2023年6月5日(現地時間) – Apple は、新しい2つのプロ向けMac、Mac StudioとMac Proを発表しました。
最大192GBのユニファイドメモリを備えたM2 Ultra搭載のMac StudioとMac Proは、最も先進的なワークステーション用のグラフィックカードよりもはるかに大容量のメモリを持ち、ほかのシステムでは処理することができない負荷の高いワークロードをこなすことができます。
Appleは、MacのAppleシリコンへの移行はこの新しいMac Proで完了し、ほかのAppleのプロ向けシステムにこの製品が加わることで、Appleがこれまで提供してきた中で最もパワフルで有能なプロ向け製品のラインナップが完成したと述べています。
Mac Studio
Mac StudioはM2 Maxと新しいM2 Ultraを搭載し、パフォーマンスの大幅な向上と強化された接続性をコンパクトなデザインで実現しています。Mac Studioは、最もパワフルなInteベースの27インチiMacよりも最大6倍高速で、M1 Ultra搭載の前世代のMac Studioよりも最大3倍高速になっています。
M2 Max搭載のMac Studio
M2 Max搭載のMac Studioは、前世代のMac Studioよりも最大50パーセント高速で、最もパワフルなInteベースの27インチiMacよりも4倍高速です。12コアのCPU、最大38コアのGPU、400GB/sのメモリ帯域幅を持つ最大96GBのユニファイドメモリを搭載しています。
■M2 Max搭載のMac StudioとM1 Max搭載のMac Studioの比較
- After Effectsを使用するモーショングラフィックデザイナーは、最大50パーセント速くレンダリングを行うことができます。
- デベロッパは、最大25パーセント高速なパフォーマンスにより、Xcodeを使って新しいバージョンのアプリのビルドを圧倒的な速さで実行できます。
M2 Ultra搭載のMac Studio
M2 Ultraは、M2 Maxの2倍のパフォーマンスと能力をもたらし、Appleが作った中で最も大きく、最もパフォーマンスが高いシステムオンチップ(SoC)です。M2 Ultra搭載のMac Studioは、M1 Ultra搭載の前世代のMac Studioよりも最大3倍高速で、最もパワフルなIntelベースの27インチiMacよりも最大6倍高速です。24コアのCPU、最大76コアのGPU、800GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を持つ最大192GBのメモリを搭載し
■M2 Ultra搭載のMac StudioとM1 Ultra搭載のMac Studioの比較
- Octaneを使用する3Dアーティストは、最大3倍速くレンダリングを行うことができます。
- DaVinci Resolveを使用するカラリストは、以前より最大50パーセント速くビデオ処理を行うことができます。
強化された接続性
新しいMac Studioは、より高い帯域幅のHDMIを搭載し、最大8Kの解像度と240Hzのフレームレートが可能となります。M2 Ultraを搭載したMac Studioは、最大6台のPro Display XDRに対応して1億以上のピクセルを実現し、プロのワークフロー向けの広い画面領域が利用できます。
また、先進的な内蔵ワイヤレステクノロジーも搭載しています。Wi-Fi 6Eによってダウンロード速度が前世代よりも最大2倍高速になるほか、Bluetooth 5.3によってユーザーは最新のBluetoothアクセサリに接続できます。
Mac Studioの背面には、4つのThunderbolt 4ポート、1つの10Gb Ethernetポート、強化されたHDMIポート、2つのUSB-Aポートがあり、さらに、写真やビデオを簡単に読み込めるよう、前面に便利に使える2つのUSB-Cポートと1つのSDカードスロットが備わっています。
Appleシリコン搭載Mac Pro
新しくM2 Ultraを搭載するMac Proは、Appleの最もパワフルなチップのかつてないパフォーマンスに加え、PCIe拡張の優れた汎用性を備えています。IntelベースのMac Proは、標準は8コアのCPUで、さらにコア数を増やした構成も可能でしたが、Mac ProはすべてAppleの最もパワフルな24コアのCPUと最大76コアのGPUを搭載し、メモリとSSDストレージの容量は標準の構成で2倍になります。
また、新しいMac Proは、800GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を持つ最大192GBという大容量のメモリで構成が可能です。このメモリ容量は、最も先進的なワークステーション向けグラフィックカードをはるかに上回ります。
さらに、1枚だけでなく7枚のAfterburnerカードのパフォーマンスが内蔵されるようになりました。また、M2 Ultraを搭載したMac Studioと同じ、業界をリードするメディアエンジンも搭載しており、どちらも、22本の8K ProResビデオストリームを再生できます。
PCIe拡張の汎用性
新しいMac Proは、M2 Ultraのパフォーマンスを必要とし、ワークフローのために内部拡張するプロフェッショナル向けに、AppleシリコンにPCIe拡張をもたらします。
Mac Proは7つのPCIe拡張スロットを備えており、そのうち6つのオープン拡張スロットはgen 4をサポートしており、これは以前の2倍の速度です。そのため、ユーザーは必要なカードでMac Proをカスタマイズすることができます。
デジタル信号処理(DSP)カードが必要なオーディオのプロから、プロフェッショナルなカメラやモニターに接続するためのシリアルデジタルインターフェース(SDI)入出力カードが必要なビデオのプロ、ネットワークとストレージを増設する必要があるユーザーまで、Mac Proはプロフェッショナルがシステムをカスタマイズし、拡張することを可能にします。
先進的な接続性
Mac Proの幅広い接続性が、8つの内蔵Thunderbolt 4ポートによってさらに向上しました。
背面に6つ、上部に2つのポートがあり、合わせて以前の2倍の数です。最大6台のPro Display XDRに対応するほか、高速ワイヤレス接続のために搭載されるWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応します。
また、Mac Proは3つのUSB-Aポート、最大8Kの解像度と最大240Hzのフレームレートに対応する2つのより高い帯域幅HDMIポート、2つの10Gb Ethernetポート、ハイインピーダンスヘッドフォンを使用できるヘッドフォンジャックを備えています。
価格と提供時期
Mac StudioとMac Proは、本日よりapple.com/jp/storeおよびApple Storeアプリで注文受付を開始し、6月13日(火)より販売を開始します。
- Mac Studioは298,800円(税込)から、学生・教職員価格では268,800円(税込)から提供されます。
詳しいカスタマイズ構成オプションはこちらから
Mac Proはタワー型とラックマウントの2種類の筐体から選択可能で、
- Mac Pro(タワー型筐体)は1,048,800円(税込)から、学生・教職員価格では988,800円(税込)から提供されます。
- Mac Pro(ラック型筐体)は1,098,800円(税込)から、学生・教職員価格では1,025,800円(税込)から提供されます。
詳しい技術仕様とカスタマイズ構成オプションはこちらから
Apple、新しいMac Studioを発表、さらにMac ProにはAppleシリコンを搭載
Apple ウェブサイトへ
コメント