2023年2月23日 – Blender リリースサイクルの更新についての発表が行われました。
Blender リリースサイクルが年に3回リリースに
Blender 2.8 の開発中、リリースサイクルは年に4回リリースされ、そのうちの1回は長期サポート(Blender LTS)を提供するスケジュールとなりました。
1年に多くのリリースを行うことで、迅速な反復と漸進的な改良が可能になりますが、過去数年間このスケジュールに従ってきた開発者とユーザからの経験に基づいて、リリース数を1年に3つ(そのうち1つは LTS)に減らすことになります。
各リリースには、ドキュメント(マニュアル、API)、リリースノート(ウェブ、ビデオ)、実際のビルドとテストの調整、開発フェーズの重複(Bcon3/Bcon1)などのオーバーヘッドが伴います。毎年リリースを1回減らすことで、このオーバーヘッドを減らすことができ、結果的に新機能や改良がリリースに至るまでの期間が短くなります。
新しいリリーススケジュール
新しく計画されたスケジュールは、Bcon1(新機能/大きな変更)と Bcon2(改善と安定化)フェーズを延長し、年間イベント(例:SIGGRAPH、Blender Conference)や休暇期間に合わせて調整されています。
2023年は新しいリリーススケジュールに入るための移行期間となり以下の変更がされています。
- Blender 3.5 変更なく、3月末にリリースされる予定です。
- Blender 3.6 は旧スケジュールに従い、LTS となります。7月にリリースされ、2025年7月までサポートされる予定です。
- Blender 3.7 はスキップされます。
- Blender 4.0 は新しいスケジュールに従い、より大きな変更を可能にするために Bcon1 が2週間追加され、11月下旬にリリースされる予定です。
目標は次の通りです。
- 毎年新しい LTS リリースがあり、2年間サポートされること(現在と同じように、その年の同じ時期にリリースされること)。
- 年ごとのメジャーバージョンと非互換(breaking)リリース (3.0, 4.0, 5.0…).
この新しいスケジュールにより、開発者はより多くの時間をコーディングに費やし、ユーザーはより多くの時間をテストに費やし、スタジオ TDs やアドオン開発者によるツールのメンテナンスが容易になることが期待されています。
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