2023年12月6日(現地時間)- Adobe は、VRとデスクトップ体験を組み合わせたスカルプトおよびモデリングアプリ Adobe Substance 3D Modeler の最新アップデートV1.5をリリースしました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、すべてのサーフェシングツールに大きな改良が加えられました。Buildup、Smooth、Creaseのすべてが、より速く、より良い結果を提供するために一から作り直されています。さらに、カスタマイズ可能なマテリアル、新しいエクスポートモード、IBL、VRファイルブラウザも追加されました。
サーフェシングツールの改良
■Flatten ツール
1.5リリースでは、新しいツール、Flatten(平坦化)ツールが追加されました。その名の通り、サーフェスを平らにするツールです。Flattenは、ハードサーフェスやスタイル化されたプロジェクトに特に便利です。
■Buildupツール
Buildup ツールは、スピードとクオリティの両方で大幅に改善されました。さらに、Buildupツールのブラシとしてカスタムアルファをインポートして使用できるようになりました。これにより、シーンに素早くディテールを追加することができます。スタンプを適用する際には、スタンプの回転やスケールをコントロール可能です。
■Smoothツール
他のサーフェシングツールと同様に、Smoothもより速く、より良い結果が得られるようになりました。また、Smoothには、移動(movement)ベースまたは割合(rate)ベースのスムージングを使用するオプションが追加され、スムージングの方法をより細かくコントロールできるようになりました。
今回のアップデートで、一時的に山または谷のみをスムージングするオプションが削除されましたが、将来的に再びこの機能は使用できるようになる予定です。
■Creaseツール
Crease ツールが改良され、より速く、より良い結果を生み出すようになりました。そして、Creaseは、Buildup ツールの下ではなく、ツールバーに独自のスペースができました。
マテリアル
Modeler は PBR マテリアルを標準でサポートするようになりました。シーン内のオブジェクトに固有のマテリアルを割り当てると、Painter にインポートされたときに個別のマテリアル ID として表示されます。サーフェスカラーは従来通りペイントできますが、メタリックとラフネスの値はマテリアルの割り当てに基づいて設定されます。
マテリアルはモデルモードとキャプチャーモードの両方で表示され、レイヤーごとに割り当てることができます。シーンマテリアルパネルは、デスクトップではトップバーの右側、VRではサポートハンドコントローラーのパレットの反対側にあります。
エクスポート
エクスポート(Export)には、いくつかのソフトウェアとユースケースで利用可能なプリセットが用意されるようになりました。カスタムプリセットは将来のアップデートで予定されています。
ライティング
このリリースでは、ModelerにImage Based Lighting(IBL)が追加されました。IBLは、画像を使用して完全な環境を作成し、リアルな反射と照明を作成するのに役立ちます。IBL ステージを選択および調整できる IBL タブが環境パネルに追加されています。IBLをライトと組み合わせることで、高度にカスタマイズされたライティングセットアップを作成できます。
カスタムHDR画像のインポートが将来のアップデートで予定されています。
その他
他にも、VRファイル管理、カラーピッカーの新しい塗りつぶしカラーボタン、リファレンス画像の改善などの新機能や改善が行われています。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Substance 3D Modelerは、Windows 10 (64bit)以降で利用できます。
サポートされるヘッドセットのリストはこちら(Modeler を使用するためにVRデバイスは必須ではありません)
Adobe Substance 3D Modelerは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれており価格は次のようになっています。
- Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット(マテリアル、モデル、およびライト)が含まれ、6,028円/月(税込)です。
- チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月(税込)です。
また、Steam で2023年末まで無料アップデートが可能なModeler、Painter、Designer、Sampler、Stagerの永久ライセンスの購入が可能です。(Substance 3D アセットプラットフォーム(以前の Substance Source)へのアクセス権限は含まれていません。)価格はそれぞれ16,500円です。
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