2023年3月31日 – Nvidia Omniverse チームによる実験プロジェクト『AI Room Generator Extensinon』のデモが公開されました。
最近 Blender や Unity といった3Dソフトウェアで動作するChatGPTアシスタントをいくつか紹介しましたが、今回のNvidia Omniverse チームによるデモでは、もう一歩進んだAIアシスト機能をみることができます。
■GPT-4 x NVIDIA DeepSearch
Nvidia Omniverse チームは、GPT-4 を、タグ付けされていない 3D アセットの膨大なデータベースを検索できる Omniverse DeepSearch と組み合わせることで、シンプルなテキストベースのプロンプトで 3D オブジェクトを取得し、自動的に追加する拡張機能を作成しました。
テキストベースのプロンプトを入力するだけで、忠実度の高いオブジェクトを自動的に生成して配置できるため、複雑なシーンの作成時間を節約することができます。
拡張機能から生成されるオブジェクトは、Universal Scene Description (USD) SimReady アセットに基づいています。SimReady アセットは物理的に正確な 3D オブジェクトであり、あらゆるシミュレーションで使用でき、現実世界と同じように動作します。
■ GPT-4 で空間認識能力が向上
OpenAI の新しい GPT-4 の主な進歩の1つとして大規模な言語モデルにおける空間認識の向上があります。このプロジェクトは、最初はGPT-3.5-turbo に基づく ChatGPT API を使用していましたが、GPT-4 でははるかに優れた結果が得られたようです。
GPT-4 はオブジェクトを部屋の正しい境界内に配置するだけでなく、オブジェクトを論理的に配置します。ベッドサイド テーブルは実際にはベッドの側面に表示され、コーヒー テーブルは 2 つのソファの間に配置されます。このデモを説明している記事では、これでLLM が 3D 空間でできることのほんの一部にすぎないとしています。
現在、Omniverse のクリエイターや開発者が、このような実験的な生成 AI のサンプルをすぐ利用できるように取り組んでいるとのことです。Omniverse AI ToyBoxでは、Nvidia の初期の AI 研究プロジェクトの一部を確認できます。
このデモに関する詳しい情報はこちらの記事で確認できます。
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