2024年6月26日(現地時間)- CLO Virtual Fashion は、ファッション業界向けの3D衣装作成ソフトウェア CLO 2024.1 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、AIアバタースタジオ、PBRマップジェネレータを始め、合計29の新機能が追加されました。
AIアバタースタジオ
AIアバタースタジオは、CLOでレンダリングされた3D衣装に、AIで生成した、もしくは任意の人物写真を合成することで、フォトリアルな着用画像を作成できる新機能です。
AIによる生成では、性別 、年齢 、人種をオプションで設定してテキストプロンプトからアバターを生成することができます。この機能は現在ベータ版としてリリースされており、より良いサービスを提供するために予告なく中止する場合があるとのことです。
PBRマップジェネレーター
PBRマップジェネレーターを使用すると任意のテクスチャ画像からPBRマップを生成することができます。テクスチャを1枚から、リアルな質感を表現できるPBRマップ(ノーマルマップ、ディスプレイスメントマップ、不透明度、粗さマップ、メタルネスマップ)を生成することが可能です。
グラフィックの材質プリセット
クラック(ひび割れ)、ヴィンテージ風、フォイル(箔)など、グラフィックに使用できる材質のプリセットが追加されました。
アバターサイズ編集のアップデート
より感覚的にアバターサイズの編集ができるように寸法入力の位置が動かせるようになりました。あわせて、バストとクロッチも編集できるようになっています。
配色の機能向上
CLOでの配色がより柔軟かつシンプルになりました。マテリアルだけを変更したり、全てのプロパティを一括で変更したり、リンク編集を有効にしたりすることができるようになりました。
モジュラーブロックの自動割り当て
衣服の各パーツが自動的に認識され、モジュラーライブラリーのブロック配置を素早く簡単に行うことができるようになりました。
その他
ニットの表現向上
編み方向の変更、および撚糸のランダム設定が可能になりました。
副資材の衝突精度向上
接着されていない副資材の衝突精度が向上し、より安定したシミュレーションが可能になりました。
パノラマでのグレーディングレビュー
グレーディングレビューにて、すべてのサイズの衣装とアバターのパノラマ表示に対応しました。
グレーディングの機能向上
グラフィックのグレーディング率を指定することで、より簡単にサイズを調整できるようになりました。また、内部線分やグラフィックを基準にグレーディングできるようになりました。
ダーツの機能向上
ダーツを回転したとき、中心線が自動的に表示されるようになりました。また、パターンに縫い代がある場合、ダーツの変更が縫い代にも適用されるようになりました。
パターン内のPOM
POMの端点をパターン内部に配置することで、パターン内部の要素を計測できるようになりました。
縫い合せ線タイプ変更のショートカットキー対応
縫い合せ線タイプを素早く切り替えできるよう、ショートカットキーを対応しました。
ICCプロファイルの対応
ICCプロファイルが設定された画像について、色の再現性を維持しながらCLOに読み込めるようになりました(カラーモードはsRGBに変換されます)。
グラフィックの表現向上
グラフィックにPBRマテリアルを適用することで、外観を生地により馴染ませられるようになりました。
テクスチャの透過情報を削除
生地ファイル(.zfab)を保存する際、テクスチャの透過情報を削除できるようになりました。
ボタンとボタンホールのサイズをリンク
ボタンとボタンホールが留められている場合、サイズ設定がリンクするようになりました。
副資材のパーツ名称の個別設定
副資材のについて、それぞれのパーツを構成するメッシュごとに異なる名称を設定できるようになりました。
ファスナーのハンガーイラストレンダリング対応
3Dファスナーがハンガーイラストレンダリングに対応されました。
ディスプレイスメントマップの向上
必要に応じて、ディスプレイスメントマップの粒子間隔をさらに小さく設定できるようになりました。
アバターの瞳の色
アバターの瞳の色を任意で設定できるようになりました。
Alvanonの認証プロセス統合
Alvanon Body Platformにログインすることで、Alvanonアバターをシームレスに読み込めるようになりました。
レンダリングカメラのロック
3Dウィンドウで光源などの設定をおこなう際、レンダリングカメラをロックできるようになりました。
マルチビューレンダリング
複数の画角から画像をレンダリングし、1枚に結合できます。
UVパッキングの機能向上
最適化オプションが追加され、より狭い間隔でUVパッキングできるようになりました。
UV展開>シームの塗りつぶし
UV展開において、シーム塗りつぶしの詳細設定が追加されました。またパターン以外のオブジェクトにもシームの塗りつぶしが対応されました。
CLO-SETのファイルバージョンの管理
CLO-SETにアップロードされた過去バージョンのファイルに、CLOライブラリから直接アクセスできるようになりました。
メインメニューのアクセシビリティ
メインメニューがアップデートされ、より効率的かつスピーディに操作できるようになりました。
ライブアップデートの改善
パッチバージョンのライブアップデート時に、アップデート内容を示す画像が表示されるようになりました。
詳細はこちらから
価格とシステム要件
CLO は、Windows 10 64ビット(1903以降)、Monterey 12以降で利用可能です。
最新のシステム要件はこちらから
自営業、フリーランスなどの個人での利用は50ドル/月、450ドル/年です。企業向けプランはお問い合わせが必要となっています。また学生向けのプランもあり、個人プランの半額となっています。
詳しい価格情報こちらから
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