更新情報:2024年6月にリリースされた「Game Animation サンプルプロジェクト」ですが、新たにUnreal Engine 5.7に対応した最新アップデートが配信されました。
2024年6月12日(現地時間)- Epic Games は、無料のGame Animation サンプルプロジェクトをリリースしました。
Game Animation サンプルプロジェクトの概要
Game Animation サンプルプロジェクトは、ゲームに通常必要な完全に機能するアニメーションシステムを紹介するものとなっています。現在のベストプラクティスに基づいて構築されているため、学習用としても制作を強化するうえでも役立ちます。
中心機能としてモーションマッチング(Motion Matching)が採用されており、これを利用してキャラクターの現在位置や運動量に基づいて最適なアニメーションを自動で選択します。
また、モーションマッチングを使い始めるうえで役立つ高品質なAAA級アニメーションが多数含まれています。これらのアニメーションは、付属のアニメーションブループリントの使用の有無を問わず自由に使用でき、独自のキャラクターにリターゲッティングすることも可能です。
このロコモーション(移動)とトラバーサル(横断)のデータセットは、ハイエンドのモーションキャプチャデータから作成された膨大なライブラリであり、MetaHumanを含むキャラクターをアニメートするパワフルな新しい方法となります。
プロジェクトは今後も更新される予定で、新しいツール、技術、アニメーションが追加されていくようです。
■プロジェクト内容リスト
- モーションマッチングを活用した3人称視点のカプセル駆動のロコモーション(歩行、走行、ジャンプ、転倒の各状態を装備)。
- ブレンドイン/ブレンドアウトに合わせたモーションを表示するシンプルなトラバーサル システム。
- ランタイム リターゲッティングにより UE5 マネキン スケルトンと互換性のある 500 以上のゲーム対応アニメーション。
- 今後の UE5 リリースで、新しいツール、技術、アニメーションを追加予定
プロジェクトには複数のモーションマッチングデータベースが付属しています。アニメーションの選択は、主にチューザー テーブルとプロキシ テーブルによって実行され、アニメーションのカバレッジのギャップに対処するためにポーズ ワープを使用しています。
さらに、巻き戻しデバッガなどのワールドクラスのデバッグツールも含まれており、モーションデータベースを記録、調査、編集してトランジションを改善することができます。
Unreal Engine 5.7対応アップデート
プロジェクトは継続的に更新されており、今回のアップデートではアニメーション制御と移動システムをさらに拡張する複数の新機能が追加されました。
上の動画によると、以下のようなアップデート内容となっています。
Mover Plugin(実験的機能)の追加
実験的機能(Experimental)である「Mover Plugin」がプロジェクトに統合されました。このプラグインは、ネットワークのロールバックに対応したベクターの移動をサポートしており、開発者が高度なネットワークの専門知識を持たなくても、マルチプレイ対応の滑らかなモーションを構築できるように設計されています。
この新プラグインのショーケースとして、Mover Pluginを利用する「新しいキャラクター」と「新しいロコモーションデータセット」が追加されています。この新セットアップは、従来よりも少ないデータ量でありながら、操作の応答性とアニメーション品質の優れたバランスを実現しています。
さらに、このアップデートに伴い、プロジェクトには400もの新しいアニメーションアセットが追加されているとのことです。これらはすべて、クリエイターが自身のプロジェクトにエクスポート(Migrate)して自由に使用することが可能です。
新しいMovement Mode(移動モード)
Mover Pluginを活用した2つの新しいMovement Modeが追加されました。これらは、C++やBlueprintで独自の移動挙動を作成するために拡張しやすい新しい抽象ベースクラス「Simple Walking Mode」から派生しています。
- Simple Spring Walking Mode:
速度スプリング(Velocity Spring)と回転スプリング(Rotation Spring)を使用してキャラクターの移動をシミュレートします。これらは個別に設定可能であり、手軽に滑らかな移動結果を得ることができます。 - Smooth Walking Mode:
従来のCharacter Movementコンポーネントに似た機能ですが、速度と回転の制御が改良されています。より複雑な挙動を用いて、キャラクターの動きを細かく微調整(ファインチューニング)したい場合に適しています。
スライド(Slide)メカニクスの実装
新しい移動表現として、スライドアクションが追加されました。メインレベル内に配置された斜面(スロープ)の上からキャラクターを滑り降りさせることができ、斜面の傾斜率(パーセンテージ)に応じて滑る速度が動的に変化します。
これは、Blueprintを使用してMover Pluginを拡張し、ユーザー独自のカスタム移動モードを作成する優れた具体例となっています。
新機能デモレベルとカスタマイズ
プロジェクト内には、特定のシステムを深く理解するための専用レベルが複数用意されています。
- NPCLevel: 新しく改善された「Warping(ワーピング)」機能と「Smart Object」の連携をデモします。NPCが配置された椅子に対して、様々な角度からアプローチして自然に座る動作を確認できます。
- LocomotorLevel : 「歩行タンク」のデモが用意されています。このアニメーションはシーケンスを使用せず、Control Rigを使用して100%プロシージャル(手続き型)に制御されています。
また、このプロジェクトはカスタマイズを前提としており、ウィジェットを通じたリアルタイム設定変更のほか、自作のSkeletal MeshやMetaHumanへのキャラクターの差し替え、Blueprint内のAnimGraph編集、さらには特定のアセットのみを自分のプロジェクトへ移行(Migrate)することも行えるようになっています。
より詳しい情報はこちらの公式ドキュメントページから確認できます。
ダウンロード
Game Animation サンプルプロジェクトは、Unreal Engine ベースの製品のみに使用がライセンスされます。
























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