2023年12月7日(現地時間)- Chaos は、同社のSketchUpとRhino用レンダリングソフトウェアの最新アップデート V-Ray 6 for SketchUpとV-Ray 6 for Rhino アップデート2 をリリースしました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、Chaos Scatterモードの改良、.vrsceneインポートの改善、よりスマートなVFB機能、V-Ray GPUでのEnmeshレンダリングなどの新機能が追加されました。また、Grasshopperには、ボリューメトリックエフェクトが追加されています。
Chaos Scatterの改善
アップデートされたスキャッターツールには、グリッド、カーブ、ボリュームにまたがる高度なスキャッターモードが導入されています。さらに、散乱オブジェクトを正確にコントロールするための拡張トランスフォーム設定に加えて、エリアモディファイアを使用して散乱領域を制限する方法が改善されています。
VFB 機能の改良
V-Ray Frame Buffer (VFB)は、以下のような強化が行われました。
- 新しい色収差(Chromatic Aberration)エフェクトは、現実のレンズの欠陥に似た色の歪みを追加し、プロジェクトに微妙なリアリズムを与えます。
- レイヤーをスタック内のフォルダに簡単に整理できるようになり、ナビゲーションが向上しました。
- 背景レイヤーの新しいプレーンカラー機能を使って、シンプルな背景をすばやく生成できるようになりました。
強化された .vrscene インポート
Enscapeや他のアプリケーションからの.vrsceneインポートプロセスがよりシームレスになりました。テクスチャバッファの取り扱いが改善されたため、Enscapeシーンのインポートが高速に行えます。
V-Ray GPUでのEnmeshレンダリング
V-Ray GPUで、複雑なEnmeshシーンのレンダリングが可能となりました。
V-Ray for Grasshopper ボリューメトリックエフェクト
V-Ray for Grasshopperに、大気レンダリングのリアリズムを高めるボリューメトリックエフェクトが追加されました。
これにより、自然な大気の深みでリアルな空を実現したり、本格的な光散乱で霞や霧を表現できます。さらに、最新のスキャッター機能が V-Ray for Grasshopper からアクセス可能で、スキャッタのセットアップと設定を簡素化するコンポーネントが追加されています。
その他
- 改善されたビューポートマテリアル:強化されたビューポートマテリアルにより、ビューポート内でプロシージャルテクスチャとその調整がダイレクトに表示されるようになりました。このアップグレードにより、特にビューポートのスクリーンショットをプロジェクトのプレゼンテーションに頻繁に取り入れるユーザのエクスペリエンスが大幅に改善されます。
- Chaos Cosmos IESライトのインポート:IES光源が組み込まれたChaos Cosmosアセットをインポートしてレンダリングできるようになりました。
- ワンクリックでChaos Cloudへ:Chaos Cloudでのレンダリング用にシーンを送信する際、ボタンをクリックするだけでよくなり、より直感的で高速なワークフローとなりました。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから( Sketchup / Rhino )
価格とシステム要件
- V-Ray 6 for Rhino は、Windowsで利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから
- V-Ray 6 for Sketchup は、Windows, MacOSで利用できます。詳しいシステム要件はこちらから
V-Ray 6 for Rhinoと V-Ray 6 for Sketchup は、同じライセンスで使用できます。価格は、シングルノードロックライセンスの V-Ray Solo が10,900円/月、64,800円/年、165,600円/3年です。
また、Chaosのすべての製品が含まれた97,200円/年の V-RayPremium の一部としても利用できます。
価格の確認はこちらから
Discover what’s new in V-Ray 6 for SketchUp and V-Ray 6 for Rhino, update 2
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