2023年5月17日(現地時間) – Stability AI は、テキストから画像への変換アプリケーションであるDreamStudioのオープンソース版である StableStudio のリリースを発表しました。
StableStudioは、画像生成パイプラインの新たな章を切り開き、AIエコシステム内でのオープンソース開発を推進するStability AIの取り組みを示すものとされています。
DreamStudioについて
は、Stable Diffusionのリリース以来、Stability AIの新しいモデルや機能の主要なインターフェースとして使用されています。最近では、最新の画像生成モデルであるSDXLを使用するためにアップグレードされました。
このアプリケーションは、元々、生成AIの機能を一般のユーザーに提供するためのプラットフォームとして構想されたものです。リリース以来 DreamStudioでは、数百万枚の画像がユーザーによって作成されています。
StableStudio
StableStudio は、ユーザーが生成されたイメージを作成および編集できる Web ベースのアプリケーションです。幅広いコミュニティと協力して、ユーザーが完全にコントロールできる生成AIのユーザーインターフェイスを作成することを目標としています。
DreamStudioは、StableStudio の実装をホストする Stability 社のものですが、一社で開発されたものをしのぐようなプロジェクトを育成することを目的として DreamStudio のオープンソース版である StableStudio がリリースされました。
StableStudioとDreamStudioの違い
違いはあまりありませんが、プロジェクトがよりコミュニティフレンドリーなものになるように、いくつかの調整が加えれれています。
- DreamStudio固有のブランディングを削除しました。
- すべての「Over-the-Wire」APIコールは、バックエンドを簡単に交換することができるプラグインシステムに置き換えられました。
- リリース時には、Stability API用のプラグインのみを提供する予定ですが、TypeScriptを少し使えば、自分で作成することも可能です。
- 課金やAPIキー管理など、Stability固有のアカウント機能は削除。
これらの機能は、DreamStudioのアカウントページで引き続き利用可能です。
チャットインターフェイスが搭載予定
DreamStudioは、Disco Diffusionのアニメーションスタジオとしてスタートしました。2022年夏の「Stable Diffusion」の登場が迫るにつれ、画像生成に重点を置くようになりました。Stability AI は、「生成AIの素晴らしいマルチモーダル体験を作りたい」という目標をもっており、StableStudioプロジェクト内で、チャットインターフェイスのリリースに取り組む予定としています。
StableStudio に貢献
ローカルファーストの開発から、新しいプラグインシステムの実験まで、Stability AI は、外部の開発者のために拡張性を持たせようと努力してきました。
アクティブな開発を公開リポジトリに移行することに加え、改善や新機能のための報奨金を設けることが予定されています。以下はサポートが計画されている機能です。
- WebGPUでのローカル推論
- stable-diffusion-webuiを使ったローカル推論
- デスクトップインストール
- ControlNetツール
で新機能や改善を提案することができます。
コメント