2023年3月15日(現地時間)Topazlabsは、同社の動画の品質向上のためのソフトウェアの最新アップデート Topaz Video AI v3.1.9 をリリースしました。
Topaz Video AI について
Topaz Video AI は、世界有数のプロダクショングレードのニューラルネットワークを利用して動画の品質を向上することができるソフトウェアです。ビデオアップスケーリング、インターレース解除、モーション補間、手ぶれ補正といったことが可能で、すべてローカルワークステーション用に最適化されています。
【主な機能】
■アップスケーリング
■ノイズ除去
■FPS変換
■スローモーション補間
■手振れ補正
新機能ハイライト
Topaz Video AI v3.1.9では、新バージョンのApollo AIモデルによるスローモーションとFPS変換の大幅な改善、Motion Deblurの品質向上、および各種修正が行われています。
Apolloフレーム補間の改善
より自然な結果を生み出すApolloの完全な新バージョンが導入されました。この新しいリリースは、古いApollo / Chronos AIモデルを上回り、ノンリニアモーションのある映像ではOptical Flowを明確に上回っているとされています。
次の画像は、Optical Flowを使ったスローモーション(左)とTopaz Video AIの新しいApolloモデル(右)の比較となります。犬の前足など、動きの激しい部分の補間品質に注目してください。
v3.0で登場した初代Apolloは、ノンリニアモーションやブレた映像のフレームを補間することに特化したモデルです。この新しいApolloは、全く新しいモデルアーキテクチャと改善されたデータセットを使用し、最初のリリースよりもシャープで自然な結果を実現しています。
■最大8倍までのフレーム補間にApolloを使用
Apolloは常に入力映像から8xフレームを生成し、希望する出力に応じて不要なフレームをドロップします。一般的には
- 8倍以下のフレームが必要な場合はApolloを使用
- 8倍以上のフレームが必要な場合、またはFPSを下げる場合はChronos Fastを使用してください
例えば、動画を30→60FPSに変換する場合、入力フレームの8倍が必要なので、400%スローにしたい場合はApolloを使用します。どちらのモデルを使うか迷ったら、ApolloとChronos Fastの両方のプレビューをキューに入れ、2つのバージョンを切り替えて、どちらがいいかを確認することができます。
その他の改善
- Motion Deblurの品質をわずかに改善し、いくつかのエッジケースを修正しました。
- 破損したモデルファイルの検出と再ダウンロード。
- 一時的なファイルの削除がより安定的に行われるように。
- 入力ファイルが解放されたときに、アプリがファイルを解放するように。
- パフォーマンスベンチマークツール。
- FFmpeg 6へのアップグレード。
- 様々なクラッシュや安定性の問題を修正。
- ツールチップとエラーメッセージの改善。
- [Win] ProRes 422 HQ/LT出力のディスク容量が少なくなる。
- [Win] NvidiaのH.265出力がMacのネイティブアプリで再生される。
ここ1か月ほどのすべてのアップデート内容はこちらから(v3.1.9, v3.1.8, v3.1.7, v3.1.6)
今後の予定
Topaz Video AIのフレーム補間の品質にはかなり満足しているので、今後は一般的なエンハンスメントモデルの改善に注力する予定とのことです。
現在以下のような開発が優先的に行われています。
- 顔の表現がより自然になる、品質向上モデルの改善
- スクラブやシーク、プレビューの同期を改善し、よりスムーズなアプリ内プレビュー体験
- 処理速度をさらに向上させ、複数のプロセスの実行をより良くサポート
また、クラッシュリカバリ、トリムエクスペリエンス、バッチダウンロードモデルなどのクオリティオブライフの改善も予定されているようです。
価格とシステム要件
Topaz Video AI v3.0 は、Windows 10 (ビルド 19041 v2004 以降)、 11、MacOS 10.14 Mojave 以降(CPUサポートの場合)、10.15 Catalina 以降(GPUサポートの場合)で利用できます。
より詳しいシステム要件の確認はこちらから
価格は永久ライセンスで299.00 ドル(1年間のアプリアップデートを含む)です。
セール情報
現在セールが行われており、50ドルオフの249ドルで購入することが可能です。
期間は3月31日(現地時間)までです。
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