2024年4月5日(現地時間)- Chaos は、2月にChaos Unboxedで紹介したプロジェクトのひとつ、Chaos Vantageをベースにしたバーチャルプロダクションソリューション『Project Arena』の情報を公開しました。
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バーチャルプロダクションとは?
バーチャルプロダクション(Virtual Production)は、映画制作者や監督がバーチャル環境の中で実写映像を視覚化することを可能にする技術です。これにより、その場でのクリエイティブな意思決定が容易になり、プロダクションとポストプロダクションのワークフローを加速させ、コスト削減と柔軟性の向上につながります。
バーチャルプロダクションは、バーチャルスカウト、プリビジュアライゼーション、カメラ内ビジュアルエフェクト、リアルタイム合成、モーションキャプチャーなど、映画制作プロセスのさまざまな段階で使用できます。レンダリングはライブで行われるため、映画制作者は構図や照明などを決定し、リアルタイムで調整することが可能となります。また、LEDボリュームを使用すれば、それらの選択をインカメラで撮影し、ロケ撮影と見分けがつかないようなショットを作成することもできます。
『Project Arena』とは
過去1年間、Chaos Innovation Labチームは、インカメラ視覚効果(ICVFX)用のリアルタイムパストレーシング技術をバーチャルプロダクションステージに応用する可能性を追求してきました。『Project Arena』は、この研究の集大成で、バーチャル撮影を制作パイプライン全体にシームレスに統合するソリューションです。
Chaos Vantageで先駆けて開発したリアルタイムレイトレースレンダリング技術をベースにしたProject Arenaは、監督、撮影監督、バーチャルアート部門、VFXチームに、LEDウォール用の完全なレイトレース環境を提供します。前処理なしでフィルム制作アセットを直接利用できるようにすることで、シーンのストリッピング、アセット変換、ベイクの必要性を排除します。
Chaos は、効率を最大化し、制作コストを削減し、バーチャル・プロダクションをより身近なものにすることを目標としており、以下のようなソリューションを目指しています。
- すべての制作ステージで同じV-Rayアセットを使用し、作業の継続性とパイプラインの簡素化を実現
- 非常に複雑なシーンを処理し、拡張することができる。
- 非常にリアルな結果をもたらすと同時に、現場での調整をリアルタイムで柔軟に行うことができる。
What is Project Arena? Go behind the scenes of Chaos’ virtual production tech
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