2023年4月5日 – Epic Gamesは、建築、建設、都市計画、ランドスケープデザイン向けビジュアライゼーションツールの最新アップデートとなる Twinmotion 2023.1をリリースしました。
新機能ハイライト
今回のリリースでは、Twinmotion の直感的な UI が一新され、新規マテリアルと改善されたマテリアル、パストレーシングの強化、1,000 以上の新しい高品質アセット、業界固有のテンプレートなど、多数の機能強化や改善が行われています。
改善された UI
Twinmotion 2023.1 では、UI が刷新されました。新UIは外観が優れているだけでなく Epic エコシステムの他のツールとの連携も向上しています。さらに、以前は埋もれていた機能を表に出すことで、コントロールにアクセスするまでのクリック数を少なくし、アクセスのしやすさを維持しながら学習や利用がしやすくなっています。
プロジェクトに適合する環境と背景
インテリアからエクステリア環境まで幅広い環境のテンプレートが利用可能となりました。追加されたテンプレートのセットは、Day & Night Skies、Display Plinths、Basic Lighting、Worktable、Monochromatic、On Track となります。
また、スタジオ環境を素早くセットアップするためのプロシージャル サイクロラマ アセットが複数追加されました。カーブの半径に加え、幅、奥行、および高さをアセットごとに調整できるため、製品のスケールおよびプロポーションに合わせて、最適なバックグラウンドを迅速に作成できます。
パストレーサーの機能強化
Twinmotion 2022.1 で導入されたパス トレーサーを利用すると、オフラインのレンダリングと同様の最終ピクセル イメージを作成でき、1 回のクリックでパストレーシングとリアルタイムのレンダリングを切り替えることが可能です。
このリリースのパストレーサーの機能強化にはデカールやボリュメトリック フォグのサポート、されたスカイ レンダリングの改善などがあります。さらに、透明性があるオブジェクトが被写界深度に応じて正しくレンダリングされるようになりました。
改善されたマテリアル
このリリースでは、ドラッグアンドドロップで利用できる物理ベースの新しいマテリアルが追加されているほか、ベース マテリアルの機能強化がされています。
■新しいマテリアルの追加
- 布地、革、プラスチック、金属カテゴリに78 個の新しいマテリアルが追加:クラウドでホストされている新しいマテリアルは 4K のテクスチャを備えており、クローズアップのカメラ ビューに適切なものとなっています。本来はプロダクト ビジュアライゼーション用に作成されましたが (見つけやすいように「prodviz」とタグ付けされています)、これらのマテリアルは幅広い業界で役立ちます。
- 34個のカーペイントマテリアルが追加:自動車ビジュアライゼーション業界への対応を行うため、専用のパラメータを備えた新しいマテリアル タイプや車の塗装に固有のエフェクト (フレークやオレンジ ピールなど)を処理する機能が追加されました。
- 3 つのクリア ガラス、8 つの遮光ガラス、10 の多色ガラス マテリアルが追加
■ベース マテリアルの改善
- 標準の PBR ワークフローおよび命名規則に従うように。
- 独自の不透明テクスチャ (マスク) を入力できるように。
- 入力テクスチャは新しい色補正コントロールを備えるように。
- X 線機能がすべてのベース マテリアルで利用できるように。
- 視差オフセット マッピングの質が向上しパフォーマンスへの影響もありません。
■新しいガラス ベース マテリアル
これら全般的な改善に加え、ガラス ベース マテリアルでは、薄い半透明シェーディング モードを使用するためのオプションを利用できるようになりました。標準ガラスは従来のガラス マテリアルに似ており、建築ビジュアライゼーションに向いていますが、色付きガラスはガラスを通した色の透過率が高く、パス トレーサー レンダリングで色の付いた影を投影できます。
また、ガラス マテリアルは、PBR ラフネス/メタリック ワークフローで表示されるようになり、テクスチャ マップをベース カラー、ラフネス、メタリック、および法線チャンネルに追加できます。
さらに、屈折率、Iridescence や Imperfections などの特定の新機能が追加され、多色ガラス などのプロダクトデザイン業界向けの特定の種類のガラスをシミュレートできるようになりました。
新しいポーズ付きの人と標準アセット
2022.2 以降、
夏、ビジネス、建設、旅行、大学などのカテゴリに300 以上の新しい「ポーズをとった人」が追加されました。さらに、バックヤード、スポーツ器具、収納、雑貨・装飾品、バスルーム、オフィス、医療カテゴリには、約 1,000 もの標準アセットが追加されています。
Twinmotion Datasmith ファイル エクスポーター
Twinmotion で保存された .udatasmith
ファイルを使用して、Unreal Editor で Twinmotion プロジェクトファイルをインポートすることができるようになりました。
この新しいエクスポート機能により、Unreal Engine エディタで Datasmith Twinmotion インポータ プラグインを使用して Twinmotion プロジェクトをインポートする必要がなくなります。
この主な利点の 1 つは、Unreal Engine の Twinmotion コンテンツの使用量を数ギガバイトから約 500 MB に削減できることです。Datasmith を介したエクスポートは、既存の Twinmotion to Unreal Engine プラグインを使用するのと機能的に同等であるとされています。
Datasmith Twinmotion Content for Unreal Engine (beta)ページへ
この新しいワークフローのインストール方法と使用方法についてはこちらのドキュメントを参照してください。
※現在、次の機能はサポートされていません:動画テクスチャ、建設機械、ボート、スケルタルメッシュ (アニメートされたオブジェクト)、パーティクル、パス (自転車、キャラクター)、音、HDRI、環境光、ロケーションと時刻、天候と天候効果、サイクロラマ、LED ウォール、リフレクション プローブ、ノート、メジャー ツール、セクション。
Twinmotion のファイル形式の最適化
Twinmotion のファイル形式には、いくつかの点で変更が加えられました。
- プロジェクト内に同一のメッシュやテクスチャがあると、それらを検出して保存ファイルの重複を回避できるようになりました。
- シーンはマルチコアハードウェアでマルチスレッド圧縮され保存されるようになりました。
- HDRI ファイルは大幅に圧縮され、Twinmotion ファイルに埋め込まれるように。
これらの変更は、ファイル サイズ、シーンの保存やロード回数、および全体的なパフォーマンスの改善に寄与します。
ビューポート表示の改善
Twinmotion ではテンポラル スーパー解像度 (TSR) を使用してビューポート表示のアップサンプリングを行うようになりました。その結果、パフォーマンスに影響を及ぼすことなく、ビューポートのレンダリングの質が以前のバージョンよりも高くなりました。
その他のアップデート
この他にも多くのアップデートがあります。より詳しい情報は、以下のPreview1とPreview2の時の記事もご覧ください。


すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
Twinmotion 2023.1は、Windows 10,11 64 ビット、MacOS Monterey 12.xでりようできます。より詳しいシステム要件はこちらから
価格は、72,600円(499ドル)です。価格ページへ
過去 12 か月以内に Twinmotion を購入された方は、無料アップグレードとして Epic Games Launcher から Twinmotion 2023.1 をダウンロードすることができます。また、購入日に関係なく、Twinmotion のライセンスを持っている方は無料アップグレードが可能です。(最後の延長となるようです。)
非商用利用で期間無制限の無料トライアルのダウンロードはこちらから
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