2023年10月3日(現地時間)- 3DFlowは、フォトグラメトリソフトウェアの最新アップデート 3DF Zephyr 7.5をリリースしました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、再構築されたメッシュの品質の向上(特に薄い構造物)、UIの改善など品質とスピードの両方における改善が行われています。
■メッシュアルゴリズムの改善
メッシュ抽出アルゴリズムをさらに最適化しました。自動厚み計算をさらに最適化し、薄い構造の細部まで確実に保存できるようにしました。この最適化は、繊細で複雑な被写体を扱う際に特に役立ちます。
■カメラグループ/リグの関係性
3DF Zephyrでは、カメラグループとリグの高度なコントロールが可能になりました。新しいプロジェクトを作成する際に、対応するカメラの移動と回転の関係を指定することができ、特にカスタマイズされたキャプチャシステムで作業する場合に、より詳細なレベルを提供します。
■UIとUXの改善
写真の追加やワークスペースのマージに使用する専用のユーザーインターフェイスが改良され、自動画像処理におけるシームレスなワークフローが実現しました。
ユーザーエクスペリエンスをさらに最適化するため、オプションウィンドウのデザインが一新されました。刷新されたデザインは、様々な設定を素早く直感的にナビゲートしやすくなり、検索機能も内蔵されました。
■マルチスペクトル画像サポートの強化
この新しいバージョンでは、マルチスペクトル画像を扱う方にとって、特に高度なサポートが導入されています。バンド内調整が改善されたほか、マルチスペクトルデータセット用のオルソフォトエディタなど、いくつかの機能強化が導入されています。
■オルソフォトの生成と保存
オルソフォトは同じワークスペースに保存でき、プロジェクトにシームレスに統合できるようになりました。Zephyr 7.5では、Z軸からオルソフォトを素早く生成する機能が導入され、新しいプロジェクトウィザードでのマップ作成がさらに簡単になりました。
■その他
- 部分的な再構築を保存するオプション。
- さまざまなNerf実装で簡単に読み取ることができるカメラエクスポートオプション。
- 3D コンストレイントのインポートが改善され、投影座標系を指定するオプションが追加されました。
- プロジェクトウィザード中にカメラステーション(同じ原点と純粋な回転を持つ画像グループ)を定義できるようになりました。
- .las 1.4とLeica Blk3Dデバイスのサポート。
- NavVisフォーマットのサポートなど。
- Osgb と kmz タイルが新しいアルゴリズムでエクスポートされるようになり、パフォーマンスが向上しました。
- カメラをblender/json(nerf)フォーマットでエクスポート
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
3DF Zephyr 7.5 は、Windows 11/10/8.1/8 64 bitで使用できます。
価格は無料の 3DF Zephyr Free 、機能制限版の 3DF Zephyr Lite 、フル機能の Zephyr と月額サブスクリプションライセンスがあります。
無料版の 3DF Zephyr Free については以下の記事をご覧ください。
■3DF Zephyr Lite
3DF Zephyr の機能制限された安価版の永久ライセンスです。価格は、199.00ユーロ+付加価値税。
■3DF Zephyr
フル機能の3DF Zephyr 永久ライセンスで価格は、4200.00ユーロ+付加価値税。
■3DF Zephyr (Monthly)
月額サブスクリプションライセンスで、フル機能を備えています。価格は250.00ユーロ+付加価値税/月。
永久ライセンスには、12ヶ月間のアップデートが含まれています。12ヶ月間の無料アップデート期間が終了すると、ライセンス価格の20%でさらに12ヶ月間の更新が可能です。
以下はそれぞれのライセンスの機能比較です。よりくわしい機能比較はこちらから
また、3DF Zephyr Lite 版はSteamからも購入可能です。
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