Enscape 3.5 がリリース、1,000以上の調整可能なアセット、照明と反射の改善、新しい3D人物アセットの追加など

プラグイン

2023年5月17日(現地時間)- Chaosは、建築向け3Dリアルタイムレンダリングとビジュアライゼーションプラグインの最新アップデート Enscape 3.5 をリリースしました。

新機能ハイライト

Windows OS向けのこのアップデートでは、Enscapeアセットへのカスタマイズの導入、間接照明と反射の改善、半透明マテリアルのアルファチャンネル書き出し、Revit 2024のサポート、新しい人物アセット、ユーザーアカウントへの新しいアクセス方法といった新機能が追加されています。

調整可能なアセット

1,000以上の調整可能なアセットがEnscapeのアセットライブラリに追加されました。調整可能なアセットを簡単に見つけるには、アセットライブラリの「Adjustable」タブを探してみてください。

■何が調整可能なのか

アセットのマテリアル、カラー、バリエーションを変更したい場合、毎回、その特定のアセットに関連する利用可能なオプションが表示されます。Enscape 3.5からは、以下の調整ができるようになりました。

  • マテリアル: 100種類の家具アイテムやアクセサリーの素材や色を変更することができます。また、代替テクスチャのセットから色を選択するオプションを持つ40の新しい人物アセットも追加されました。
  • :カラーパレットから選択するか、HEXコードを入力することで、91台の車両それぞれに必要な正確な色合いを実現することができます。

 

  • バリエーション: 木や植物の代替オプションとして秋の木105本と鉢のない植物120本はEnscape 3.5で利用可能になる予定です。
  • マルチアセットエディット: シーン内の複数のアセットの選択と選択解除、アセットのグループの削除が可能です。

Enscape 3.5以降では、調整可能なアセットをシーンに配置し、利用可能なカスタマイズオプションを試してみることができます。必要なアセットを探す手間が省けるので、自由度が高く、時間の節約にもなります。今後もライブラリにある調整可能なアセットの数は増えていく予定です。

また、5 匹の犬、9 本の木、22 個の室内アセット、93 人の未スキャンの人物など、調整不可能なアセットも追加されています。

照明と反射の改善

このリリースでは、オーバーホールされたグローバルイルミネーションアルゴリズムの最初のイテレーションが導入されています。ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングをサポートするGPUでは、ライティング、反射、レンダリング品質が向上しています。特にインテリアシーンで、よりリアルで高品質な間接照明を見ることができます。

この機能は、NVIDIA RTXまたは AMD RX 6000/7000 シリーズ グラフィックス カードで利用できます。

新しい3D人物アセット

Enscape本社のかなり大きなスペースを占める新しい3D人物スキャナーで人、物、そして犬までスキャンできるようになり、アセットライブラリーにバリエーションを増やすことが可能となりました。Enscapeアセットライブラリーで、「New」と表示されている最初のユニークな人物セット(全93点)見つけることができます。

アルファチャンネルエクスポート

Enscapeのアルファチャンネル書き出し機能は、透明な背景を持つレンダリングをEnscapeから持ち出すことができ、その背景を編集して他のツールで後処理をすることが容易になります。

Enscape 3.5では、半透明のマテリアル(窓やガラス面)もエクスポートできるようになり、ポストプロセスでこれらのマテリアルを洗練するのに必要な時間が短縮されました。

ツールバーの新しいユーザーエリア

Enscapeのツールバーから直接ユーザーアカウントにアクセスすることができるようになりました。Enscape ユーザー アカウントを持つことで、様々なメリットがあります。

  • ライセンス情報: イセンス情報 ライセンスの状態を簡単に管理・確認することができます。
  • アップロード管理: アップロード管理 ウェブスタンドアロンやパノラマをアップロード、共有、解除することができます。
  • パノラマ ギャラリー: パノラマギャラリーを作成し、クラウドにアップロードすることで、簡単に共有し、アクセスすることができます。

その他

  • Revit用の正投影図(orthographic view )の更新:以前のバージョンのEnscapeでは、正投影図がEnscapeで作成または更新された場合、保存されたカメラ位置に影響するRevitでの制限が発生しました。現在では、Enscapeで正投影図を作成または変更すると、RevitでもEnscapeと同じビューが表示されます。Revitのクロップ領域はEnscapeのビューポートと一致し、双方向性であるため、ユーザーはRevitのクロップ領域を変更してEnscapeのビューを調整することも可能です。
  • SpaceMouseの認定サポート:SpaceMouse本体のショートカットボタンでマウス操作をカスタマイズすることができるようになりました。これにより、Enscapeと組み合わせてSpaceMouseを使用することがより簡単になります。
  • Rhinoでのアセットのレイヤー割り当て:以前は、Enscapeのアセットをプロジェクトに配置すると、Rhinoが自動的にデフォルトレイヤーに割り当てていました。現在では、RhinoやEnscapeでアセットを配置する際に、現在選択されているレイヤーに配置されるようになりました。これにより、ワークフローが改善され、Rhinoでレイヤーをより整理して扱うことができるようになり、表示させたいアセットをフィルタリングすることができるようになります。
  • Revit 2024 のサポート: Enscape 3.5 は Revit 2024 と完全に統合されており、設計者がすべての最新機能を簡単に組み込むことができます。

その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから

この他にもEnscapeが提供するリアルタイムレンダリング機能の強化、V-Rayとの互換性の実現に加え、Archicad、Vectorworks、Rhino向けのEnscape for Macの提供に向けて水面下で取り組んでいるとのことです。この情報についてはまた後日紹介されるようです。

価格とシステム要件

Enscape 3.5 は、64Bit Windows 10 以降、MacOS Monterey 12.2.1で利用可能です。IntelMacの場合、Bootcamp経由で利用することができます。Enscapeプラグインは、次のソフトウェア用に提供されています。

Windows

  • Revit ( 2021, 2022, 2023, 2024 ) *
  • SketchUp ( 2021, 2022, 2023)
  • Rhino (6.0, 7.0)
  • Archicad ( 24, 25, 26 )
  • Vectorworks (2021, 2022, 2023 (Service Pack 1 以降))

Mac

  • SketchUp Pro (2021, 2022, 2023)

その他のより詳しいシステム要件はこちらから(Macはこちらから)

価格は、1台の固定マシンに関連付けられる固定シートライセンスが 9,880円/月 または 64,560円/年、複数のマシンで共有できるフローティングライセンスは 114,960円/年です。

14日間の体験版が使用できます。体験版のダウンロードや価格の確認はこちらから


Enscape 3.5: See What’s New in the Latest Version

 

 

 

 

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