2024年2月22日(現地時間)- Common Sense Machines (CSM)は、同社の3D生成AIモデルのアップデート Cube 2.0 を発表しました。
CSMについて
CSM Cube は、画像、スケッチ、テキストから3Dモデルを作成することができるウェブベースの3D生成AIプラットフォームです。
単純なテキストプロンプトや画像からスタイルの一貫した 3D アセットとキャラクターを作成するこができます。さまざまなコミュニティスタイルから選択してアセットを作成したり、独自のスタイルを作成することも可能です。
この3D生成プラットフォームを利用すると、コンセプトから 3D プリントまでのサイクルを短縮したり、3D ゲームの小道具やキャラクターを素早く作成することができます。
- コンセプトから 3D プリントまでのサイクルを短縮し、大量生産に着手する前により多くのアイデアをテストすることができます。
- 3D ゲームの小道具やキャラクターを迅速に生成することで、ゲームのプレイテストとプロトタイピングを加速します。アイデアをより早く世に送り出すことができます。
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新機能ハイライト
最新のアップデート Cube 2.0 では、画像から3D変換の高速化、テキストからアニメーションやAIレンダリングが追加されました。
あらゆる入力から高速に3Dを生成
CSMは単一の画像を数秒以内にテクスチャ付き3Dアセットに変換できる、新しい3Dベースモデルを一から開発しました。
この新しいモデルは、拡散(diffusion)モデル、トランスフォーマー(transformer)、ニューラル・ラディエンス・フィールド(Neural Radiance Field:NeRF)を含む最先端のAIテクニックのブレンドを使用しており、CSMのH100クラスターでトレーニングされた、より高度なAIシリーズ第1弾です。CSMは、「この進歩により、インタラクティブなワークフローと3Dコンテンツのゲーム内生成への道が開かれます。」としており、手動セグメンテーション、テキスト、スケッチ・インターフェースをユーザーに提供します。
さらに、上級ユーザーは、独自のデータセットでスタイル一貫性のある画像ジェネレーターをカスタマイズし、テキストプロンプトを使用して独自のスタイルで3Dアセットを作成することができます。
3Dアセットのアニメーション
今回のリリースでは、新しいアニメーションツール群も導入されています。これには以下が含まれます。
- 人型3Dアセットの自動リギング、リギングされたアセットにあらかじめ構成されたモーションを適用するための増え続けるアニメーションライブラリ
- 簡単なテキストプロンプトからカスタマイズ可能で複雑なアニメーションを生成する機能など
これにより、ユーザーはCubeアプリ内で直接アセットをアニメーション化できるようになり、メッシュ作成からアニメーションまでの全プロセスをシームレスに統合した初のプラットフォームとなりました。
ニューラルレンダリング
現在、AIで生成されたアセットの主な用途は、標準的なゲームエンジンへのインポートですが、インポート可能なアセットと本格的なシミュレートされた環境との間のギャップはまだ大きく、物理学、照明、メッシュ相互作用などを含む複雑なプログラミング能力が必要です。
そこで、3Dシステムからの複雑な入力条件を合成する新しいリアルタイム拡散ベースのレンダリングエンジンが作成されました。CSMは、このハイブリッドニューラルネットワークが、ユーザーが世界をきめ細かく制御しながら反復、創造、ナビゲートすることを可能にし、実験、計画、行動ができるAIを創造する中心的な要素になるとしています。
これは、3Dアニメーションが可能なアセットをテキストまたは単一の画像で作成し、リギングし、テキストプロンプトでアニメーションさせることができる世界シミュレータの最初のデモンストレーションです。これらのアセットは、3Dシーン内のGaussian splatベースの環境マップと組み合わせることができます。このゲームエンジンのような状態は、最終的なビデオレンダリングを行う拡散モデルに渡されます。これにより、完全に制御可能なビデオ生成への道が開かれる。将来、AIレンダリングエンジンが高速化すれば、これがゲームエンジンの動力源になると考えられています。
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