Apple、Final Cut Pro 10.7 &iPad版 Final Cut Pro 1.3 を発表!タイムライン操作の向上など

CGソフト

2023 年 11 月 6 日 – Apple は、ワークフローの効率化に役立つパワフルな新機能を提供する、MacとiPadのためのFinal Cut Proのアップデートを発表しました。

新機能ハイライト

最新のアップデートでは、タイムライン操作の向上、アプリ内コンテンツの拡張、ボイスオーバー収録など、編集プロセスの効率化に役立つパワフルな新機能が追加されています。

Mac 版

MacのためのFinal Cut Proの最新のアップデートは、複雑な編集をシンプルにする新しいツールと、書き出し速度の向上を提供します。

タイムライン操作の向上

クリエイターが複雑なタイムラインの編集中でもフローを途切れさせることなく作業できるように、Final Cut Proにタイムラインの自動スクロールが追加されました。再生中に再生ヘッドの下にクリップが常に表示されるので、作業に集中しやすくなります。さらに、ズームツールやキーボードショートカットを使って、再生中にタイムラインの表示を動的に調整することができます。

また、このアップデートでは、編集時にタイムラインの構成を一目で把握できるようになりました。割り当てられたロールに応じてクリップを簡単に見分けることができるようになり、ビデオとオーディオのロールのカラーが見やすくなります。見分けやすいカラーになったことで、ユーザーはタイムラインインデックスを使ってロール別にクリップを特定し、ハイライトすることもできます。

編集者は、タイムラインの複雑なセクションをすばやく整理することで、今まで以上に効率的に作業できるようになりました。また、重なり合う接続クリップのグループを選択して結合し、1つの連結したストーリーラインにまとめて編集を微調整することができます。さらに効率的に整理するために、接続したクリップを既存の接続されたストーリーラインにつなげることもできます。

Appleシリコンのための最適化

このアップデートでは、プロジェクトの書き出しがこれまで以上に高速になります。利用可能なメディアエンジンにビデオのセグメントを自動的に送って同時に処理し、H.264とHEVCの書き出しを高速化できます。

オブジェクトトラッキングは、まったく新しい機械学習モデルに更新されました。Appleシリコン搭載のMacでは、オブジェクトトラッカーを使って顔などのオブジェクトの動きを解析する時に、解析結果が向上します。解析方法を自動に設定すると、Final Cut Proが最適な解析方法を選択してくれます。

iPad 版

iPadのためのFinal Cut Proの最新アップデートでは、映像クリエイターが録画、編集、仕上げ、共有のすべてを1台のデバイスで行える、パワフルなツールセットを提供します。

新しいボイスオーバーの機能

このアップデートでは、ライブオーディオの追加がさらに便利になります。クリエイターは、iPadで内蔵マイクまたは外付けマイクを使って、タイムラインで直接ナレーションやライブオーディオを簡単に録音できます。タイムラインの再生中に録音をタップするか、ボイスオーバーを開始したい正確なポイントを見つけ、カウントダウンを使って録音を開始できます。

ワークフローの特長

  • ユーザーは、プロ向けのカメラモードで手ぶれ補正をオンにして映像のぶれを改善し、ビデオをスムーズにすることも、オフにしてアクションや動きを強調することもできます。映像はプロジェクトに直接取り込めるので、接続されたストーリーラインなどの新たに強化された機能を利用して、さらに早く編集を始めることができます。

 

  • クリエイターは、接続されたクリップまたはストーリーラインのグループを選択してつなぎ合わせ、1つのストーリーラインにまとめて効率を高めることができます。新しいグループコマンドを使用すると、マグネティックタイムラインと接続クリップを組み合わせてタイムラインを整理することができます。
  • 新しいキーボードショートカットを使ってボイスオーバーとクリップのグループ化ができるので、編集がさらに高速になります。ユーザーは、新しい数々の美しいカラーグレーディングのプリセットと、選りすぐりの新しいタイトルとジェネレータを使って、ビデオを完璧な見栄えに調整して仕上げることができます。
  • iOSのためのiMovieで作成したプロジェクトの読み込みにも対応しており、iPadユーザーはFinal Cut ProプロジェクトをMacに書き出して、高度な色補正や豊富なサードパーティのコンテンツオプションなどの拡張ツールを使うことができます。
  • 新しく用意された数々の美しいカラーグレーディングのプリセットと、選りすぐりの新しいタイトルとジェネレータを使って、ビデオを完璧な見栄えに調整して仕上げることができます。

価格と発売時期

Final Cut Pro 10.7は今月下旬より、既存ユーザーには無料アップデートとして、新規ユーザーにはMac App Storeを通じて45000円(299.99ドル(米国))で提供されます。すべてのユーザーは、Final Cut Proの90日間無料トライアルをダウンロードできます。

iPad 版Final Cut Pro 1.3は今月下旬より、既存ユーザーには無料アップデートとして提供され、新規ユーザーはApp Storeで月々700円(4.99ドル(米国))または年間7,000円(49ドル(米国))のサブスクリプションとして利用でき、1か月間の無料トライアルがあります。Final Cut ProはM1チップ搭載のiPadモデル以降に対応しており、iPadOS 16.6が必要です。


Final Cut Proは、パワフルな新機能でMacとiPadでのビデオ編集を次のレベルに引き上げます

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