2024年5月7日(現地時間) – Apple は、近日リリース予定の iPad のための Final Cut Pro 2 とMac のための Final Cut Pro 10.8 の新機能、そして Final Cut Camera アプリを発表しました。
iPadのためのFinal Cut Pro 2
iPadのためのFinal Cut Proの最新のアップデートは、iPadをライブマルチカムを備えたマルチカム制作スタジオに変身させます。M4を搭載した新しいiPad Proでは、最終的なレンダリングは最大2倍高速で、編集者はM1の場合と比較して最大4倍多いProRes RAWのストリームのサポートを活用できます。
ライブマルチカム
Final Cut Pro 2 の新しいはライブマルチカム機能は、1つのシーンを最大4つの異なるアングルから撮影できる革新的な新しいソリューションです。
ライブマルチカムは新しいビデオ撮影アプリのFinal Cut Cameraを通じてワイヤレスで接続し、ユーザーは最大4台のiPhoneまたはiPadデバイスを表示して、各カメラのディレクターズビューをリアルタイムで見ることができます。。それぞれのライブカメラフィードは、iPadのためのFinal Cut Pro 2から設定を調整できるので、露出、フォーカス、ズームなどを簡単にダイヤル調整して完璧なショットに仕上げることができます。編集可能なプレビュークリップはiPadのためのFinal Cut Proにすぐに送信され、バックグラウンドでフル解像度のファイルと置き換えられるので、ユーザーは制作から編集へシームレスに移行できます。
Final Cut Camera
iPad のための Final Cut Pro 2 のライブマルチカムに対応するために、各ビデオフィードのライブモニタリングや個別のコントロールを可能にする Final Cut Camera が iPhone と iPad に登場します。
iPhoneとiPadのカメラシステムを活用したFinal Cut Cameraは、ホワイトバランスやマニュアルフォーカスなどの設定を調整しながら、ゼブラやオーディオメーターを使って録画映像をモニタリングできます。また、ISOやシャッタースピードの調整、フォーカスピーキングも可能になり、iPad AirとiPad Proのカメラシステムがさらにパワーアップしました。
Final Cut Cameraアプリは、単体のビデオ撮影アプリとして無料でダウンロードすることもでき、iPhoneやiPadでプロ仕様のビデオを正確なマニュアルコントロールで撮影できます。
外部プロジェクトに対応
ストレージの柔軟性をさらに高めるために、iPadのためのFinal Cut Pro 2は外部プロジェクトに対応しています。これにより、iPadのスペースを占有することなく、外部ストレージデバイス上にプロジェクトを簡単に作成したり、開いたり、メディアを読み込むことができます。
編集者は外部プロジェクトを別の編集者に渡したり、Final Cut Pro for Macに取り込んだり、外部ストレージに新しいプロジェクトを作成したり、高解像度ファイルやProRes、Logなどのプロ仕様のコーデックをシームレスに読み込むことができます。
カスタマイズ方法がさらに充実
iPadのためのFinal Cut Pro 2では、プロジェクトをカスタマイズするためのオプションがさらに増えました。
12個の新しいカラーグレーディングプリセットを使って編集を調整したり、8つのベーシックテキストタイトルから選んだり、20種類の新しいサウンドトラックで音楽を作ったり、ダイナミックな背景を追加してエフェクトオーバーレイやタイトルシーケンスを作ることができます。
新しいApple Pencil Proもサポートされており、ライブ描画がバレルロールに対応、ユーザーは選択したツールをさらに正確にコントロールできるようになり、スクイーズで多くのブラシや設定をすぐに表示できます。
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MacのためのFinal Cut Pro 10.8
既存ユーザーには無料のアップデートとして提供されるFinal Cut Pro 10.8には、以下のような機能が追加されました。
- AppleシリコンのNeural Engineを活用した、新しいAI機能と管理ツールが追加されます。
- カラー、カラーバランス、コントラスト、明るさをワンステップで改善できる新しいAI機能「Enhance Light and Color」が追加され、SDR、HDR、RAW、Logエンコーディングのメディアに最適化されています。
- Smooth Slo-Moを使用すると、ビデオのフレームを賢く生成してブレンドすることで、最高品質の動きを提供し、プロジェクトにさらにドラマチックに表現します。
- ポストプロダクションワークフローの効率化のために、カラーコレクションとビデオエフェクトにインスペクタでカスタム名を付けて、クリップに適用された変更を簡単に特定しやすくすることができるようになrます。。
- エフェクトをインスペクタからタイムラインまたはビューアの別のクリップにドラッグすることができるようになrます。。
- タイムラインインデックスでは、メディアやエフェクトが欠落しているクリップを検索して閲覧することができるようになります。
- テキストベースのタイムライン検索には、リール、シーン、カメラアングルのような重要な情報が含まれるようになります。
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価格と販売について
■Final Cut Pro for iPad 2
iPadのためのFinal Cut Pro 2は今春後半より、既存ユーザーには無料アップデートとして提供され、新規ユーザーはApp Storeで月々700円(4.99ドル)または年間7,000円(49ドル)のサブスクリプションとして利用できます。1か月間の無料トライアルが利用可能です。
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■Final Cut Pro for Mac 10.8
MacのためのFinal Cut Pro 10.8は既存ユーザーには無料アップデートとして、新規ユーザーにはMac App Storeを通じて45,000円(299ドル)で提供されます。すべての新規ユーザーは、Final Cut Proの90日間無料トライアルをダウンロードできます。
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■Final Cut Camera
Final Cut Cameraは、今春後半より単体のアプリとして無料で提供されます。
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