LightWave 3D の開発が再開へ、Vizrt Group が LightWave 3D を売却

CGソフト

2023年4月4日に Vizrt Group から LightWave コミュニテ へ送られたのメールによって LightWave 3D が LightWave Digital に売却されることが明らかになりました。

LightWaveについて

LightWave 3Dは、NewTekというアメリカの企業によって開発された3Dグラフィックスソフトウェアです。最初のバージョンは1988年にリリースされ、以来、テレビや映画、ビデオゲームなどの業界で広く使用されてきました。Wiki調べですが、新海誠氏も映画製作に使用していたようです。

2019年、NewTekは放送局向けのグラフィックスやデジタルコンテンツ制作ソリューションを提供するVizrtによって買収されました。この買収は LightWave ではなく、NewTekの放送技術を目的としてもので、以後、販売やサポートは継続されているものの LightWave 3D のメジャーアップデートは2020で止まってしまいました。最後のアップデートは2021年にリリースされたバージョン2020.0.3となっています。

LightWaveコミュニティへ送られたのメール内容

以下は、LightWaveコミュニティへ送られたのメール内容の翻訳となります。

LightWaveコミュニティの皆様へ

LightWave 3Dは、エミー賞を受賞した実績のあるモデリング、アニメーション、レンダリングプログラムであり、皆さんのようなフォロワーや熱心なユーザーの軍団を擁しています。Vizrt Groupでは、それにふさわしいコミットメントと熱意を提供するホームを探していました。

アニメーションとFX業界で30年以上の経験を持つAndrew Bishopと彼のチームは、LightWave Digitalの名でLightWave 3Dを買収することになりました。Andrewは、VFXの仕事をしており、LightWave 3Dを英国やヨーロッパ市場に導入し、英国での流通を担当したので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

私たちは、この決定を軽々しく下したわけではありません。LightWave 3Dに新しい命を吹き込み、ユーザーにさらなる価値をもたらし、映画、アニメーション、VFXのための3Dグラフィックスの次世代を切り開くことを強く望むチームと共に、LightWave 3Dの未来を確実にしたいというのが、常に考えてきたことです。

Andrewと彼のチームは、このオーナーシップの下で、これ以上のものを提供してくれると確信しています。Andrewと彼のチームとの取引が完了した時点で、より多くの情報が共有されることになります。

今のところ、新チームへの連絡は、こちらのDiscordチャンネルから可能です。

(原文はこちらから)

LightWave3Dの開発が再開へ

取引は2023年4月27日に終了し、Andrew Bishop氏とその専門家チームである LightWave Digital に引き渡されることになります。所有権の移転に伴い、既存のライセンス保持者に変化はなく、技術サポートも継続、現在の再販業者も継承される予定のようです。

他にも、DiscordのFAQでは、LightWaveの新しいオーナーを見つけるのになぜこれほど時間がかかったについての説明がありました。

理由は「NewTekでの豊かな歴史、開発に携わったエンジニアの献身、そして忠実な顧客ベースを知っているVizrtは、時間をかけて、次の所有者がLightWaveの潜在能力を発揮するためにアップグレードと拡張を確実に行うリソース、能力、正しいビジネスプランを持つことを確認したかった。」とのことです。

また、今後のLightWaveの新機能や改良点についてたくさんのエキサイティングなアイデアを持っていると述べられており、LightWave 3D の開発が再開されることになりそうです。


LightWave 3D ウェブサイトへ

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