ポリゴンメッシュベースのVR 3Dモデリングツール『Shapelab 2024』

CGソフト

2024年6月3日(現地時間)に最新アップデートがリリースされたVR 3Dモデリングアプリケーション『Shapelab』の紹介です。

Shapelabとは

Shapelabは、ゲーム対応アセットや 3D プリント対応モデルなど高品質な3Dアセットを作成するための直感的なインターフェースとポリゴンメッシュベースの様々なスカルプトツールを提供するユニークなVR 3Dモデリングアプリケーションです。3D および XR テクノロジーに特化したソフトウェア開発会社 Leopoly によって開発されており、Steam で評価の高い VR モデリングツールとなっています。

主な特徴

ポリゴンメッシュベースエンジン

Shapelabの堅牢なエンジンは、ボクセルベースではなくポリゴンメッシュベースのエンジンを備えており、同様のアプリケーションよりも低いシステム要件でスムーズな動作を実現しています。

Shapelabは伝統的なプロフェッショナルデザインワークフローをサポートし、他の多くのVR 3Dモデリングツールよりも詳細なオブジェクトを作成可能です。次の動画では、何百万ものポリゴンで作品を作成する様子を見ることができます。

業界グレードのスカルプトツール

Shapelabでは、業界グレードのスカルプトおよびペイントツールが豊富に用意されています。各種ブラシには、Clay、Draw、Inflate、Surface Stamp、Smooth、Snakehook、Flatten、Trim、Pinch、Mask、Regularize、3D Stampなどがあり、使い慣れたブラシでスカルプトできます。

トポロジー操作のための高度なツール

Shapelabには、プロフェッショナルな3Dデザインのための多くの機能が含まれており、そのリストはまだ増え続けています。

アプリケーションには、デシメート ( decimate )、サブディバイド ( subdivide )、ボクセルリメッシュ ( voxel remesh )、レギュラー化 ( regularize )、オプションのダイナミックトポロジーモードなど、トポロジーを簡単にコントロールするツールが含まれています。さらに、メッシュやポリゴンを削除、削除、分離するツールも含まれており、3Dスキャンを素早く検査、編集することができます。

ダイナミックトポロジーモード​

この機能により、ローカルで必要とされる詳細レベルに基づいて、メッシュのテッセレーションをリアルタイムで行うことができます。また、一部のブラシがより使いやすくなり、特定の形状の作成に効果的になります。

グローバルトポロジー操作

グローバル操作には、ボクセルのリメッシュ、ミラーとウェルド、サブディバイド、デシメート、レギュラー化、頂点のマージが含まれます。

その他

一般的なファイル形式の簡単なインポート/エクスポート

業界グレードのペイントツールでモデルをペイントし、エクスポートプロセスで頂点ペイントした作品のテクスチャマップ(法線マップ、PBRプロパティ、カラー)を生成してエクスポートできます。

頂点ペイントとテクスチャのエクスポート

OBJ、FBX、GLB、またはSTLで作品をインポートおよびエクスポートして、他の3Dデザインソフトウェアで使用したり、3Dプリントしたりできます。

主な機能リスト

  • 高速、高信頼性、パワフルなポリゴンメッシュベースのデザインエンジン
  • オプションのダイナミックトポロジーモード
  • 直感的でクリーンなインターフェース
  • 業界グレードのスカルプトツール
  • 多数のマテリアルと環境
  • FBX、OBJ、STL、GLBのサポート
  • 頂点ペイント
  • マルチオブジェクト処理
  • 高速スタンピングとブーリアン演算
  • グローバルなトポロジー操作

主な利点

  • 非常に詳細な3Dアセット
  • 最適化されたローポリアセット
  • 迅速なVRスカルプト
  • ゲームエンジンや3Dプリントとの互換性
  • 高いパフォーマンス
  • 直感的なインタラクション
  • 本物のようなスカルプト
  • ポリゴンの高度なコントロール
  • 効果的なプレゼンテーションとアイデアの反復
  • 3Dスキャンを簡単に編集できるツール

バージョン2024 新機能ハイライト

最新アップデートは大幅なアップデートとなっており、実験的なデスクトップモード、マルチ解像度、サブディビジョンレベル、階層機能など重要な新機能が追加されています。

VRとデスクトップモード

デスクトップモードとVRモードを切り替える実験的な機能が導入され、従来のマウスとキーボードのセットアップでより速く行える作業を効率良く行えるようになりました。まだ実験的な段階でありデジタルペンもまだ完全にはサポートされていません。

■マルチ解像度、サブディビジョンレベル

メッシュを細分化して複数の “解像度レベル “を作成できるようになりました。Shapelabはそのスムーズなダイナミックトポロジーモードが評価されていますが、この方法を好まない方にお勧めです。

■クアッドリメッシュ(AutoRetopologize)

クアッドリメッシュ機能を使用して、より低解像度でクリーンなクアッドベースのメッシュを作成できるようになりました。三角形を四角形に置き換えると、アニメーションやマニュアルリトポロジなどの以降の設計手順との互換性が向上します。

「リスク モード」を有効にすると、アルゴリズムは特定のトポロジ エラーを無視し、チェックなしでメッシュを四角形化しようとします。これにより、実行が成功する可能性が高くなりますが、アプリケーションがクラッシュするリスクも高まります。

■ディテール転送(投影)

三角形を含むトポロジーがあまり整理されていない高解像度モデルから、クアッドベースの別のオブジェクトに詳細な特徴を転送できるようになりました。

■マルチセレクト、ペアレント化

一度に複数のオブジェクトを選択して修正を適用したり、階層的に整理したりできるようになりました。

ペアレンティングにより、より複雑なシーンやアニメーションの準備を効果的に管理できます。この構造により、関連するオブジェクトをグループとして管理したり、アニメーション用に準備したりすることが簡単になり、親が移動しても相対的な位置と方向が維持されます。作成した作品はを FBX または GLB 形式で階層関係を維持してエクスポート可能です。

クローン & ミラーおよびミラー & ウェル度操作は階層と互換性があり、より複雑な構造の変換と作成が可能になります。

■新しいマットキャップ、カスタムマットキャップ

さまざまな新しい MatCaps が追加され、選択できるようになりました。さらに、カスタム MatCaps を PNG 形式でインポートできるようになりました。[オプション] では、選択したマテリアルをすべてのオブジェクトに自動的に適用するか、選択したオブジェクトにのみ適用するかを選択できます。

■フラットシェーディング

PBR および MatCap マテリアルと互換性があり、スカルプティング プロセス中にトポロジとジオメトリを検査するために最適化された新しいフラット シェーディング オプションが導入されました。

■UXの改善

クイックアクセスラジアルメニューの導入、ブラシパレットを完全に隠す機能などUXの改善が行われました。クイックアクセスラジアルメニューは、現在のモードに関係なく、ブラシとツールをすばやく切り替える新しい方法です。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

システム要件の確認はこちらから

バージョン 2024からライセンスが変更され、サブスクリプションプランがオプションで導入されました。なお、今後 Shapelab は、年間バージョンの永久ライセンスとして、1 回限りの支払いで引き続き利用可能です。

Shapelab は永久ライセンスは7100円(Steam)または51.99ドル。サブスクリプションは49.99ドル/年です。

以前Shapelabを購入された方は、自動的にShapelab2024のアップデートにアクセスすることができ、 Shapelab 2025 を 50% 割引で購入することができる予定です。

公式ウェブサイトへ

Shapelab ページへ( Steam / Meta / Viveport

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