2024年1月14日（現地時間）- Adobe は、Substance 3D Modeler の今年最初のリリースV1.6をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、マテリアルや V1.5 から更新されたサーフェス ツールなど、最近導入された機能の改善と修正が中心に行われています。さらに、ワープツールに新しいスネークフックモードが追加されています。
ワープツールの新しいスネークフックモード
ワープツール（Warp tool）に2つのモードが追加されました。
シングル（Single）モードがオンの場合、ワープツールはこれまで通りの動作をしますが、シングルモードがオフの場合、ワープツールはカーソルをドラッグすると連続的に適用されます。
シングルモードがオフの場合、クレイの表面を歪めて有機的なエフェクトを作成したり、表面からドラッグして長い蔓を作成したりできます。このスネークフック（snake hook） 動作は、木の枝や触手のようなものをブロッキングするのに最適です。
その他のアップデート
- ビルドアップツール（Buildup）の改良：ビルドアップのデフォルトがVRで自由配置（free placement）になりました。自由配置のビルドアップ ツールでは、ブラシの回転が考慮されるようになっています。さらに、ビルドアップツールのテクスチャにトリプレーナーマッピング（triplanar mapping）が使用されるようになり、アーティファクトを回避できるようになりました。
- エクスポート時のリトポロジのプログレスバーの動作改善。
- オブジェクトをインポートまたはペーストした後の選択動作が改善。
- マテリアルを含むオブジェクトのコピー/貼り付けが改善：マテリアルがコピーとペーストに含まれるようになったので、開いている 2 つのシーン間でマテリアルをコピーしたり、そのマテリアルを持つオブジェクトをペーストして削除されたマテリアルを回復したりできます。
- シーンをインポートすると、そのシーンのマテリアルもインポートされるようになりました。
- UIシステムにチェックボックスが追加されました。これらは、将来のインターフェイス要素として使用できるようになりました。
既知のバグ
頂点カラーとマテリアルがないメッシュをインポートすると、インポート時に頂点カラーが失われ、グレーのメッシュとして表示されるという既知のバグがあります。これはModelerの次のリリースで修正される予定です。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Substance 3D Modelerは、Windows 10 (64bit）以降で利用できます。
サポートされるヘッドセットのリストはこちら（Modeler を使用するためにVRデバイスは必須ではありません）
Adobe Substance 3D Modelerは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれており価格は次のようになっています。
- Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット（マテリアル、モデル、およびライト）が含まれ、6,028円/月（税込）です。
- チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月（税込）です。
価格ページへ■学生・教員向けライセンス
Substance 3Dは、大学・高等教育機関向けCreative Cloudコンプリートプランに含まれており、追加料金なしで利用できます。高等教育機関向けプランにアセットは含まれていません。また、現在のところ小中高校はこのプランの対象外です。
学生・教職員の方は、Substance 3Dテクスチャ作成アプリを無料で使えます（非営利、教育目的での使用のみ）
■Steam版ライセンス
2024年、Steam版 Substance 3D Stager＆Samplerの販売は中止されることになりました。
Steamでは、2024年末まで無料アップデートが可能なModeler 2024、 Painter 2024、Designer 2024の買い切りのライセンスが購入可能です。価格は現時点では16,500円ですが、Adobeの発表によると2024年1月16日（現地時間）に値上げが予定されています。その他Steam版の変更は以下の記事をご覧ください。
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