Ynput、アニメーションとVFXのためのオープンソースのパイプラインプラットフォーム「AYON」の早期アクセスを開始

2023年3月9日(現地時間) – Ynput（旧称：PYPE Club）は、オープンソースのパイプラインプラットフォーム「AYON」の早期アクセスリリースを発表しました。

Ynputについて
オープンソースのパイプラインプラットフォーム「AYON」の早期アクセスが開始
提供開始時期および価格

Ynputについて

Ynputはチェコを拠点とするクリエイティブなパイプラインサービスに特化したソフトウェアとサービスの会社です。コミュニティ主導のYnputは、世界中の様々なスタジオと密接に協力し、制作実績のあるパイプラインで規模を拡大し、業界の要求に合わせて継続的に改善することを支援しています。同社のテクノロジーとサービスを使用した最近のプロジェクトには次のようものがあります：Ed Sheeran – 2step ft. Lil Baby (2023 ミュージックビデオ)、Milo (2021- エピソードTV)、Secret Headquarters (2022 長編映画)、Plane (2023 長編映画) など。

YnputはAYON（旧称OpenPype）の開発し、アニメーションやVFXプロジェクトのための堅牢なオープンソースパイプラインプラットフォームで、プロセスを自動化し、複数のソフトウェアパッケージからのデータの通信を、Autodesk ShotGrid、ftrack Studio、CG Wire Kitsuなどの制作追跡ツールに直接流すことを可能にしました。クライアントは、The Line Animation、Orca Studios、Clothcat、Misc Studios、Lumine studioなど、大手クリエイティブスタジオが名を連ねています。

オープンソースのパイプラインプラットフォーム「AYON」の早期アクセスが開始

Ynputは、アニメーションやVFXスタジオのワークフローを加速させるオープンソースのパイプラインプラットフォームであるAYONの早期アクセスリリースを発表しました。

2018年以降、AYONの派生版がOpenPypeの名で数百のプロジェクトで制作に使用されています。AYONは、アニメーションやVFXスタジオで見られる複雑なワークフローをサポートするスケーラブルなパイプラインを構築するために不可欠な基盤を提供します。

スタジオが小さなチームに分散したり、新しい分野へのサービス拡大を目指す中で、制作実績があり、ハイブリッドワークにも柔軟に対応し、さまざまなプロジェクトタイプに対応できるパイプラインへのニーズはますます高まっています。スタジオを一から立ち上げるには、複数の部署、場所、ソフトウェアパッケージ、データソース間のギャップを埋めることができるパイプラインが必要です。

AYONは、モジュール式のアプローチで、強力なパイプラインツールは、業界標準の幅広いクリエイティブアプリケーションやプロダクショントラッキングソフトウェアへのデータ転送を自動化するのに役立ちます。

AYONで利用できる機能は以下の通りです。

既製のテンプレート：あらかじめ用意されたテンプレートで簡単にプロジェクトを開始できます。2Dアニメーション、3Dアニメーション、VFXなど、さまざまなプロジェクトタイプに合わせた設定済みのテンプレートで簡単にプロジェクトを開始でき、あらゆるタイプのプロジェクトに対して無限の可能性を創造し保存する柔軟性を備えています。

迅速な導入とオンボード：スクリプトの知識がなくても設定可能なため、スーパーバイザーはTDが手元になくてもワークフローをカスタマイズできます。

分離されたデータで柔軟なワークフローを実現：Substance、Autodesk 3ds Max、Flame、Maya、Foundry Nuke、Toon Boom Harmony、TVPaint、Unreal Engineなど、アドビの多くの業界標準アプリケーションと深く統合し、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドワークフローをサポートします。