2023年9月13日(現地時間) – アドビは、Photoshopの2023年9月リリースであるデスクトップ版 Photoshop 25.0 & iPad版 Photoshop 5.0 をリリースしました。また、Photoshopウェブ版もアップデートされました。
新機能ハイライト
デスクトップ版 Photoshop 25.0
生成塗りつぶしと生成拡張が Photoshop で商用利用可能に
アドビの強力な生成 AI テクノロジー、Firefly を活用した生成塗りつぶしと生成拡張が商用目的で利用可能となりました。生成塗りつぶしと生成拡張では、画像の遠近法、照明、スタイルを自動的に一致させて、素晴らしい結果を得ることができます。
これらは、商用目的で安全に使用できるように設計されており、Firefly は、Adobe Stock が提供する、市場で最も高品質なプロフェッショナルグレードの多くの高解像度画像でトレーニングされています。
■責任及び透明性の基準の設定
Photoshop の最新リリースでは、Adobe Stock を介して倫理的に調達された生成 AI モデルにアクセスできるようになりました。つまり、Photoshop では、生成塗りつぶしと生成拡張で生成された画像にコンテンツ認証情報が自動的に付加され、それを PNG や JPG として書き出したり、別名で保存したりできます。画像が Firefly の生成 AI テクノロジーを使用して Photoshop で作成、編集されたかどうかを知ることができます。
より詳しい情報は、生成塗りつぶしや生成拡張などの生成 AI 機能に関するFAQページへ
削除ツールの新しい操作
ブラシで完全に塗りつぶすのではなく、消したい領域を囲むだけで、その領域を削除できるようになりました。この新しい操作では、ループを閉じる必要もなく、Photoshop が距離を判断し、ループを自動的につないで不要部分を削除してくれます。
領域を囲む際に間違った選択を行った場合は、オプションバーのブラシストロークモードを加算から減算に変更して修正できます。
コンテキストタスクバーの新機能
コンテキストタスクバー
は、ワークフローで最も関連性の高い次のステップを表示する永続的なメニューです。例えば、オブジェクトが選択されると、カンバスにコンテキストタスクバーが表示されます。このバーには、選択とマスク、ぼかし、反転、調整レイヤーを作成、選択範囲を塗りつぶすなど、可能性がある次のステップの厳選されたオプションが表示されます。
コンテキストタスクバーのその他の追加機能(カンバス上のバーにある一般的なツールとアクション)を使用して、マスクと生成 AI のワークフローで適切なステップを実行できるようになりました。
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その他の機能強化と変更
プリセットの同期が無効
:Photoshop 25.0 でプリセットの同期は廃止され、この機能は動作しなくなります。
必要に応じてビューを初期化して起動パフォーマンスを向上:読み込み動作を最適化することで、Photoshop の起動パフォーマンスが向上しました。
新しいカメラとレンズのサポート:新たに追加されたカメラとレンズは、サポート対象プロファイルの次の一覧で確認できます。
その他すべてのアップデートの確認はこちらから
iPad版 Photoshop 5.0
カラーピッカーとスウォッチの改善
カラーピッカーとスウォッチが改善されました。カラーチップをタップしてカラーパネルを開くと、カラーピッカーが表示され、HSB、RGB、CMYK または Lab カラーモデルのスライダーを使用してカラーを調整し、背景色と描画色を設定できます。
A. スポイト、B. 背景色と描画色のカラーチップ、C. スライダーオプション、D. スウォッチセクション
Lightroom の写真を Photoshop iPad 版で読み込んで開く
アプリで Lightroom の写真を操作して画像をレタッチしたり、不要な要素を削除したりできるようになりました。
写真にアクセスするには、アプリのホーム画面で「読み込んで開く」オプションをタップするか、ツールバーの写真を配置アイコンをタップします。
プロパティパネルでの生成レイヤーのバリエーションの表示
生成レイヤーのバリエーションを使用して画像の AI 生成バリエーションからいずれかを選択し、それを使用して様々な効果、パターン、オブジェクトを試すことができるようになりました。
PSD ファイルで生成レイヤーを選択し、レイヤープロパティ、生成の順に進み、バリエーションパネルから希望のオプションを選択できます。
その他すべてのアップデートの確認はこちらから
Photoshop ウェブ版
Photoshop web版 1.0がリリースされ、製品版となりました。
Photoshop web 版は、ブラウザーで直接アクセスできる多機能なデジタル画像編集およびデザインアプリケーションです。直感的で正確な編集ツールを備えた効率的なオンラインインターフェイスを備え、Photoshop の最も一般的で正確な編集ツールおよび生成 AI 機能にシームレスにアクセスできます。
生成 AI 機能が利用可能に
Photoshop web 版では Firefly の技術を利用した新しい生成 AI 機能が利用可能になりました。生成塗りつぶしおよび生成拡張では、Firefly の技術を活用して、シンプルなテキストプロンプトを使用し、画像のコンテンツを非破壊的に追加、拡張、または削除することができます。
Photoshop web 版における基本的な編集コンセプトについて
それには、デジタル画像編集における 4 つの基本的なコンセプトであるレイヤー、選択範囲、レタッチ、色調補正を使用してWeb ブラウザで、画像を簡単に編集できるようになりました。
こちらのページから、Photoshop でほとんどすべての作業を行うのに必要な基本ツールとテクニックの詳細を確認できます。
素早く編集するためのクイックアクション
背景削除などの、合成画像編集時の複雑なアクションを簡単に実行して時間を節約できます。Webブラウザー上の Photoshop で 1 回クリックするだけで素晴らしい結果を得ることができます。
クイックアクションの詳細はこちらから
Web 上での他のユーザーとの共同作業
Photoshop を持っていない他のユーザーをコメントに招待することができます。シームレスに共同作業を行い、ファイルに関するフィードバックをアプリで直接簡単に受け取ることができます。
その他すべてのアップデート内容にの確認はこちらから
価格とシステム要件
デスクトップ版Photoshop
デスクトップ版Photoshopのシステム要件はこちらから確認できます。
Photoshop は、Adobe Creative Cloud コンプリートプラン、フォトプランまたは単体プランとして購入することができます。価格は以下のようになっています。
■creativecloudコンプリートプラン
- 年間プラン(月々払い) — 6,480 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 72,336 円/年
- 月々プラン — 10,280 円/月
■単体プラン
- 年間プラン(月々払い) —2,728 円/月
- 年間プラン(一括払い) — 28,776 円/年(初年度21,481 円/年 )
- 月々プラン — 3,828 円/月
デスクトップ版PhotoShopにはiPad版のライセンスも付属しています。Photoshop web 版も、すべての Photoshop プランに含まれています。また、単体プランではAdobeFrescoプレミアム版も利用できます。
価格の確認はこちらから
iPad 版 Photoshop
iPad 版 Photoshopは、iPadOS(15.0)以降で利用できます。詳しいシステム要件はこちらから
価格は1080円/月または8600円/年となります。
アプリストアから Photoshop iPad 版のサブスクリプションを購入すると、Photoshop iPad 版とAdobe Fresco プレミアム版の両方にアクセスできます。
また、iPad 版 Photoshopは、1600円/月または15800円/年のアドビデザインモバイルバンドルにも含まれています。
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