2023年12月18日(現地時間) – AdobeとFigmaは、AdobeがFigmaを現金と株式の混合対価で買収する合併契約を打ち切ることで相互に合意したと発表しました。
Adobe が Figma の買収を断念
両社は、この合併のメリットと競争促進的な利益を依然として確信していますが、Adobe と Figma は、欧州委員会（European Commission）と英国公正取引委員会（UK Competition and Markets Authority）から必要な規制当局の承認を受ける明確な道筋がないという共同評価に基づき、この取引を終了することで相互に合意しました。
AdobeによるFigmaの買収は、2022年9月15日に発表されていましたが実現はしませんでした。
AdobeがFigmaに事前に合意していた契約解除料を支払うことを含め、取引に関するすべての未解決事項を解決する契約解除契約を締結しました。
この結果について、AdobeとFigmaは次のように述べています。
「Adobe と Figma は、最近の規制当局の調査結果に全く同意できませんが、独立した形で前進することがそれぞれの利益につながると考えています。AdobeとFigmaは、クリエイティビティと生産性の未来を共同で再定義するというビジョンを共有していましたが、私たちは、パーソナライズされたデジタル体験を通じて世界を変えるという大きな市場機会と使命を生かすために、引き続き良好な立場にあります。」
ーAdobe の会長兼 CEO Shantanu Narayen 氏
「Figmaは、素晴らしい製品デザイン・プラットフォームを構築しており、私は、彼らのチームやコミュニティと1年以上過ごした後、彼らの継続的な革新と成長を確信しています。私は、FigmaのDylan氏と彼の素晴らしいチームに感銘を受けました。将来的に協力して顧客を喜ばせるために提携する方法を探します。」
ーAdobe の Digital Media Business プレジデントの David Wadhwani 氏
「Shantanu氏、David氏、Adobeチームと共にこのプロセスを経験することで、この買収のメリットに対する私の信念はさらに強まりました。この結果には失望していますが、この取り組みに貢献してくれたすべての人に深く感謝しており、Adobeとともにそれぞれのコミュニティのために革新的な方法を見つけることに興奮しています。」
ー Figma共同設立者兼CEO Dylan Field氏
Adobe and Figma Mutually Agree to Terminate Merger Agreement
コメント