールが含まれたサブスクリプションBoris FX Suite の一部としても利用できます。

より詳しいシステム要件と価格の確認はこちらから


Mocha Pro ウェブサイトへMocha Pro 2024.5: Simplified 3D Tracking

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