Autodesk Flame 2024.1 がリリース、次世代グラフィックス API アーキテクチャに移行、リサイズツールの強化など

CGソフト

2023年7月26日(現地時間)- Autodeskは、3D コンポジティング、VFX、カラー グレーディング用ソフトウェアの最新アップデート Flame 2024.1 をリリースしました。

新機能ハイライト

このアップデートで、Autodesk Flame ファミリは、Linux と macOS の両プラットフォーム向けの次世代グラフィックス フレームワークに移行しました。レンダリング時間が短縮され、インタラクティブ性が向上したため、クリエイティブな作業に集中できます。さらに、FlameのResizeツール、Metadata Overlay機能、および新たに認定されたワークステーションへの追加アップデートにより、ソリューションのフィニッシングおよびVFXワークフローが引き続き強化されています。

次世代グラフィックス API アーキテクチャ

Autodesk Flame Familyは、LinuxとmacOSの両プラットフォームで次世代グラフィックスフレームワークに移行しました。FlameのグラフィックスAPIは、OpenGLの代わりにLinuxではVulkanを、macOSではMetalを使用するようになりました。この根本的な変更により、より堅牢で最適化されたグラフィックス基盤が実現し、VFXおよびフィニッシングツールの継続的な機能開発をサポートします。レンダリング時間が短縮され、インタラクティブ性が向上したことで、クリエイティブな作業に集中できる時間が増え、最先端のコンテンツを提供できるようになります。

リサイズツールの強化

リサイズツールには、次のような重要な改良が加えられています。

  • 新しいアダプティブモードとスケーリングモードにより、ソース情報に基づいて新しい出力解像度をすばやく選択。
  • 刷新されたトリミングワークフローにより、画像アーチファクトを発生させない。
  • Resize Timeline FXを持つソースクリップの初期解像度を簡単に取得。
  • Batch FXをシーケンス解像度に簡単にリセット。

キーボードショートカットエディタ

再設計されたエディターにより、キーボードショートカットの作成と編集が容易になりました。

(A) キーボードショートカットカタログ (B) 検索フィールド (C) キーボードショートカットマネージャ (D) アクティブキーボード

メタデータオーバーレイの強化

Flame 2024のプレーヤーに追加されたメタデータオーバーレイ機能は、Batch、Batch FX、Modular Keyerで使用できるようになりました。

Metadata Overlay の内容は、Write File ノードと Media Export からエクスポートしたクリップに書き込めるようになり、これにより、レビューのような幅広いワークフローで、他のユーザーとコラボレーションしたり、重要な情報を交換したりできるようになりました。

ユーザーリクエストによる改善

Batch

ノードビンの改善、貼り付け特殊プリセットの保存、バッチでのメタデータオーバーレイといった改善が行われました。ノードビンの改善では、Batch、Batch FX、Modular Keyerで利用できる共有ビンで、セットアップを保存し、ワークステーション上のすべてのユーザープロファイルとプロジェクトで利用できるようになりました。また、キーボード ショートカットを使用せずに、プロジェクト、ユーザー、共有、およびカスタム ビン内のノードを並べ替えられるようになりました。

Timeline & Timeline FX

  • PyboxがSource Timeline FXとして使用できるようになり、FilmlightのBLG Pyboxを使用しているユーザーは、タイムライン上でよりシームレスなコラボレーションが可能になりました。
  • オーディオトラックとビデオトラックのセクションを折りたたむことができるようになり、大きなタイムラインを扱う際の領域を最適化できるようになりました。

■Modular Keyer

オートマット(Auto Matte)ノードとポスタライズ(Posterize)ノードがモジュラーキーヤー(Modular Keyer)で使用できるようになりました。さらに、ブラー(Blur)ノードがカラーブレンド(Colour Blend)とマットブレンド(Matte Blend)オブジェクトに挿入できるようになりました。

その他

メディアフォーマットとコーデックのアップデート

  • Apple ProRes を Apple シリコンワークステーションでエンコードする際のパフォーマンスが向上。
  • SonyXAVC スパンクリップのメディアインポートとコンフォームのサポート
  • S-Log3/S.Gamut3 および S-Log3/S.Gamut3.cine カラースペース用の Sony Venice および Venice 2 カラートランスフォーム

ハードウェアと設定のアップデート

  • Dell – Precision 7865の認定
  • ATTO FastFrame第4世代の認定
  • ターゲットリファレンスディスプレイを自動的に設定するためのHDR VPIDメタデータのAJA SDI出力サポート。
  • AJA SDK 16.2.4ドライバー(macOS)

その他すべてのアップデートの内容の確認はこちらから

価格とシステム要件

Flame は、macOS Big Sur v11.1 以降、Rocky Linux CentOS 8.7, 8.5 で利用可能です。最新のシステム要件情報の確認はこちらから

価格はサブスクリプションで 92,400円/月 、 741,400円/年 、2,224,200/3年です。

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