2023年12月4日(現地時間) – Foundry は、デジタル3Dテクスチャペインティングソフトウェアの最新アップデート Mari 7.0v1 をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、新しいベイクエンジン、ノードグラフの改善などの新機能と機能強化が行われています。
Bakery
Bakeryは、Mari 独自のマップベイクエンジンです。Bakery により、別のアプリケーションやプラグインを使うことなく、曲率やオクルージョンを含むジオメトリマップを作成できるようになりました。複数のUDIMにまたがる複数のオブジェクトのマップを一度に素早くベイクできるので、流れを中断することなく、Mariを離れる必要もありません。
ノードグラフの改善
Node Graphに複数の改良が加えられました。Yショートカットで複数のノードの接続を素早く切断することができるようになりました。また、タブメニューの新しい fuzzy finder は、タイプミスに適応し、頭文字だけで目的のノードを見つけることができるようになり、ノードを簡単に検索できます。また、お気に入りや最近のノードをピン留めすることで、シームレスなアクセスと迅速なノード作成ができるようになりました。
新しいシェルフコンテンツ
MariのエキスパートであるJohnny Fehr氏による60以上のグランジマップが追加されました。また、Pythonスクリプトや新しいプロシージャルも用意されており(下記参照)、日々の制作に役立てることができます。
こちらのダウンロードページからマップをダウンロードすることができます。
2つの新しいプロシージャルノード
テクスチャ作業をより効率的かつカスタマイズ可能にすることを目的とした Bubbles と Camouflage という新しいプロシージャルノードが追加されました。
- Bubbles ノードは、爬虫類の鱗やレンガ模様のような詳細なジオメトリックテクスチャを作成するのに最適です。
- Camouflageノードは、斑点のある迷彩スタイルのテクスチャを生成するユニークな方法を提供し、ミリタリーギアから抽象的なデザインまで、あらゆるものに最適です。
プロジェクトの自動バックアップ
新しい自動バックアップ機能により、作業中にバックアップを保存できるようになったので、プロジェクトを必要に応じて任意の状態に戻すことができるようになりました。バックアップの保存場所は、柔軟に選択可能です。APIでメモを追加できるため、フィードバックを受けたプロジェクトのイテレーションに簡単に移動し、そこから開発を進めることができます。
USDの改善
既存のUSDインポーターの全面的な刷新を中心に、USDのさらなる機能強化が行われました。
アップデートされた USD インポーターにはメッシュツリービューが搭載され、ジオメトリの一部を選択的にインポートできます。また、式(Expression)を使用してインポート選択を定義し、子ジオメトリの取り込みを自動化し、必要なアセットのみにフォーカスしてプロジェクトを管理することもできます。さらに、改善されたバリアント処理とすっきりとしたインターフェイスにより、テクスチャリングのエクスペリエンスが向上しました。
その他のアップデート
- ベンダーシェーダーの更新:レンダーパートナーとの良好な関係をベースに、Chaos V-Ray と Autodesk Arnold シェーダーが更新されました。これにより、Mariで表示されるものが最終的なレンダーにも反映されるようになり、より正確な作業とフィードバックが可能になりました。
- パイプラインとライセンスの改善:チームライセンスが利用可能になり、組織管理者が Mari のライセンスの使用状況をリモートで管理できるようになりました。これにより、アーティストは必要な時に必要なライセンスだけを使用できるようになりました。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Mari 7 は、次のオペレーティングシステムで利用できます。
- Windows 10, 11 64ビット
- Linux 64 ビット オペレーティング システム (Rocky/RHEL 9)
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
Mariの価格は年間サブスクリプションが1,119ドル/年、チーム向けの短期レンタルライセンスが 829ドル /3か月、個人・小規模企業向けのINDIVIDUALライセンスが689ドル/年または86ドル/月となっています。
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