2023年6月16日(現地時間)- Adobe は、VRとデスクトップ体験を組み合わせたスカルプトおよびモデリングアプリ Adobe Substance 3D Modeler の最新アップデートV1.3をリリースしました。
新機能ハイライト
このリリースでは、レイトレーシング、ライブブーリアンなど新しいビジュアライゼーション機能が追加されました。
キャプチャーモードでのレイトレーシング
他のSubstance 3Dアプリと同様にレイトレーシング機能が搭載され、より高品質なレイトレーシングのキャプチャーモードでシーンを見ることができるようになりました。
レイトレーシングを使えば、シーンが他のアプリケーションでどのように表示されるかを確認したり、影や光がシーンに与える影響を把握したり、レビューや作品を披露するためにスクリーンショットを撮ったりすることが簡単にできるようになります。


この機能は、RTX対応GPUをお持ちの場合、キャプチャーモードに切り替えて有効にすることができます。現在、レイトレーシングは、キャプチャモード時にデスクトップでのみ利用可能です。キャプチャモードには 【Use View > Capture mode】または 【ショートカット F8】からアクセスできます。
これはModelerのレイトレーシング機能の最初の一歩であり、今後のアップデートでより多くの機能が追加される予定です。
ブーリアンライブプレビュー
あるシェイプを使って別のシェイプの一部を取り去ることが、これまでより簡単にできるようになりました。
ブーリアンライブプレビューを有効にするには、2つの方法があります:
- アクションメニューからブーリアンモードを選択すると、ライブプレビューを有効にするためのトグルが表示されます。
- Use Edit > Preferences > Editor > Live boolean previewで、ライブブーリアン全般の有効・無効を設定できます。
カット、コピー、ペースト
アクションメニューに3つの新しいアクション: カット、コピー、ペーストが追加されました。カット、コピー、ペーストを使うと、グループ間でオブジェクトを移動したり、コンテンツをその場でコピーしたりすることがより簡単になります。
ほとんどのアプリケーションと同様に、以下のショートカットでこれらのアクションにアクセスすることが可能です。
- カット:Ctrl + X
- コピー:Ctrl + C
- 貼り付け:Ctrl + V
背景色をカスタマイズ
背景色を変更することで、Substance 3D Modelerを自分好みのものに設定できるようになりました。
背景の色相、彩度、明るさ、およびグラデーションの強さが変更できます。背景を変更するには、編集 > 環境設定 > エディター( Edit > Preferences > Editor)と進み、スライダーを使用して自分に合った設定を見つけることができます。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Substance 3D Modelerは、Windows 10 (64bit)以降で利用できます。
サポートされるヘッドセットのリストはこちら(Modeler を使用するためにVRデバイスは必須ではありません)
Adobe Substance 3D Modelerは、Adobe Substance 3D アプリのサブスクリプションプランに含まれており価格は次のようになっています。
- Adobe Substance 3D Collectionプランには、Painter、Designer、Sampler、Stager、Modelerアプリと、1か月あたり最大50の3Dアセット(マテリアル、モデル、およびライト)が含まれ、6,028円/月(税込)です。
- チーム向けAdobe Substance 3D Collectionプランには、5つのアプリ、100の3Dアセット、1TBのストレージ、と簡単なライセンス管理が含まれ、12,188円/月(税込)です。
また、Steam で2023年末まで無料アップデートが可能なModeler、Painter、Designer、Sampler、Stagerの永久ライセンスの購入が可能です。(Substance 3D アセットプラットフォーム(以前の Substance Source)へのアクセス権限は含まれていません。)価格はそれぞれ16,500円です。
コメント