2023年3月27日(現地時間) – Pilgway は、3Dスカルプト・ペイントソフトウェアの最新アップデート3DCoat 2023 と 3DCoat の3Dペイント/テクスチャリング/レンダリングツールを備えた 3DCoatTextura2023 のリリースを発表しました。
新機能ハイライト
このリリースでは、スケッチツールやマルチレゾ、ツリージェネレータの改善などの新機能があります。以下の動画で新機能を確認することができます。
上記の動画では、以下のような新機能が紹介されています。
■スケッチツールの改良
2面および3面の投影からボリュームオブジェクト作成することができるスケッチツールのパフォーマンスと安定性が向上し、高品質のハードサーフェスオブジェクトを素早く作成するための堅牢性が向上しました。
3DCoatが自動的に新規作成したオブジェクトのエッジにカーブを適用するオプション(ベベル、チューブ、カーブに沿ってブラシを走らせるなど)が追加され、より大きなスケッチサイズ(512p×512p)で作業することが可能となっています。
■マルチレベル解像度
マルチレゾリューションワークフローのための新しいシステムが導入されました。 スカルプトレイヤー、ディスプレイスメント、PBRテクスチャも完全にサポートしています。従来のレガシーシステムとは異なり、プロキシメッシュではなく、上位および下位レベルのサブディビジョンを生成して保存します。
Retopoメッシュは、最も低い解像度(サブディビジョン)レベルとして使用することができます。3DCoatは、その過程で自動的に複数の中間レベルを作成してくれます。各サブディビジョンレベルは素早く上下させることができ、選択したスカルプトレイヤーには編集内容が保存されます(すべてのレベルを通して)。
■ツリージェネレーター
最近追加されたツリージェネレーターツールに、葉も生成することができるようになりました。独自の葉っぱモデルを追加し、必要に応じて形状をスカルプトし、すべてをFBXファイルとしてエクスポートすることができます。
■タイムラプスレコーダー
カメラを滑らかに動かしながら、指定した間隔で作業を記録し、ビデオに変換するタイムラプス画面録画ツールが追加されました。
■サーフェスモードの速度向上
サーフェスモードメッシュの細分化が大幅にスピードアップしました(Res+コマンドを使用した場合、少なくとも5倍以上)。100-200Mのモデルでも細分化することが可能です。
■ペイントツール
パワースムース(Power Smooth)という新しいツールが追加されました。これは、valence/density に依存しない非常に強力なスクリーンベースのカラースムージングツールとされています。
また、スカルプトルームにペイントツールが追加され、サーフェスやボクセルの上にペイントすることが簡単にできるようになりました。
■ボリューメトリックカラー
ボリューメトリックペイントでは、スマートマテリアルと互換性があり、ボクセル(真の体積深度)によるスカルプトとペイントの両方を同時に行うことができます。Vox Hideオプションを使用すると、アーティストは、カット、トリミング、劣化などの領域を隠したり復元したりすることができます。
ボリューメトリックカラーは面のペイントが機能するところではどこでもサポートされるようになり、さらにライトベーキングがサポートされました。
■自動UV展開
オートマッピングの品質が大幅に向上し、作成される島が大幅に減少し、シームの長さが大幅に減少し、テクスチャへのフィット感が向上しました。
また、トポロジー的に結合したオブジェクトは、それぞれ最適な局所空間で個別にアンラップされるようになりました。これにより、組み立てられたハードサーフェスオブジェクトをより正確にアンラップすることができます。
■モデリングワークスペースの改善
モデリングルームに新しいLatticeツールが追加されました。また、Retopo/Modelingワークスペースにソフト選択/変換(Vertexモード)が導入されました。
■IGESエクスポートが導入
IGESフォーマットでのメッシュのエクスポートが可能になりました(この機能はテスト用に一時的に利用可能で、その後、別の追加モジュールとして追加費用でリリースされる予定です)。
■インポート/エクスポートの機能強化
自動エクスポートツールセットが大幅に改良され、PBRテクスチャでBlenderに直接アセットをエクスポートできるようになりました。さらに、UE5ゲームエンジンの互換性と最適化が改善されています。
アップデート情報
VDMのサポート
3DCoatがVDMに対応しました。更新履歴を見る限り、今年の4月頃には追加されていたようです。さらに、3DCoatでVDMをその場で自動作成することができます。次のビデオは、VDMアルファの自動作成のプロセスを示しています。
Extrudeの近くにあるPick & Paste Surface Sculpt Toolは、サーフェスから特徴を取得し、Vector Displacement Map (VDM)を作成し、Extrudeで特徴を複製するために使用できます。平らなサーフェスやきれいなサーフェスである必要はなく、自動的にエッジをフラットにしてくれます。
VDMをEXRファイルとしてエクスポートし、他のアプリケーションで使用することも可能です。さらに、外部VDMアルファ(3チャンネル、32ビット、EXR/TIFF)をアルファパネルに追加し、Surface Extrudeで使用することもできます。
その他すべてのアップデート内容の確認はこちらから
価格とシステム要件
3DCoat2023は、64bit Windows 7/8/10, macOS 10.15 Catalina以降, Linux Ubuntu 20.04以降で利用できます。
■3DCoat
3DCoatの個人向け永久ライセンスの価格は2022から少し値上がりして 439ユーロです。その後の更新45 ユーロ (購入後 13 か月目以降) または 90 ユーロ (購入後 25 か月目以降) でさらに 12 か月間の無料更新が付属しています。
、サブスクリプション価格は20.8ユーロ/月または169.85ユーロ/年です。
永久ライセンスを購入して分割払いする「Rent-to-Own」ライセンスは、12回の連続月払いのサブスクリプションプランで41.6ユーロ、または8回の連続月払いのサブスクリプションプランで62.4ユーロです。最終支払により永久ライセンスを取得できます。
■3DCoatTextura
3DCoatの個人向け永久ライセンスの価格は119ユーロです。その後の更新は 40 ユーロ (購入後 13 か月目以降) または 80 ユーロ (購入後 25 か月目以降) で、さらに 12 か月間の無料更新が含まれます。
サブスクリプション価格は10.8ユーロ/月。レンタルライセンスは、7回の連続月払いのサブスクリプションプランで21.6ユーロとなります。
その他、企業向け教育者向けライセンスも用意されています。詳細はこちらから
アップグレードの詳細はこちらから
セール情報
ローンチ セールが行われており、値上げする前にお得に3DCoatを購入することができます。
期間は2023年4月10日(現地時間)まで
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