2023年11月16日 – Adobe(アドビ株式会社)は、クリエイターの祭典である「Adobe MAX Japan 2023」を東京ビッグサイトで開催しました。Adobe MAX Japan 2023 は約 3,600 名の来場者を迎え、新型コロナウイルス以来の全面開催となりました。このイベント開催にあたり、以下の内容が発表されました。
Adobe Firefly Image 2 Model の一般提供を開始
Adobe Firefly の初代モデルをベースに開発された「Adobe Firefly Image 2 Model」は、ユーザー指定のカスタムスタイルでコンテンツを生成する「生成 Match」、写真スタイルの画像調整を可能にする「写真設定」、優れた結果を得るためにプロンプトの追加や言い換えを支援する「プロンプト候補」などの新機能が 10 月時点で追加されています。

Adobe Firefly Image 2 Model はベータ版での提供を終え、一般提供が開始されました。一般提供開始に伴い、多言語におけるテキストプロンプトからの結果の出力の精度が向上し、文化的なコンテクストをより高い精度で理解した上で画像を生成できるようになっています。
商用利用にも安心なAdobeFirefly は、アイデアの発想と表現の促進、時間の節約を実現する新たなアプローチを提供するだけでなく、各コンテンツがどのように作成されたかを明示するコンテンツクレデンシャル情報を自動的に添付しており、デジタルコンテンツに信頼性と透明性をもたらします。
左:Adobe Firefly Image 1 Model 右:Adobe Firefly Image 2 Model で生成
Line ヤフーとの協業
「Adobe Express」と「LINE Creative Lab」が来年 2024 年 2 月に連携することが発表されました。
広告の作成におけるクリエイティブ作成の工数削減や、コンテンツの質向上を実現したより効果的な制作環境を提供します。また、クリエイター支援に向けたセミナーやクリエイターコンテストが 2024 年 3 月以降順次実施される予定です。
note と Adobe Express の連携
8 月に先行発表していた PC 版の note 上で Adobe Express を活用して見出し画像を作る機能が、正式に提供開始されました。
Adobe Express は、数ステップの操作でバナー、チラシや動画などあらゆるコンテンツを作成するデザインアプリで、Adobe Express には、Adobe Fireflyを活用した生成 AI 機能が搭載されており、「テキストから画像生成」では、文章を入力するだけでイメージに合った画像を生成することができます。
noteの公式ブログによると、見出し画像をAIで自動作成生成できるようになったようです。
マンガに最適な書体「貂明朝アンチック」
マンガのセリフに使える新しい書体 「貂明朝アンチック」が発表されました。
マンガの世界観を読者に的確に伝え、マンガにおける文字の表現力を高めることを意図してデザインした書体です。「貂明朝アンチック」のフォントに含まれる文字と字体は、新しく定めた「Adobe-Manga1-0」文字コレクション仕様に準拠しています。同仕様(及びそのサブセット)が業界標準として活用されることで、さまざまなマンガ用フォント間の互換性と相互運用性が向上することが期待されます。
貂明朝
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アドビが現在開発中の技術を先行公開
生成 AI を使用して音声編集を加速化する「Project Sound Lift」や、本の小口部分に 3D印刷を施す「Project 3D Edge Printing」が世界で初めて公開されました。
また、 10 月にアメリカで開催された Adobe MAX でも好評を博した、ウェアラブルデジタルドレスである ProjectPrimrose が会場で実演され、ファッションにおけるアドビの開発中の技術を日本のクリエイター向けに改めて紹介しました。
MAX Challenge 結果発表
Adobe MAX のロゴを使って作品を作る「MAX Challenge」を今年も実施し、「Dream Bigger」をテーマに開催され、計 780 作品の応募がありました。
「グラフィック部門」では moーmoーさん、「モーション部門」では tsubasa.さん、Adobe Express 部門ではみたさん/コラージュアーティストさんがグランプリに選ばれ、多くのクリエイターの応募作品とともに会場で展示されました。
受賞作についてはこちらから
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