Autodesk は、3D キャラクターアニメーションソフトウェア の最新アップデート MotionBuilder 2025 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、ワークフローを合理化し、開発者のニーズに応えるためのさまざまな改良に加え、新しいUSDプラグインが導入されています。
MotionBuilder用USDプラグイン
このリリースのMotionBuilderでは、静的なOpenUSDステージのロード、表示、相互作用がサポートされています。アニメーターは、USDステージをビューポートにロードし、大きなシーンをインポートすることなく、コンテキストでアニメートできるようになりました。スクリプターは Python 経由でステージとインタラクションすることもできます。
主なアップデート内容は以下の通りです。
- OpenUSDステージをロードして、MotionBuilderデータと一緒に表示できるようになりました。
- ステージ(stage)ノードの基本的な操作が可能になりました。
- MotionBuilderはUSDデータからのテクスチャとライトの両方をサポートし、表示できるようになりました。
- OpenUSD API がスクリプトでステージオブジェクトにアクセスできるようになりました。
このUSDアップデートのより詳しい情報はこちらから
グローバル/テイクタイムマークをロック
グローバル/テイク( Global/Take)タイムマークをロックできるようになりました。
ロックすると、タイムマークはタイムライン上でドラッグしても移動できなくなります。タイムマークをロックするには、タイムマークをダブルクリックしてタイムマークダイアログを開くか、タイムラインのコンテクストメニューを使ってください。タイムマークがロックされると、タイムマークの右側に新しいロックアイコンが表示されます。ロックされたタイムマークはSDKを通して移動可能です。
新しいショートカットキー
現在のテイクを変更する新しいショートカットキーが追加されました。
デフォルトのショートカットキーは以下の通りです。
Shift + Ctrl + Up
:最初のテイクに移動Shift + Ctrl + Down
:最後のテイクに移動Shift + Up
:前のテイクに移動Shift + Down
:次のテイクに移動
その他のアップデート
- File > Save As の新しいショートカットキー
Ctrl + Shift + S
。 - ナビゲーターで’Delete’キーがサポート。一度押すと、ナビゲーターのコンテキストメニュー > Delete > Confirm メニュー項目と同じ動作をします。
- メッセージボックスで、新しい “Mute All “ボタンが表示されるようになり、ユーザーの操作なしで素早くロードできるようになりました。
- ストーリー(Story)ツールのループ(Loop)モードで、複数の選択クリップを一度にストレッチできるようになりました。
- Perforce のロードに時間がかかる場合、速度低下の理由と、次回起動時にバージョン管理マネージャの検出をスキップするかどうかを知らせる新しいメッセージボックスが表示されるようになりました。
- スプライン IK 制約(Spline IK constraint)に「Ignored Misaligned Joints Warning」という名前の新しいプロパティが追加されました。これにより、ジョイントは直線に配置する必要があります (Joints must be arranged in a straight line) という警告が表示されなくなります。
- Python EditorからサードパーティアプリケーションへのPythonコードのコピー時の動作を修正。
- 読み込み(Loading)セクションに「厳密なファイル適合性チェック(Strict File Conformity Checks)」という新しい環境設定が導入されました。この新しい環境設定がオンの場合、データの不整合が検出されると、FBX ファイルが読み込まれた後に新しいメッセージダイアログが表示され、読み込まれたシーンが不完全である可能性があることがユーザーに通知されます。
- クラッシュ後に特定のユーザーに電子メールを送信する新しい変数が導入。
- pyfbstandaloneモジュールの導入。
- 新しい’python_sys_path’機能の追加。
- 新しい Python サンプルスクリプト。
その他すべてのアップデート内容と詳細はこちらから
価格とシステム要件
MotionBuilder 2025は、Windows 11, 10(version 1809 以降)、Linux Red Hat Enterprise 8.7 WS, 9.3 WS、Rocky Linux 8.7, 9.3で利用できます。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
価格はサブスクリプションのみで、40,700円/月、326,700円/年、980,100円/3年となります。
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