UNIGINE 2.18.1 がリリース!NVIDIA DLSS 3やAMD FSR 2. 2の追加、Unity からのシーンインポートの簡素化など

CGソフト

2024年4月22日(現地時間)- UNIGINE は、同社のリアルタイム3Dエンジンの最新アップデート UNIGINE SDK 2.18.1 をリリースしました。

新機能ハイライト

このアップデートでは、NVIDIA DLSS 3やAMD FSR 2. 2アップスケーリングの追加、MATLABのAdvanced Driver-Assistance Systems(ADAS)モデルのサンプル、VulkanとDirectX 12のCUDA統合、アプリ内ビデオストリーム再生、UnigineEditorの改良、Unity からのシーンインポートの簡素化といった新機能が追加されました。

DLSSとFSRアップスケーリング(実験的)

NVIDIA DLSS 3やAMD FSR 2. 2のアップスケーリングが実験的な機能として追加されました。この2つの技術は、高解像度のピクセル負荷を軽減することでリソースを解放し、パフォーマンスを維持するという重要な役割を果たします。

さまざまなデバイスや品質プリセットでアップスケーリングを容易にし、静的なシーンと動的なシーンの両方に対応します。

ROS + MATLABの統合

3月の末にMATLABのAdvanced Driver-Assistance Systems(ADAS)モデルのサンプルの動画が公開されましたが、このサンプルがUNIGINE 2 Sim SDKのテンプレートプロジェクトとして提供されています。

このモデルはROSブリッジを使用してUNIGINEを搭載した車両シミュレーションと相互作用します。このセットアップにより、MATLABスクリプトがUNIGINEアプリケーション内の仮想車両をリアルタイムで制御できるようになります。

VulkanとDirectX 12のCUDA統合

シミュレーションアルゴリズムの中には、GPUから取得したデータをCPUで処理する必要があるものがありますが、しかし、GPUからCPUへのデータ転送はその逆よりも著しく遅くなります。このプロセスを高速化するために、NVIDIA CUDAツールキットなどのソリューションが利用さ れるのが一般的ですが、UNIGINE 2 Sim SDKでは、VulkanおよびDirectX 12グラフィックスAPIとのCUDA統合をサポートし始めました。これにより、ビューポートの解像度によって異なりますが、パフォーマンスが10倍から24倍向上します。

アプリ内ビデオストリーム再生

UNIGINE Sim SDKは、アドオンストアで入手可能な新しいUnigineVideoTextureプラグインにより、オンラインソースからのビデオストリームの低遅延ハードウェアデコードに対応しました。

このプラグインにより、RTSP/RTPソースからのVP9エンコードされたビデオをUNIGINEテクスチャに直接ストリーミングすることができ、異なるシーンオブジェクト(バーチャルスタジオのテレビパネルやマルチカメラ監視システムなど)のマテリアルで利用することができます。

UnigineEditorの改良

ランタイムノードの依存関係のトラッキング

場合によっては、ランタイム ノード間の依存関係を追跡すると便利な場合があります。これは現在UnigineEditorで開いているワールドに存在するノードで、RAMにのみ保存され、ディスク上のファイル(*.world / *.node)に保存されていないものも含みます。

このトラッキングにより、他の人が使用しているノードが誤って削除されるのを防いだり、ノードの相互作用のロジックを分析/検証したりすることができます。

選択したノードまたはノードグループを使用するすべてのランタイムノードを見つけるには、World Nodes Hierarchyでノードを右クリックし、Show World Nodes Using This Oneを選択します。

サーフェスプロファイラの改善

サーフェスプロファイラがより便利になり、ビューポートに表示されているサーフェスだけでなく、現在のワールドのすべてのサーフェスをモニターできるようになりました。Location ドロップダウンで新しいモード From World を選択するだけです。

その他

  • VRビューポート機能
  • UIが英語、中国語、ドイツ語、ロシア語に対応。
  • 多くのバグ修正と最適化

Unityからのシーンインポートの簡素化

UnityからUNIGINEへの移行が、コミュニティの熱心な一人によって開発された新しいツール(アドオンストアで入手可能)のおかげで大幅に簡単になりました。このツールはシーン階層全体の自動移行を容易にします

  • スキン付きメッシュとスタティックメッシュ: すべてのメッシュを詳細レベル(LOD)とともに転送します。
  • マテリアルの割り当て: 使用されているすべてのテクスチャを含むすべてのマテリアルをオブジェクトに適用します。
  • 物理設定: RigidBody、Primitive Colliders、Convex Colliders、Collision Matricesなどの物理設定を統合します。
  • プレハブと C# コンポーネント: オブジェクトにアタッチされているプレハブや C# コンポーネントを移行します。

このツールは機械的な移行の大部分を処理しますが、パラメーターの微調整やカスタムコードのUNIGINEへの移行には手作業が必要です。このツールの開発者は今後のアップデートでさらに機能を追加し、プロセスを効率化することを約束しています。この機能強化は時間を節約するだけでなく、開発環境の切り替えに伴う課題を最小限に抑え、より少ない労力でUNIGINEの強力な機能を活用できるようにします。

その他の機能強化

  • 品質プリセットの最適化によりパフォーマンスが80~90%向上。
  • UNIGINE Core VRシステムの安定性と信頼性の向上
  • DISコネクターの改良
  • エディターで地理座標機能が利用可能に。
  • バージョン2.18.1の仕様を反映するために無料学習コースを更新。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

現在、Unigine は64ビットのWindows 7 SP1/8/10 と Linux (kernel 3.0+)で利用可能です。サポートされているAMD、Intel、NvidiaのGPUのリストはこちら

無料のCommunity Free版は、過去12ヶ月間に10万ドル未満の収益または資金を得ている商業的なプロジェクトで利用できます。

Community Pro版はVATを含めて1500ドル/年となっています。その他の価格オプションやエンタープライズ版との機能比較表はこちら


UNIGINE 2.18.1 SDK Release

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