復活後最初のリリースとなる LightWave 2023 アップデート!プロシージャルジオメトリノード、TurbulenceFD など

CGソフト

2023年11月の末頃、新しくなった LightWave 2023のリリースが発表されました。

4月頃に LightWave Digital が LightWave を買収して開発を再開することを発表し、5月にアップグレードの事前注文が開始されました。これまでの経緯の詳細は以下の記事をご覧ください。

新機能ハイライト

この最新のアップデートでは、プロシージャルジオメトリノード、TurbulenceFD 、インスタンスのペインティング、新しいテキストツールなど多くの新機能が追加されています。

プロシージャルジオメトリノード

プロシージャルジオメトリノードは、プロシージャルなアプローチでジオメトリを生成・操作できるシステムです。これは、時間の経過とともに完全にアニメーション化可能で、LightWaveのインスタンス化(instancing)ツールセットと統合されています。

ノードには次のようなものがあります:

  • Boolean CSG
  • Combine Geometry
  • Evaluate Geometry
  • Extrude Geometry
  • Filter Geometry
  • For Loop
  • From Mesh
  • Geometry VDB
  • Grid Geometry
  • L-System
  • Line, Point, Poly Geometry
  • Primitive Geometry
  • Scatter Points
  • Spline Geometry
  • VDB Geometry

TurbulenceFD

流体シミュレーションツール TurbulenceFD (Discordの情報によると LightWave用プラグインのみ)が LightWave Digital に買収され、2023ライセンスに含まれるようになりました。このプラグインは、リアルな火、煙、その他の流体エフェクトを作成するために一般的に使用される、ボクセルベースのガス流体ダイナミクスを提供します。

インスタンスペインティング

インスタンス化(Instancing)とは、シーン内の同じオブジェクトやジオメトリの複数のコピーを効率的に複製し、レンダリングするために使用されるテクニックです。オブジェクトの個々のコピーを作成するのではなく、インスタンス化することで、LightWaveは基本データを複製することなくジオメトリを複製することができます。これにより、レンダリングパフォーマンスが大幅に向上し、メモリ使用量を削減できます。新しいツールセットにより、ペイントブラシインタフェースを使用して、インスタンスを配置することが可能になりました。

レイアウトのテキストツール

新しいテキストツールは、レイアウトで直接ダイナミックテキストを作成し、テキスト文字をそれぞれアニメーション化することができます。ベベル、ジャスティフィケーション、アライメント、サーフェス、その他多くの調整機能をサポートしています。

LightWave Pro Tools(旧OD Tools)

ユーザーによってユーザーのために開発された多数のワークフロー強化ツールが、ネイティブで含まれるようになりました。モデラーやレイアウトを含むLightWaveのすべてに及ぶほか、他のアプリケーションとのアセット転送にも対応しています。

ChronoSculpt

ChronoSculptは、アニメーション化された3Dメッシュのスカルプトと編集のために設計されている、特に時間経過に伴う変形とアニメーションの操作に重点を置いた機能です。

ChronoSculpt の主な特徴は以下の通りです:

  • 時間ベースのスカルプト:ChronoSculptでは、アーティストやアニメーターがタイムライン上で3Dモデルやアニメーションを扱うことができます。このタイムラインベースのアプローチにより、特定の時点における変形やアニメーションの操作が容易になり、3Dコンテンツの時間的側面を正確にコントロールすることができます。
  • 変形編集:3Dメッシュのスカルプトや 形状作成が可能で、時間経過に伴っ て変形を修正したり、ディテールを強化したりできます。これは、キャラクターアニメーションを改良したり、複雑なデフォルメの問題に対処したりする場合に特に便利です。
  • スカルプトブラシツール:ChronoSculpt には、3D サーフェスをスカルプトおよび修正するための様々なブラシツールが用意されています。これらのツールには、サーフェスを形成するための標準的なブラシと、変形を扱うための特殊なブラシがあります。

その他

LightWaveをより快適に操作できるよう、日々のワークフローを改善する多くの修正、追加機能が追加されています。

  • Consolidate Surfaces
  • Node Editor
  • Adding Under Mouse
  • Mouse wheel zooming
  • Quick fit all
  • Drag-n-drop support
  • Custom colors
  • Group to compound node
  • Node presets
  • Add node shortcuts
  • Flat node menu
  • VPR node editor shortcut
  • Tidy selected nodes
  • Duplicate nodes
  • Node connection early rejection
  • Global node graph tree

その他の新機能や詳細は公式のドキュメントページへ

今後の新機能

Unreal Engine 5.x リアルタイムブリッジ

ゲーム業界だけでなく、建築、映画、バーチャルプロダクション、シミュレーションなど様々な分野で広く使用されている人気のリアルタイム3D制作プラットフォーム Unreal Engineとの連携機能、Unreal Engine 5.x Real-time Bridge が近日公開予定となっています。これにより、LightWaveレイアウトからUnreal Engine 5.xへのリアルタイム通信が可能になります。

価格とシステム要件

LightWave 2023は、Windows 7 64ビット以降で利用できます。Mac版も近日中に利用可能になる予定です。

2023 には、TurbulenceFD、Octane プラグイン、LW Pro ツール (旧 OD Tools) がバンドルされています

ライセンスの価格は以下の通りです。

  • 新しい LightWave 2023 ライセンス:£795(145,700円*)
  • 2020年より前の LightWaveからのアップグレード: £550(100,800円*)
  • LightWave 2020からのアップグレード:£450(82,500円*)

*為替の変動により変更の可能有

より詳しい情報は価格ページへ

LightWave 3D ウェブサイトへ

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