大規模なシーン作成時に役立つ Blender用GPUメモリ最適化/節約ツール『memsaver』

プラグイン

2023年4月29日(現地時間)- botaniqmaterialiq などのBlenderアドオンの開発で有名な polygoniq は、新しいBlender用ツール『memsaver』をリリースしました。

memsaverとは

memsaverは、BlenderユーザーのためのVRAMメモリ最適化/節約ツールです。レンダリング品質にほとんど影響を与えることなく、より小さなテクスチャサイズを使用するようにシーンを自動的に変更することができます。テクスチャを最適化し、vRAMの消費を抑えるので大きなシーンを作成するときやハードウェアに制限がある場合に役立ちます。

この初期のリリースでは、画像のリサイズ、アダプティブイメージリサイズ(Adaptive Image Resize)、自動キャッシングと言った機能が搭載されています。リサイズのバックエンドとして、Open Image IOまたはPIL/Pillowがサポートされています。

どのように機能するのか

高解像度のテクスチャを扱うと、多くのVRAMを消費することがあります。memsaverは、テクスチャを賢くダウンサンプリングすることによって、レンダリング品質に妥協する必要なくVRAMの消費量を削減します。

主な機能

■メモリ使用量の見積もり

大きなァイルを扱うとき、何がVRAMを消費しているのかを把握するのは難しいことです。memsaverでは、「メモリ使用量の見積もり(Estimate Memory Usage )」を使って、すべての画像やメッシュとその使用量を一覧にしたHTMLレポートを作成することができます。この機能を使って、VRAMを大量に消費している可能性のあるハイポリメッシュや巨大な画像を特定することができます。

■画像のリサイズ

memsaverには、画像のリサイズを行う2つのオプションが用意されています。

  • Resize Imagesは、選択した画像を希望するサイズにダウンサンプリングすることができます。
  • Adaptive image resizeは、カメラビューに映るオブジェクトの大きさに応じて、オブジェクトの画像サイズを変更します。

memsaverは、キャッシュを使用してダウンサンプリング画像の中間結果を保存します。それぞれの画像は一度だけダウンサンプリングされ、キャッシュから再利用されます。オリジナルファイルはそのままの場所にあり、すぐにオリジナルに戻すことが可能です。

Derivatives Check & Regenerateは、一部の画像が本来の解像度より低いかどうかを調べ、必要であれば再生成する機能となります。

■アダプティブ イメージ リサイズ(Adaptive Image Resize)について

アダプティブ イメージ リサイズは、遠くのものや小さいものには小さい画像サイズを、近くのものや大きいものには大きい画像サイズを選択できるようにする機能です。

アダプティブテクスチャリサイズは、オブジェクトの最大寸法または最大サイズに基づいて、テクスチャの最も近い2のべき乗サイズを選択します。例えば、最大寸法が420ピクセル、または最大サイズが280ピクセルのオブジェクトに対しては、512ピクセルのテクスチャサイズを選択します。

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アップデート情報

価格とシステム要件

memsaver は、Blender 2.93以降で利用できます。

価格は、非商用の個人ライセンスが12ドル、商用利用可能のプロライセンスが25ドル、スタジオライセンスが、49ドルとなっています。

 


memsaver ページへ (Blender Market / gumroad )

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