Substance 3D Modeler V1.9 & V1.9.5 ベータ版がリリース!QOLの向上、新しいアセット検索機能など

CGソフト

2024年4月16日(現地時間) – Adobe は、Substance 3D Modeler V1.9 をリリースしました。また、利用可能になったV1.9.5パブリックベータの新機能情報も合わせて紹介したいと思います。

新機能ハイライト

このリリースは主に修正といくつかのQOLの向上に焦点が当てられています。ショートカットが変更されるためご注意ください。主な変更は以下の通りです。

  • キーボード ショートカットの変更:
    • 選択(Select)ツール以外のツールでは、Shiftキーが一時的にスムース(Smooth)ツールに切り替わるようになりました。
    • 選択(Select)ツール使用中も、Shiftキーは回転の角度スナップ(Angle Snipping)が有効になります。
    • スムーズツールを永続的に設定するためのショートカットは現在のところありません。
    • キーボードショートカットDで、平坦化(Flatten)ツールを設定できるようになりました。
    • ワープ(Warp)ツール使用中のキーボードショートカットZは、ワープをワープしたサーフェスの法線に制限します。
    • キーボードショートカットQがスポイトツールを設定するようになりました。
  • 平坦化(Flatten)ツールから平均(Average)モードが削除されました。平坦化ツールで使用できるのは、加算モードか減算モードのみになりました。
  • いくつかの英語の文字列を修正
  • 平坦化ツールは、カーソルがクレイ表面上にないときにも正しく機能するようになりました。
  • カーソルがサーフェス上にないとき、平坦化平面が表示されなくなりました。
  • Inflate(膨らませる)ツールの圧力パラメータが、他のツールと同様にデフォルトのOnになりました。

現在のベータ版の機能

V1.8以降 Substance 3D Modeler のベータ版が公開されるようになりました。

パブリックベータ プログラムを使用すると、完全リリースに達する前に、Substance 3D Modeler の実験的な機能やビルドを行うことができます。一般に、パブリックベータビルドは、Modeler の最新の非ベータ ビルドよりも安定性が低いため、時間が重要な作業にはパブリックベータを使用しないことが推奨されています。

ベータビルドの機能は実験的なものであり、現在はベータ版でのみ利用可能です。機能はフィードバックに基づいて Modeler の製品バージョンに統合される予定です。現在のベータ版(V1.9.5)で利用できる機能は以下の通りです。

アセット検索

アセットパネルを使用して Adobe Stock で 3D オブジェクトを検索し、シーンにすばやく取り込むことができるようになりました。キーワードを入力して検索することもできますが、アセットパネルには、シーンにすでにあるオブジェクトに基づいて検索する機能もあります。1つまたは複数のレイヤーまたはグループを選択し、アセットパネルのシェイプマッチングをオンにすると、同じような形状のオブジェクトを検索できます。

解像度の向上

Adobe Researchの協力により、Modelerにクレイの解像度を上げるための改良されたアルゴリズムが導入されました。改善されたアップレスアルゴリズムは、コーナーやエッジのようなシャープなディテールを維持するのに効果的で、解像度を上げる際に必要な手動クリーンアップの量を大幅に削減します。

その他

他にもいくつかの一般的なUIとQOLの改善が行われています。

  • アルファ テクスチャの読み込みが改善。
  • サブツールがツールバーに記憶されるようになりました。
    • 例えば、分割ツールに切り替えると、ツールバーの消去ツールボタンが分割ツールに変わります。
    • これは現在のセッションでのみ有効で、Modelerを再び開くと、デフォルトのツールがツールバーに表示されます。
    • この変更はショートカットには影響しません。
  • スクリーンショットボタンのテキストを「レンダー(Render)」に更新し、アイコンを変更。
  • アセット(Assets)パネルの見た目を、他のModelerのUIに沿ったものに更新。
  • ビューポート(Viewport)パネルの視野(Field of View)スライダの動作が改善され、カメラの移動に合わせて動的に更新されるようになりました。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Substance 3D Modelerは、Windows 10 (64bit)以降で利用できます。

サポートされるヘッドセットのリストはこちら(Modeler を使用するためにVRデバイスは必須ではありません)

Adobe Substance 3D Modelerは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれています。

  • Adobe Substance 3Dテクスチャリングプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、毎月30点の3Dアセット100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット、100GBのクラウドストレージ、25 – 毎月の生成クレジットが含まれています。 
  • グループ版Adobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、毎月ユーザー1人あたり100点の3Dアセット(グループ内プール可能)、1TBのストレージ、とライセンス管理や高度なサポートが含まれています。

価格は次のようになっています。
※2024年3月5日から価格が変更されました。Adobeアプリの変更の詳細はこちらから

Adobe Substance 3D
テクスチャリング
月々プラン月々払い2,680円
年間プラン月々払い29,980円
Adobe Substance 3D
Collection
月々プラン月々払い6,680円
年間プラン月々払い6,480円
年間プラン一括払い74,380円
グループ版
Adobe Substance 3D
Collection
年間プラン月々払い13,380円
年間プラン一括払い160,564円

価格ページへ学生・教員向けライセンス

Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプラン(小中高校は対象外)に含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。

Substance 3D Collection アプリは、高等教育機関の学生と教師が無料で利用できます。(非営利、教育目的での使用のみ)

■Steam版ライセンス

Adobe Substance 3D ModelerはSteamでも購入可能です。価格は16500円。2023を購入していた方は、今年も無料のアップデートを受け取ることができます。

Adobe Substance 3D Modeler Steam ページへ


Substance 3D Modeler ウェブサイトへ

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