、Adobe、Apple、Autodesk、NVI
OpenUSDの標準化を目指すAlliance for OpenUSD (AOUSD)
このアライアンスは、Open Universal Scene Description (OpenUSD) の機能を推進することで、3D エコシステムの標準化を目指しています。3D ツールやデータの相互運用性を高めることで、アライアンスは、開発者やコンテンツ制作者が大規模な 3D プロジェクトを作成、構成、シミュレーションできるようにし、3D 対応の製品やサービスをますます幅広く構築できるようにします。
Pixar Animation Studios によって開発された OpenUSD は、高性能な 3D シーン作成のためのテクノロジであり、ツール、データ、ワークフローにまたがる強固な相互運用性を提供しています。OpenUSD のパワーと柔軟性は、新しい産業やアプリケーションのニーズを受け入れる理想的なコンテンツ プラットフォームとなっています。
アライアンスは、OpenUSD の機能を詳細に記述した仕様書を作成する予定です。これにより、互換性を高め、より広範な採用、統合、実装を可能にし、他の標準化団体による仕様への組み込みを可能にします。Linux Foundation の JDF は、OpenUSD 仕様のオープンで効率的かつ効果的な開発を可能にすると同時に、国際標準化機構 (ISO) による承認への道筋を提供するため、本プロジェクトの拠点として選ばれました。
AOUSD はまた、業界全体によるテクノロジの拡張を共同で定義するための主要なフォーラムを提供します。このアライアンスは、OpenUSD の将来の形成に参加する幅広い企業や組織を募集しています。
AOUSD と参加方法の詳細については、www.aousd.orgをご覧ください。
AOUSD 運営委員会のメンバーは、2023年8月6日に Academy Software Foundation の Open Source Days と、 8月8日午後1時 (太平洋標準時) に、SIGGRAPH カンファレンスのルーム 404A で Autodesk Vision Series の講演を行う予定です。
2023 年 8 月 6 日の USD に関するAcademy Software Foundation パネルを視聴するには、Web サイトにアクセスしてください。
業界の声
Pixar、Adobe、Apple、Autodesk、Nvidiaは、今回の発表についてそれぞれ次のように述べています。
Pixar の CTO であり、AOUSD の会長を務める Steve May は次のように述べています。
「Universal Scene Description は Pixar で発明され、私たちの最先端のアニメーション パイプラインの技術的基盤となっています。OpenUSD は、Pixar の映画制作における長年の研究と応用に基づいています。私たちは 2016 年にプロジェクトをオープンソース化しましたが、OpenUSD の影響力は今や映画、ビジュアル エフェクト、アニメーションの枠を超え、メディア交換のためにますます 3Dデータに依存する他の業界にまで広がっています。AOUSD の発表により、私たちは画期的な次のステップ、すなわちテクノロジとしての OpenUSD の継続的な進化と国際標準としての位置づけを示すことになります」
Adobe の Engineering、3D&I 担当シニア ディレクター、Guido Quaroni は次のように述べています。
「Adobe では、様々なデバイスで動作する柔軟で強力なソリューションをアーティストに提供することを重要視しています。クリエイティブなプロセスにおいて、共通の 3D データ表現を活用することで、各パッケージやデバイスがもたらす価値が向上します。OpenUSD は、このような 『相乗効果』の 1 つになるために作成されました。この革新的でオープンなテクノロジをサポートするために、多様な企業が共に参加することをうれしく思います」
Apple で Vision Products Group 担当バイス プレジデント、Mike Rockwell は次のように述べています。
「OpenUSD は、芸術的創作からコンテンツ配信に至るまで、次世代の AR 体験を加速させ、さらに多様な空間コンピューティング アプリケーションを創出するのに役立つでしょう。Apple は USD の開発に積極的に貢献しており、画期的な visionOS プラットフォームや新しい開発ツール Reality Composer Pro にとって不可欠なテクノロジです。私たちは、USD が広く採用される標準へと成長することを期待しています」
Autodesk の Media & Entertainment 担当フェロー、Gordon Bradley は次のように述べています。
「CG ワールドやデジタル ツインを構築するにしても、3D ウェブを見据えるにしても、コンテンツ クリエイターは、ツール、サービス、プラットフォームを横断してコラボレーションし、データを共有するために統合されたツールを必要としています。Autodesk は、Alliance for OpenUSD をサポートすることで、ビジュアル エフェクト、アニメーション、そしてそれ以外の分野での 3D 相互運用性を促進し、顧客がより良い世界をデザインし、作成することを支援するという私たちのビジョンを実現できることを嬉しく思います」
NVIDIA の Open Source and Standards 担当ディレクター、Guy Martin は次のように述べています。
「OpenUSD は、3D 開発者、アーティスト、デザイナーに、大規模な産業、デジタル コンテンツ制作、シミュレーションのワークロードに取り組むための完全な基盤を提供し、幅広いマルチアプリケーションの相互運用性を実現します。本取り組みは、3D ワールドと産業のデジタル化を実現するために、業界やイニシアティブを超えた新たな標準を構築することで、OpenUSD のコラボレーションをグローバルに加速させるよい機会です」
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