2024年2月28日(現地時間)- Adobe Research は、新たな実験的研究としてカスタムオーディオの作成と編集のための新しい最先端の生成AIツールのプレビューを公開しました。
Project Music GenAI Control
Project Music GenAI Control と名付けられたこのプロジェクトで進められているこの生成AIツールは、初期段階の生成的AI音楽生成・編集ツールであり、クリエイターがテキストプロンプトから音楽を生成し、その音声をきめ細かく制御して正確なニーズに合わせて編集することを可能にします。
Adobe ResearchのSenior Research Scientistであり、このテクノロジーを開発した一人であるNicholasBryan氏は、「Project Music GenAI Controlを使えば、生成AIがあなたの共同制作者になります。放送局やポッドキャスターなど、適切なムード、トーン、長さのオーディオを必要とする人なら誰でも、プロジェクトのために音楽を作り上げることができます」と述べています。
■テキストから音楽を生成
この新しいツールは、AdobeがFireflyですでに使用しているようにテキストプロンプトの入力から始まり、ユーザーは、” powerful rock”、” happy dance”、” sad jazz “などのテキストプロンプトを入力することで、音楽を生成できます。ツールが音楽を生成すると、きめ細かな編集がそのままワークフローに組み込まれます。
■生成した音楽を編集
Project Music GenAI Controlは、既存の音楽を手作業でカットしてイントロ、アウトロ、バックグラウンドオーディオを作る代わりに、ユーザーが必要な曲を正確に作成するのを助けることができます。
シンプルなユーザーインターフェイスで、ユーザーは生成されたオーディオを、基準となるメロディーに基づいて変換したり、音楽のテンポ、構造、繰り返しパターンを調整したり、オーディオの強度を上げたり下げたりするタイミングを選択したり、クリップの長さを延長したり、セクションをミックスし直したり、シームレスに繰り返せるループを生成したりすることが可能です。
また、Bryan氏はこのプロジェクトについて次のように述べています。
「これらの新しいツールのエキサイティングな点のひとつは、単にオーディオを生成するだけでなく、クリエイターがオーディオを形作り、微調整し、編集するのと同じような深いコントロールを与えることで、Photoshopのレベルにまで高めていることです。音楽のためのピクセルレベルのコントロールのようなものです」
Project Music GenAI Controlは、カリフォルニア大学サンディエゴ校のZachary Novack氏、Julian McAuley氏、Taylor Berg-Kirkpatrick氏、カーネギーメロン大学コンピューターサイエンス学部のShih-Lun Wu氏、Chris Donahue氏、Shinji Watanabe氏らと共同で開発されています。
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