Twinmotion 2023.2 が正式リリース！Lumen、Adobe Substance 3Dマテリアルのサポートなど

2023年10月25日 – Epic Gamesは、Twinmotion 2023.2のリリースを発表しました。

新機能ハイライト
価格とシステム要件

新機能ハイライト

このリリースでは、Preview 1とPreview 2 で紹介した Lumen、アニメーションファイルのインポート（早期アクセス）のサポートに加えて、Adobe Substance 3D マテリアルのサポートなどが追加されています。

Lumen によるリアルタイム GI

Unreal Engine 5 のダイナミックグローバルイルミネーションと反射システムである Lumen が追加されました。Lumen は、時間帯によって太陽の角度を変えたり、外側のドアを開けたりといった直接照明やジオメトリの変更に対して、間接照明を即座に適応させることができます。パストレースに近い品質かつわずかな時間で美しい静止画や動画をレンダリングすることが可能です。

[Render (レンダー)] の下の [Ambience] パネルに、[Standard] と [Lumen] という 2 つのオプションが追加されており、 [Lumen] を選択することで使用することができます。

[Standard] オプションは、以前の Twinmotion バージョンで使用されていたリアルタイムレンダリング手法です。ライトプロパゲーションボリューム (LPV) を使用した、シーン内にある各セルの光の近似を計算するボクセル化処理です。[Lumen] オプションはレイトレーシングに基づく手法です。サーフェス上で 1 つの光のバウンスと 1 つの反射のバウンスを計算することで、レンダリングに関して、より優れた品質の結果を出力します。

アニメーションファイルのインポート（早期アクセス）

アニメーション FBX、glTF、GLB ファイルをインポートをインポートすることができるようになりました。Twinmotion 2023.2では、早期アクセスとなっており、ワークフローをテストしたり、フィードバックを送ることができます。この機能により、独自のアニメーションを使用したり、Sketchfabのアニメーションファイルを活用したりすることができます。

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今のところ、スタティックメッシュとスケルタルメッシュの両方のアニメーションを持ち込むことができます。アニメーションには、Off、Once、Loopの3つの再生モードがあり、デフォルトではLoopになっています。また、再生開始を遅らせたり、インとアウトのポイントをトリミングしたりすること、複数のアニメーションを持つスケルタルオブジェクトでは、再生するアニメーションを選択することもできます。

この機能には、まだ多くの制限事項があり今後も開発と改良がされる予定です。

Adobe Substance 3D マテリアルのサポート

Twinmotion 2023.2では、Adobe Substance 3DのパラメトリックマテリアルをSBSARファイル形式でインポートして、Twinmotionライブラリに保存できるようになりました。

公開されているパラメータはすべて、Twinmotionのプロパティパネルで編集できます。

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また、Twinmotion ライブラリには 30 個のプリロードされた Adobe Substance 3D マテリアルが含まれており、プロジェクトでこれらのマテリアルに簡単にアクセスして使用できるようになりました。

制限事項：

現在、SBSAR ファイルのすべてのユーザーインターフェースパラメータコンポーネントが Twinmotion でサポートされているわけではありません。
Datasmith を使用して Unreal Engine にエクスポートする場合、ビットマップのみが使用されるため、非プロシージャルマテリアルが生成されます。
Adobe Substance 3D マテリアルファイルは、マテリアルテーブル置換ワークフローではサポートされていません。
Adobe Substance マテリアルは最大 8192 x 8192 のテクスチャマップを持つことができますが、Twinmotion では解像度は 4096 x 4096 に制限されます。

Automotive White Studioテンプレート

自動車のビジュアライゼーションが追加されました。テンプレート他のテンプレートと同様に、定義済みのショットが多数含まれており、モデルに置き換えるだけすぐに使用できます。

2023.1.2から導入された新しいホームパネルでは、作業中のシーンを簡単に見つけて開いたり、テンプレートから新しいシーンを作成したり、最新のTwinmotionニュースやプロジェクトの情報を入手したり、デモシーンを含むラーニングリソースやチュートリアルにアクセスできます。

シーンオーサリングの強化

今回のリリースでは、シーンのオーサリングをより速く簡単にする2つの新機能が追加されています。

■ペイントおよび散布ツールの機能強化

Sketchfab、Quixel、ユーザーライブラリ、Twinmotionライブラリアセットのほとんどのアセットタイプをペイントしたり、散布したりできるようになりました。この機能は Twinmotion ライブラリの植生セクションのみに限定されていました。

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■メディアプレビュー

ライブビューでシーンを編集しながら、メディアのカメラビューをプレビューできる機能が追加されました。[Media (メディア)] ドックにある画像、ビデオ、パノラマサムネイルの [Media] メニューから追加ウィンドウを開くことができます。これにより、カメラフレームにないオブジェクトもプレビューを見ながら正確に配置することができるようになります。

その他

■ローカル露出

[Env (環境)] > [Exposure (露出)] の下の [Ambience] パネルに新しく [Local Exposure (ローカル露出)] 設定が追加されました。[Local exposure] を使用すると、露出にローカル調整を自動的に適用します。

既存の [Exposure] 設定に加えてハイライトとシャドウの詳細を保持するオプションもあります。この設定は、グローバルな [Exposure] 設定だとハイライトの飛びや完全に暗いシャドウを避けられない、難しいハイダイナミックレンジのシーンを含むプロジェクトに特に便利です。

■Sketchfab アセットの階層維持モード

Sketchfab アセットが複数のパーツで作成されている場合、デフォルトで複数のメッシュとして階層保持モードでインポートされるようになりました。以前のバージョンでは、Sketchfab アセットは折りたたみモードでのみインポートされていました。Sketchfab アセットをビューポートにドラッグすると、シーングラフにコンテナが自動的に作成され、分離されたメッシュが追加されます。

■ガラスの最適化

複数のガラスレイヤーを使用するシーンでのレンダリング時間を改善するため、新しい最適化されたガラスが導入されました。この新しいガラスでは、動作を重くする特定のすべての機能が取り除かれており、単純な建築に用いられる透明なガラスへの使用が想定されています。このオプションは、標準的なガラス と 色つきのガラス の代わりとなり、[Properties (プロパティ)] パネルのマテリアルのパラメータの [Basic] オプションとして表示されます。