Cinema 4D 2024.4 がリリース!パーティクルやその他シミュレーションの改善など

CGソフト

2024年4月10日 (現地時間)- Maxon は、Maxon Oneサブスクリプションに含まれる製品の2024年春の大型アップデートを発表しました。

ここでは、Cinema 4D の春のアップデートとなるバージョン2024.4 の新機能を紹介したいと思います。

新機能ハイライト

このリリースでは、パーティクル、シミュレーションなどその他多数の改善が行われています。

パーティクルの改善

C4Dの統合シミュレーションシステムとの統合により、アーティストは放射パターンを制御し、動きを精密にコントロールし、Maxonのシミュレーションタイプ(パイロ、クロス、ソフトボディ、リジッドボディなど)との相互作用を組み合わせることができるようになりました。シミュレーションは、Redshiftでパーティクルシーンをレンダリングするか、Alembic経由でキャッシュしてエクスポートすることができます。

また、新しいCinema 4D パーティクルのプリセットがアセットブラウザで利用可能になりました。この新しいプリセットは継続的に追加される予定です。

新しいパーティクルの特長は以下の通りです。

  • パーティクルシミュレーションが統一されたシミュレーションシステムの一部に。
  • クロス、ロープ、パイロ、ソフトボディ、リジッドボディのシミュレーション環境を共有可能。
  • オブジェクトマネージャのシンプルなロジックツリー設定でパーティクルシステムを簡単に作成可能。
  • シェイプ、メッシュ、スプラインからのショット、コンスタント、パルスを含むエミッションコントロール。
  • 既存のソースパーティクルから新しいパーティクルを生成し、そのプロパティを継承。
  • パーティクルのプロパティ、時間条件、フィールド条件など、パーティクルの属性とビヘイビアを定義する条件設定。
  • グループ化されたパーティクルは、ポイント/パーティクルオブジェクトを入力として受け付けるジェネレーターやデフォーマで使用可能。
  • グループ化されたパーティクルは、ネストされたモディファイアの影響を受ける特殊なコンディションオブジェクトになります。
  • モディファイアには以下が含まれます: Forces、Math、Kill、Pyro、Colour Mapper、Data Mapper、Size、Look、Spin、Turn、Switch Group。
  • 近接(Proximity)ベースのモディファイアには次のものが含まれます: 群れ(Flock)、ブレンド(Blend)、スティック(Stick)、コライド(Collide)、サーフェスアトラクター(Surface Attractor)、プレデタープレイ(Predator Prey)。
  • キャッシングパーティクルシミュレーションをalembicでサポート。
  • GPUアクセラレーションおよびCPUサポート。
  • Redshift Objectタグを使用したRedshiftレンダリングに対応。

Maxon japan から新しいパーティクルシステムの基本的な使い方についての動画が公開されています。

シミュレーションの改善

Cinema 4Dのコネクターオブジェクトのアップデートによりシミュレーションが改善されました。コネクタオブジェクトは刷新され、剛体(Rigid Body)シミュレーションのダイナミックオブジェクトをサポートし、複数のオブジェクトを自動的に接続できるようになりました。

エアロダイナミクスは、揚力と抗力をサポートし、よりリアルなシミュレーションが可能となりました。さらに、各シミュレーションタイプは外部キャッシュをサポートするようになり、柔軟になりました。

その他の新機能

■モデリングの改善

  • VAMP (VertexMap Attribute Management Processor) の名前が Property Transfer (プロパティの転写)に変更されました。これにより、1つのオブジェクトから別のオブジェクトにタグデータを簡単に転写できます。

  • あるオブジェクトから別のオブジェクトへのタグのライブプロパティ転送は次のタグをサポートします。
    • ポイント、エッジ、ポリゴンの選択
    • 頂点マップ、頂点カラー、法線、UVタグ。

  • スムースエッジツールを使用して間隔を維持する新しいオプションが追加。
  • メッシュチェッカーが三角形とNゴンのハイライトをサポート。

■アセットブラウザの改善

  • アセットブラウザーは、シーンにアセットをドラッグする際に自動的に配置ツールに切り替わるようになりました。
  • アセットブラウザからHDRIをドラッグすると、ドームライトが自動的に作成されるようになりました。

■インポートとエクスポートの改善

  • glTFがポーズモーフアニメーションのインポートをサポート。
  • glTFのメッシュ構造を制御するためにSplit Meshesが追加されました。
  • Adobe Substance出力をTIFFファイルとしてエクスポートできるようになりました。

■シーンノードが本番対応に

このリリースはシーンノード(Scene Nodes)が本番環境対応になりました。Cinema 4Dのシーンノードを使用すると、ノードベースのユーザーインターフェイスでオブジェクト間の関係や依存関係を管理し、ジオメトリを構築および修正し、再利用可能なアセットを構築することができます。ワークフローの強化され、出力ジオメトリコマンドにより、ノードセットアップのビルドとデバッグが簡単になりました。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちら

価格とシステム要件

動作環境の確認はこちらから

Cinema 4D 2024 の価格は、18,700円/月 または 147,400円/年 です。

また、Cinema 4D 、Redshift 、RedGiant はMaxonの製品が全て利用できる24,750円/月または194,700円/年のサブスクリプション『MAXON ONE』の一部としても利用できます。

その他詳しい価格の確認はこちらから


Maxon One 2024年春リリースは、パーティクルやトゥーンシェーディングなどがセットに

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