2023年4月6日 – PSOFTは、漫画/イラストレーション向け3D作画ソフト PSOFT ShotBooth 1.5 のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
このアップデートでは、2D 画像とパースを合わせる「パースマッチツール」、カメラとライトの「読み込みと書き出し対応」、「パストレーシング」と「レイトレーシング」によるレンダリング機能の強化、そしてゲームコントローラーによる「ビュー操作性の向上」など、作画や他のソフトとの連携を考慮した数多くの機能追加が行われています。
パースマッチツール
カメラにパースマッチツールを追加しました。ペイントソフトで描いたイラストや写真のパースと、ShotBooth のカメラを手軽に一致させることができます。
カメラとライトのFBX書き出しと読み込み
カメラとライトをFBX形式に書き出す機能と、FBXとGLTF/GLTB形式からカメラとライトを読み込む機能を追加しました。他の3Dソフトとデータのやり取りが容易になります。
レンダリング機能の強化
■パストレーシング
DirectX 12 API を使用したパストレーシングがサポートされました。現実世界のようなリアルな光の照り返しや反射を計算できます。現実世界では再現するのが難しいライティングを手軽に再現できるので、作画する際の参考にするのに最適です。
■レイトレーシング
DirectX 12 API を使用したレイトレーシングがサポートされました。シャドウ、反射、アンビエントオクルージョンの品質が向上しました。
ゲームコントローラー操作に対応
ゲームコントローラーを使用した3Dビューポートの操作に対応しました。3D ソフトのビュー操作が苦手な方でも、ゲームのような感覚で構図を決めることができます。
ドリーズーム
カメラにドリーズームが追加されました。構図を決めた状態からパースを制御できます。
フレームガイド
カメラにフレームガイドが追加されました。。構図の目印として使用したり、 アニメの 3D レイアウトで使用するカメラワークの作成に使用できます。
スムージング と サブディビジョン
メッシュアイテムにスムージングとサブディビジョンを追加しました。ShotBooth 内で簡易的にモデルを調整できます。
カメラとライトのターゲットを注視
カメラとライトにターゲットを注視する機能が追加されました。アイテムを使用したカメラやライトの制御がしやすくなります。
ワイヤフレーム表示
ビューシェーディングにワイヤフレーム表示が追加されました。室内のアイテム配置がしやすくなります。
その他のアップデート
アンビエントオクルージョンの距離や強さ、入射角度の開始角度と終了角度を調整するパラメータが追加されました。表現の幅が広がります。
スキャッターを使用して配置したアイテムを、通常のアイテムに変換できます。ダイナミック配置ツールを使用して規則的な配置を崩したり、カメラやライトを複製できます。
パースビューから新規にカメラを作成する機能が追加されました。3Dビューポートを操作していて欲しい構図を見つけた場合に、手軽にカメラを追加できます。
ビルトインアセットにプロジェクトファイルが追加されました。アセットを手軽に確認できます。
マテリアルリストに選択アイテムのマテリアルのみ表示するオプションが追加されました。マテリアルの数が多い場合に、編集対象のマテリアルを探しやすくなります。
使用していないマテリアルをまとめて削除する機能が追加されました。
イメージ平面のフラット表示と回転軸が追加されました。3D空間に画像を配置して制御しやすくなります。
3Dビューポートでボーン表示に対応しました。スキニングされたモデルの編集がしやすくなります。
ラインセットに[グループを結合]が追加されました。グループ内の別々のアイテムを 1 つのアイテムにまとめたようにアウトラインを描画します。
ラインセット全体の設定を保存するプリセットが追加されました。
情報ウィンドウが追加され、シーン内のアイテムやFPS値を確認できるようになりました。
参照していたファイルが見つからない場合や、使用していないマテリアルを素早く確認できるので、データのクリーンアップに役立ちます。
レンダリングの設定に[ラインのZ深度]が追加されました。ペイントソフトで深度情報を使用して画像を合成する場合に使用できます。
ShotBooth 登録ユーザーは無料アップデートとなります。PSOFTユーザーページ内、「製品のダウンロード」から最新版をダウンロードすることができます。
すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
PSOFT ShotBooth for Windowsは、Windows 10 / 11 (※64bit(x64)専用)で利用できます。
価格は通常版スタンドアロンライセンスが36,300 円、年収/年商が1000万円未満の個人が利用できる個人向け特別版スタンドアロンライセンスが12980円となります。(2023年4月12日に価格が改定されることが発表されています。PSOFTの製品がすべて 10 %程度の値上げされる予定です。)
全ての機能を30日間無料で利用できる体験版も用意されています。ダウンロードはこちらから
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