V-Ray 6 for SketchUp & Rhino アップデート1 がリリース、Enscapeとの互換性の向上、V-Ray Decalの強化など

プラグイン

2023年5月31日(現地時間) – Chaos は、SketchUp と Rhino 用プラグイン V-Ray 6 アップデート 1 のリリースを発表しました。

新機能ハイライト

このリリースでは、共通のアップデートとしてEnscapeとの互換性の向上、V-Ray Decalの強化、新しいポストプロセッシングとコラボレーション機能が追加されました。さらにV-Ray for Grasshopperの追加コンポーネントが利用可能になっています。

EnscapeとV-Rayの互換性が向上

最新のアップデートにより、Enscapeで作成した雲をV-Rayに持ち込んでも、まったく同じように見えるようになりました。さらに、Enscapeの調整可能なアセット(configurable assets)、露出、環境設定をV-Rayに簡単に移行できるようにもなっています。

V-Ray Decalの強化

デカールが強化され、円筒投影、バンプ、ディスプレイスメントの機能がサポートされました。

デカール円筒投影を使用すると、ボトル、瓶、カップ、缶など、円筒形の物体の表面の曲率に、ステッカーやラベルなどを簡単に貼り付けることができます。さまざまなソースからのテクスチャをもとに、デカールのサイズを自動的に調整することも可能です。

さらにバンプ、ディスプレイスメントがサポートされ、ステッカー、ラベル、エンボスロゴ、レタリングなど、あらゆる凹凸のある表面をリアルに再現し、リアルなひび割れた壁、岩、腐食した金属、エンボス加工された文字などのエフェクトを追加できるようになりました。

メッシュクリッパー

メッシュクリッパーが追加され、複雑な切断面をレンダリングできるようになりました。Rhinoでは、GPUエンジン(CUDAとRTXの両方)で完全にサポートされるようになりました。任意のメッシュオブジェクトを使用して、複雑な切断面や断面をレンダリングできます。

Enmesh ライブラリ

Chaos CosmosからEnmeshプリセットを閲覧、インポートできるようになりました。

V-Ray for Grasshopperの新コンポーネント

V-Ray for Grasshopperには、新しい環境制御、クラウドレンダリングといった新機能が追加されました。

テクスチャとマッピングのコントロール

新しくV-Rayコンポーネント(sky、gradients、color and texture mixing)が追加されました。環境投影やテクスチャの2Dマッピングを正確な仕様に合わせて微調整できます。さらに、ライトリグを使用せずに、完全にパーソナライズされた環境設定を作成し、管理することができます。また、アウトラインをレンダリングするための新しいコンポーネントが1つ追加されています。

■改良されたライト

すべてのライトコンポーネントに、ワットやルーメンなどの単位パラメータが追加され、現実の光量を設定できるようになりました。

■クラウドレンダリング

Grasshopperの定義をエクスポートしてChaos Cloudに送信し、V-Rayのインターフェースから直接レンダリングできるようになりました(あらゆる種類のアニメーションを含む)。ボタンを押すだけで、簡単にオンラインで3Dレンダリングができます。

その他

  • プロシージャルクラウドの改善:V-Ray Sky contrailsレイヤーの導入により、飛行機の飛行機雲をデザインでシミュレートできるようになりました。
  • レンズエフェクト:レンズエフェクトのマスキングが可能になったことで、ポストプロダクションのコントロール性が向上しました。
  • パノラマビューの改善:360°の球体レンダリングをV-Rayフレームバッファ内で直接確認し、改良することができます。パノラマモードでは、プレビュー出力はモノラル画像として表示されるため、編集が簡単に行えます。
  • ライトマテリアル:LightMixを使ってV-Ray Emissiveマテリアルを微調整できるようになりました。レンダリング後でもシーン内のself-illuminatingオブジェクトを編集できるようになり、これまで以上にコントロールが可能となりました。
  • 新しいコラボレーション機能:文字だけでなく、線、矢印など、さまざまな図形を追加して、アイデアを伝えることができるようになりました。また、レビュー用に異なるバージョンのファイルをアップロードして共有できるようになりました 。 チームメイトやクライアントが作品を比較・批評することで、よりスムーズな意思決定が可能になります。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから( Sketchup / Rhino

価格とシステム要件

  • V-Ray 6 for Rhino は、Windowsで利用できます。より詳しいシステム要件はこちらから
  • V-Ray 6 for Sketchup は、Windows, MacOSで利用できます。詳しいシステム要件はこちらから

V-Ray 6 for Rhinoと V-Ray 6 for Sketchup は、同じライセンスで使用できます。価格は、シングルノードロックライセンスの V-Ray Solo が10,900円/月、64,800円/年、165,600円/3年です。

また、Chaosのすべての製品が含まれた97,200円/年の V-RayPremium の一部としても利用できます。

価格の確認はこちらから


V-Ray 6 for SketchUp and Rhino, update 1 — available now

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