3D衣装作成ツール Marvelous Designer 2024 がリリース!複数の風、ソフトボディシミュレーション、UEライブシンクなど

CGソフト

2024年2月28日(現地時間) – CLO Virtual Fashion は、3D衣装作成ソフトウェア Marvelous Designer 2024 をリリースしました。

新機能ハイライト

完全にサブスクリプションとなったこの最初のリリースでは、複数の風コントローラー、ビデオキャプチャー、ソフトボディシミュレーション、アバターに自動変換、EveryWear、LiveSyncなど多くの新機能が追加されています。

複数の風コントローラー

風コントローラーを複数設定し、より自由度の高いシミュレーションが可能になりました。

ビデオキャプチャー

シミュレーション結果をビデオキャプチャーしてプレビュー可能になりました。

ソフトボディシミュレーション

アバターの皮膚の弾力シミュレーションを行い、より現実的なフィッティングが可能になりました。

アバターに自動変換

他社DCCツールで制作したカスタムアバターをMarvelous Designer標準ジョイント構造のアバターフォーマットに自動変換できるようになりました。

EveryWear (オートリギング、ポリゴンリダクション、テクスチャーベイク)

EveryWear

とは、CLOとMarvelous Designerで作られた衣服をゲーム、エンターテインメント、メタバース等各種リアルタイム3Dプラットフォームに合わせて最適化できるツールセットです。CLOとMarvelous Designerの契約者は、ベータ期間中、これらの機能に無料でアクセスできます。

EveryWearは、繰り返しの作業を自動化することで、時間とコストを大幅に削減します。以下は、3D衣服のデジタル空間への変換プロセスを合理化する機能のリストです。

1.フィッティング

オートフィッティングは、2Dパターンや3D衣服をアバターのサイズ/ボディに合わせて自動的に調整します。アバターのサイズや体型に合わせてデザインされた衣服を、他のアバターのサイズに合わせて簡単に修正することができます。

2.リギング

リギングとは、3D衣服をキャラクターに装着し、ビデオゲームのようなリアルタイムアプリケーションでの動きや動作を定義することです。リギングにかかる時間を大幅に短縮することができる。

3.テクスチャベイク

テクスチャベイクとは、高解像度の3D衣服から2Dテクスチャマップに情報を取り込み、転送することです。3D衣服の効率とリアリズムを向上させることができます。

4.ディテールレベル

Level of Detail(LoD)は、3Dキャラクターの異なるバージョンを作成し、視聴者の距離に基づいてレンダリングするものを動的に選択します。LoDは、クリエイターのオリジナルデザインに基づいて自動的に他のレベルを生成するため、クリエイターはLoDについて心配する必要はありません。

次の動画は日本語字幕付きのEveryWearのチュートリアルとなります。
動画で使用されているサンプルデータのダウンロードはこちらから

Marvelous Designer LiveSync

LiveSyncを使用し、Marvelous Designerの衣装を簡単にUnreal Engineのプロジェクトに転送する事が可能となりました。

LiveSync は、CLO と Unreal Editor (CLO LiveSync)、または Marvelous Designer と Unreal Editor (MD LiveSync) を接続するブリッジで、Unreal Engine でのレンダリングを必要とするワークフローを短縮することを目的としています。直接ブリッジを確立することで、CLO と Marvelous Designer は Unreal Editor と通信することができ、ファイルのエクスポートやインポートが不要になります。

これは、ワークフローに CLO または Marvelous Designer と Unreal Engine が含まれる場合に特に便利ですが、LiveSync が今後も更新されていくと、他のソフトウェア製品を使用する中間プロセスが最終的になくなる可能性もあるとされています。

LiveSyncの機能とワークフローは、CLO/MD LiveSync Editorを使用したLiveSyncの使用と、LiveSyncを使用したMetaHumanワークフローに記載されています。

パッカリング

パッカリング機能により、パターン外周線、内部線、縫い合せに衣装の細かいしわを手軽に表現可能になりました。

その他

  •  FBX形式アバターのスケール調整:FBXアバターのスケールを調整可能になりました。
  • 3D対称適用:シミュレーションされた形状を対称パターンに簡単に適用できるようになりました。
  • 2Dパターン長さ合わせ:線分の長さを、別の線分に合わせることが可能になりました。
  • 部分強化:パターンの選択領域だけに強化を適用可能になりました。
  • 効率的なパターン選択:CTRLキーを押しながらドラッグする事で、点や線分等パターンの要素を部分的に選択可能になりました。
  • パラメーター数値入力欄の数式対応:パラメーター数値入力欄に数式入力が可能になりました。
  • プロジェクトファイルのサムネイル表示:プロジェクトファイルのアイコンにサムネイル画像を適用可能になりました。
  • アニメーションエディターの開始及び終了フレームの保存:アニメーションエディターの開始及び終了フレームの情報がプロジェクトファイルに保存されるようになりました。
  • グラフィック編集時パターン領域外の表示改善:グラフィック編集時にパターン領域外のグラフィックが半透明表示され編集し易くなりました。
  • Alembicインポート時の軸変換:Alembicインポート時に軸変換が可能になりました。
  • アニメーションエディターの開始及び終了フレームの自動設定:再生区間スライダーをダブルクリックする事でタイムラインの開始及び終了フレームを自動設定可能になりました。
  • 背景 / プロップ削除:背景 / プロップの個別削除機能が追加されました。
  • パッチトポロジーの改善:パッチトポロジーのアルゴリズムが改善されました。
  • リメッシュ機能改善:リメッシュ「Quad (optimized)」のアルゴリズムが改善されました。各種リメッシュ機能の名称が変更され、Mesh Styleメニューに統合されました。
  • ポリゴン数最適化:ボタン、ファスナー、のターゲットポリゴン数を入力可能になり、最適化し易くなりました。単一平面で出力する事も可能です。
  • 現在のフレームをAlembicエクスポート:現在のフレームをAlembic形式でエクスポート可能になりました。
  • USDエクスポート時に単一 / 複数オブジェクト選択:USDエクスポート時に単一 / 複数オブジェクトの選択が可能になりました。。
  • 背景 / プロップの衝突判定:背景 / プロップの衝突判定オプションが利用可能になりました。
  • CLO-SET アカウント ログイン:「個人アカウントのみ」CLO Virtual Fashion 全てのサービスを円滑にご利用いただくため、CLO-SET アカウントでログインします。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちら

価格とシステム要件

Marvelous Designer 2024は、Windows 10, 11 、 macOS Monterey 12, Ventura 13で利用できます。より詳しいシステム要件の確認はこちらから

価格は、個人ユーザー向けPersonalライセンスがサブスクリプション形式で39ドル/月または280ドル/年。

企業向けの Enterprise Standaloneライセンスは199ドル/月または1700ドル/年、EnterpriseNetworkライセンスは200ドル/年です。

その他ライセンスの確認、無料トライアルのダウンロードはこちらから


Marvelous Designer ウェブサイトへ

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました