Adobe は、画像編集ソフトウェア Photoshop デスクトップ版の2024年7月アップデート(バージョン 25.11)をリリースしました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、新しい選択ブラシや調整ブラシ、文字ツールの箇条書きの追加やコンテキストタスクバーの改善が行われています。さらに、Adobe Firefly Image 3 Model を使用した画像生成、ディテールの強化機能が一般に利用可能となりました。
選択ブラシ
ブラシとなげなわの両方のジェスチャーを組み合わせる新しい選択ブラシツールが追加され、選択範囲を素早く作成できるようになりました。
選択範囲から「追加」または「削除」を選択し、ブラシの「硬さ」および「不透明度」を調整して、様々な不透明度や、よりソフトな、ぼかしたエッジを適用した選択範囲を作成することができます。これにより、フィルターや塗りつぶしの選択、合成、および適用をする際に、より簡単かつ柔軟に作業できます。
新しいブラシは、選択範囲を作成したいキャンバス上の領域を、ブラシまたは円で囲むだけで使用できます。この機能を使えば、クイックマスクモードや選択とマスクのワークスペースのブラシツールを使わなくても、少ないステップでブラシを使って領域を選択できます。一度選択範囲を作れば、より簡単かつ柔軟に合成したり、フィルタや塗りつぶしを適用することができます。
選択ブラシツールは、Adobe Photoshop の他の選択ツールと同様に機能します。違いは、選択範囲が色のついたオーバーレイとして表示され、他のツールに切り替えたときだけ「蟻の行進」が見えることです。このオーバーレイにより、視覚化と調整が容易になります。歯車アイコンの「色」ドロップダウンから、オーバーレイ色を選択できます。
調整ブラシ
新しい調整(Adjustment)ブラシツールを使用すると、簡単で直感的な方法で画像に直接塗り調整を行うことができます。
補正ブラシツールを使用して行うすべての調整は、適用時にレイヤーマスク付きの新しい調整レイヤーが生成されるので、調整の選択、マスク、適用を行う従来のワークフローが 1 ステップにまとめられ、部分補正を行う方法が簡素化されます。被写体の顔を明るくしたり、空を暗くしたりというような特定の調整を効率的に行うのに役立ちます。
■使用方法
- 目的の調整タイプを選択し、コンテキストタスクバーまたはオプションバーのいずれかからブラシサイズと硬さを設定します。
- 「オブジェクトに適用」ボタンを選択し、画像内の特定のオブジェクトに一度に調整を適用できます。
- コンテキストタスクバーでは、調整の加算か減算、オーバーレイ表示、選択範囲の反転、新しい調整の追加を行うことができます。
- 調整をデフォルト値で適用してから、プロパティパネルで値をさらに微調整できます。
- 「新しい調整を追加」ボタンを選択すると、レイヤーマスク付きの新しい調整レイヤーを作成して、画像に新しい調整タイプを追加できます。コンテキストタスクバのドロップダウンメニューを使用して、既存の調整を別の調整に置き換えることも可能です。
文字ツールの箇条書き
文字ツールで、タイプツールで箇条書きリストや番号付きリストを簡単に作成することができるようになりました。
プロパティパネルからは、複数のリストスタイルを選択できます。
コンテキストタスクバーの改善
コンテキストタスクバーが改善され、シェイプのプロパティにアクセスできるようになりました。「塗りつぶし」および「線」のカラーと幅のオプションを選択して編集することができます。
さらに、改善されたコンテキストタスクバーでは、画像を水平方向や垂直方向に反転したり、画像を時計回りや反時計回りに回転したりすることがが可能となりました。
Adobe Firefly Image 3 Model を使用した「テキストから画像生成」
2024年4月からベータ版で利用可能となっていたAdobe Firefly Image 3 Model を使用した画像生成
の一般提供が開始されました。
説明テキストプロンプトとコンテンツタイプ、スタイル効果、参照画像などの追加のクリエイティブコントロールを使用して、画像全体を生成できます。カスタムの画像や合成画像を作成するか、複数の生成を組み合わせて、コンセプトを素早くアイデア化して調整することがkな王です。。
ディテールの強化
「ディテールを向上」を使用することで、「生成塗りつぶし」のバリエーションをより詳細かつシャープにすることができます。
アプリから移動することなく未読通知を表示( 2024年9月リリース)
共有とコメントのワークフロー(レビューのための共有、編集への招待、コメント、アクセス管理)の通知をアプリ内で表示できるようになりました。
Photoshopアプリケーションバーの右上にあるベルのアイコンを選択すると、通知パネルにアクセスできます。
通知を受け取るには、共有ボタンでレビュー用にファイルを共有する必要があります。「リンクを作成」を選択して、assets.adobe.com上の文書へのレビューリンクを作成します。
その他の変更と機能強化
- 単一調整:調整パネルの上部に「単一調整」が配置され、Adobe Photoshop ユーザーが簡単に使用できるようになりました。
- ジェネレータープラグイン:ジェネレーター機能は、以前はファイルメニューからアクセスできましたが、ファイル/自動化ポップアップメニューから使用できるようになり、これはジェネレータープラグインと呼ばれます。
その他アップデートの詳細はこちらから
価格とシステム要件
デスクトップ版Photoshopのシステム要件はこちらから確認できます。
Photoshop は、Adobe Creative Cloud コンプリートプランとフォトプランの一部または単体プランとして購入することができます。価格は以下のようになっています。
■単体プラン
- 年間プラン(月々払い) —3,280 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 34,680 円/年
- 月々プラン — 4,980 円/月
■creativecloudコンプリートプラン
- 年間プラン(月々払い) — 7,780 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 86,880 円/年
- 月々プラン — 12,380円/月
■フォトプラン
フォトプラン 20GB
- 年間プラン(月々払い) — 1,180 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 14,080 円/年
フォトプラン 1TB
- 年間プラン(月々払い) — 2,380 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 28,480 円/年
デスクトップ版PhotoShopにはiPad版のライセンスも付属し、Photoshop web 版もすべての Photoshop プランに含まれています。また、単体プランではAdobeFrescoプレミアム版も利用できます。
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